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勝手な解釈で書き散らしてるので気になる方はお気をつけください。
この作品にロマンティックというタイトルをつけるのが西田先生よ。先生のSNSをチラとでも見れば分かるよう、政治思想がしっかりあるタイプの方で、こういう作品を描かれる、あるいは描けるのも納得なんですよね。
BLジャンル漫画の1冊としてあることに疑問を感じてしまうのは確か。自分はBLジャンルにあるから先生を知ることができた口だけれど、もっと多くの人に読まれるフィールドがこの世にあるような気がする。先生が望んでいるかどうかは分からないけれど。
他の商業BL漫画作品と比較しても、圧倒的に"生と死"の只中にある作品でした。
前田のもつ能力は他人の…ジョンのためにしか使えない、彼らしい力です。40歳の死際に会いたい人が見つからない人生を生きてきた彼が、地球を救えると思っていた頃にはあったかもしれない力を、今、ジョンを救うために使う。ジョンに出会わなければ前田は戦う必要なんてなかったわけで。別に目からビームでも、岩を砕く筋骨隆々でも究極的には良かったかもしれないけれど、この漫画で彼が持ち得る能力でベストなのはアレだったんでしょうね。日本人の40歳がブ◯ース・ウィリスである訳にもいかないし。
ジョンの能力は戦闘の中で生きるための力です。彼の力が弱っていったことは、ひょっとすれば瀬戸際だと思い始めたことがそのまま能力に影響したか、逆に能力が弱ったことが彼を弱気にさせたのかもと、勝手な想像。前田とは対照的な力です。ファンタジーというよりはいっそ思い込みぐらいのものであってもいいと解釈したい。彼と彼の本懐を明確に対照的に描くためのツール。あるいは登場シーンのセクシーさのため笑
相変わらずぶっとんだあとがきに気が抜けますが(好きです)、読後にあれやこれやと考えたくなる作品です。
0話は純粋に1話より前の時間軸の話だと思ってますが、2話の扉絵の解釈が…んー
初読み作家さんです。
先行くお姉さまたちのピンキリレビューがきになって購入。
一度読んだだけでは理解できず、二度三度と繰り返し読んで世界にはまる感じがする作品でした。
説明がないので、出されたなぞの正解がわからないままお話がすすみます。
念力のような超能力を人のためだけしか使えない、と思われる日本人と、老いたり若返ったりを瞬時に繰り返すゲリラの男とのお話です。
なぜその力があるのか、なぜ老いと若返りを繰り返すのか、その答えは明確には語られません。本人たちが認識していることをそのまま素直にきくか、自分のなかで咀嚼して答えを出してもいいのかもしれません。
読み手への余白を持たせてくれているのかな、と感じました。
BLというジャンルだけではもったいないですね。純文学っぽいです。
私はBLには完全にエンタメを求めているので、評価は萌ですが、思考することが好きなら神にもなると思います。
生きようとする執念と、生かそうとする不思議な力、偶然出会ったジョンとマエダの不思議な愛の物語でした。また読み返したくなる作品でした。
光の力で若返る、戦場で戦うジョン。超能力を持つ元教師のマエダ。
でも実際はジョンは若返ってるように見えるだけで、時の刻み方は同じだと分かってきます。最後の方は、話の流れ的に、ココとココが繋がるのかなとか、マエダの正夢になったのかなとか(ジョンが足を怪我してるのが右足なのは偶然かな)、妄想したりしてました。マエダの力は、信じがたいと思いつつ信じたいし実際本物だと思いますが、"誰かのため"にこうしたいとマエダが強く思った時に働くのだと思いました。不思議ですが、物語の中で違和感は全く感じませんでした。奇跡ではなく、思いの強さを信じたくなる、マエダの目が素敵でした。
戦場、戦い、死、決して明るいとは言えないかもしれませんが、暗い気持ちにはならなかったのは、それ以上の生命力を感じたからかもしれません。
作品と出会えて本当に良かったです( ◠‿◠ )
読み終わって即他の方のレビューを確認しました。
良かった、私だけじゃない。
うん、難しいです。
でもなんだかスゴイ、面白い作品を読んでいるのだな、という感覚だけは終始あってなんかずっと緊張してました。
作者さんのSNSを拝見するに、新しい作品を読めるのももう限りがあるのだなと一応心の準備はしているのですが…
ここへ来てこういう作品を出してくるとは…
今まで分かりやすく描いてくれてたんだろうなって。
なんだか凄く難解な作品のように書いてしまいましたが、、
西田ヒガシさんの男同士の会話は堪らないものがあるし、
時系列で分かりにくいけどその後を想像できるハピエンと思います。
ワインと同様に、西田先生の物語は時が経つにつれて面白くなってきます。 このマンガも例外ではありません。 それはあなたの心を震えさせます。 それはあなたの心に触れます。 それはあなたを泣かせます。 それはあなたがすべてのキャラクターに落ちるようにします。 私は先生が大好きです。