イラスト付き
孕みたいから今夜ここにいる
アプリで意気投合した人は、バイト先の図書館に来るようになった気になる「あの人」だったー
そんな出会いから食事に行き、デートを重ね、更には体を重ねるようになり、攻めの家で1週間のヒートを一緒に過ごし、妊娠。
しかし自分と出会ったことで攻めの仕事に影響が出ていることを知り、彼の元を離れることにし…
と続くお話。
この攻めの華原が文句なしのスパダリ属性なんですが、セッッの時はどことなく変態ぽくなるのが、なんとも良いです。( *´艸`)
泉にかける言葉とか、剃毛プレイとか。
お話も溺愛攻め・不憫受けの心痛むエピソードと切ない展開からのハピエンと、自分の「大好き」要素が詰まっていました。
ただですね…話が進にしたがって、どんどん引っかかる点が出てきてしまい…いまいち乗り切れない部分は諸々あったなあ、という感じ。
天涯孤独で家族という存在を知らない泉が「子どもが欲しい」と思う気持ちは理解できつつも、24歳で図書館バイトでなんとか暮らしている…という状況にモヤモヤ。
子どもを育てていける状況じゃないのでは、、と。
そもそもオメガバース自体がフィクションなので、そんなこと考えずに素直に読みなよ…と自分でも思うのですが。。
オメガ補助金を受給しているという設定なので、暮らしは楽ではなくとも子ひとりならやっていける、という考え方だったのかな。(でもその見通しちょっと甘くない?と勝手に心配)
それと、華原の仕事の担当者から「あなたのせいで仕事が遅れている」と言われ、自分を責めてしまうのは仕方がないとはいえ、
「(妊娠したことは)彼には言えない。消えなければ」という考えに至るのは、ちょちょちょっと待て〜い!短絡的すぎないかい(・ω・;)という思いに。
突然消えられた華原の気持ちは想像できんのかーい、とツッコミ入れたくなっちゃいました。(これは妊娠したオメガが姿を消す物語全般に言えることかもしれないですが)
そして妊娠発覚から華原の元を去るまで4ヶ月かかった、と書いてあるのですが、ヒートは3ヶ月に一度だから、この4ヶ月の間にもう一度ヒートが来なくちゃおかしいよね…と。
普通に華原のもとに通っていたのだから、華原も泉のヒートが来ないのはおかしいな、と気づかないと変じゃないか…とか。
なんだかイチャモンつけてる感じで申し訳なくなってしまうのですが;
ただ!
そんなこんなが気になりつつも、攻めとの再会の際に攻めが見せた涙と、「お願いだから一緒にいてください。もういなくならないで」のセリフには涙が出そうになりあました。
攻めから「いなくならないで」って懇願するのって、ちょっと珍しい気がして…
心を鷲掴みされました。
二人で掴んだ幸せ、やっと手に入れられた「家族」の形。
子供たちが大きくなったその後、歳を重ねた二人の形もまた見てみたいなあ、なんて思いました・:*+.
男性妊娠もので切ない要素がある作品が読みたくて購入。
男性妊娠もので個人的に王道と思っている妊娠を打ち明けられず姿をくらませる、という展開をドンピシャで読むことができて満足です!
個人的にはもうちょい悲しみ足掻く攻めの姿がみれたらさらに良き、ではあるのですが病院でぼろぼろになってる姿というのもなかなかよかったです。
しかしこの華原さん、読んでいるこっちがむずがゆくなってしまうほどの愛情表現。え、これ本当に日本人??と言ってしまいたくなるくらい甘々で直球でキザで情熱的な言葉の数々。そして暮らしぶりも丁寧でいてハイソ。なので受けの泉がこれでもかというほど溺愛されている姿を見ることができます。
受けが溺愛されている物語が読みたいときに満足度高めの1冊だと思います!
溺愛攻めモノが読みたいなぁと思ってこちらを購入しました。
施設で育った泉は図書館で働いています。
そんな泉は将来子供が欲しいのでマッチングアプリで相手を見つけます。
その相手が、図書館に来ていた泉がひそかにいいなと思っていた人でー…というお話。
涼介は最初から最後までずっと紳士で良い人です。
泉も純粋な良い子なのですが、良い子だから涼介の負担にならないようにと姿を消します。
その後色々あって再会する二人なのですが、その時の涼介の憔悴した様子を見てとても悲しくなりました。
涼介に悪いところがなかったから余計悲しくなりました。
最終的には紆余曲折ありつつもハッピーエンドでほんとによかった…!
二人の子供を溺愛している様子も見れて良かったし、
子供だけじゃなくて泉のこともほんとに大切にしていて
読みたい溺愛攻めはここにあった…!と思いました。
王道だけど、だからこそ良い!です!(*´▽`*)
以前から気になっていた本が、セール価格になっていたので電子版を購入。
表紙は、主人公が何故か上半身裸
・・ハルさんイラスト担当の本は、なぜか主人公の裸体画が表紙に多い気がする。
表紙が甘々淫靡なデザインだけど、中身はそんなに甘くない。
▶泉を産んですぐ米国人の母は病死、気落ちした父親も死亡。
生まれてすぐに両親を失った泉は、施設で育つ。
優しい人に囲まれて育ったけれど、泉は自分だけの家族が欲しい、というより愛して愛される対象が欲しい。
司書の資格を取得して、図書館でアルバイト勤務。
少ない給与とΩ支援金で暮らす泉は、貯蓄に努め、扶養能力が乏しいのに、結婚は要らない・子供が欲しいと考え、将来に備えている。
▶図書館で出会った優しい華原は、マッチングアプリで申し込んできた中の一人だった。
誘われるまま交際。泉が妊娠した頃、華原の仕事の障害になっていると知り、黙って去る。
▶出産後、泉は偶然ニュースで事故に遭った華原のことを知る。
再会して、改めて華原から結婚を申し込まれ、迷う泉が読む本は、執着愛を描いた谷崎潤一郎の「刺青」と「ロビンソンクルーソー」・・意味深。
ハーレクインロマンス風の、山場がなだらかなハピエン。
オメガバースで、男性オメガが子を持った時の呼称が様々、この物語では両親ともおとうしやま。・・産んだ人を母というなら、オメガ男子も「母」で良いと思う。
電子版購入後に気づいたけど、Amazonのアンリミで読めばよかった。臆病な泉が変わっていく内容。
ある意味オメガバースとはなんというか性別への挑戦ですよね?
ま、難しく考える必要は無いんですけど、愛のある妊娠、出産、子育ての話です。
そういう意味でとてもいい話だったと思う。
オメガバースってよくBLじゃなくてもいいんじゃないかと思う事があったりするんだけど、これは良いオメガバースだった。オメガバースだから成立する話だったように感じました。
最後にラブラブな2人とかわいい2人の子どもの海外旅行の様子が幸せな気持ちにさせてくれました。