イラスト付き
十秒待ってください。ドキドキするの、止めるので。
昨日までやっていたクロスノベルスさんの半額セールにつられ、今まで読みたいなと思いつつ読めていなかったものをせっせと買った中の、こちら。
夕映月子先生大好きなので、未読作品をまた一つ読む機会ができて嬉しい!
お見合いを避けるためについた「恋人がいる」という嘘のため、偽彼氏を祖父に紹介しなければならなくなった美大生の朔(受)。仕方なく祖父の付き人経由で紹介されたレンタル彼氏・奈生(攻)と偽の恋人関係となり、祖父に紹介することにしたけれどー
と続くお話です。
受け視点・攻め視点交互になっているので、初対面の時や二人の時、互いにどんなことを考えていたのか読者にも分かるのが嬉しい♪
この「レンタル彼氏」のからくりについては、割と早々に予想がつくというか、読んでいるこちらにはなんとなく真相が分かっちゃうんですけども。
そこで全く「つまんないな」とはならず、「で、ここからどうなる!?」というワクワク感を与えてくれる夕映先生、さすがです✨先生の筆力のなせる技だなあ、と。
攻めの奈生が決していわゆる「スパダリ」ではないところも、個人的にすごく良かった!
初回のデートでほぼお互いに一目惚れしてるんだけど、奈生自身は他人に興味がなく、自分の内側に興味関心が向いていてそこに時間を使いたいタイプなんですよね。
2回目のデートで朔から展示会に誘われた時も、「正直そんなに行きたいわけではなかった」というようなことを独白してるぐらい。
そんな彼が朔と出会い、その心に触れることで変わっていく様子ににやにやし、萌えを感じました・:*+.
そしてなんともいえず萌えた二人の仕草が、「手繋ぎにぎにぎ」。
ぎゅっぎゅと2回強く握るのが「好き」の合図だなんて可愛すぎ初々しすぎて、刺さりまくり萌えまくり。。
買って読んで大正解!の、楽しく萌える読書時間でした✨
おじいちゃんがいい人間すぎて涙。
ただ挿絵ひとつめの時点で、受けの外見が女すぎる……。女っぽいとかじゃなくて、ガチ女。
表紙だとそれほど髪が長いように見えなかったので、衝撃でした。攻め視点で「耳が隠れるほどの長さ」と描写されていたのに、耳どころか顎下まで伸びている。髪が長いだけならまだいいけど、目が丸くて大きい(攻めの倍)から、嫌な人は嫌だと思う。
しかし数枚のイラストで買い渋るのは勿体ないくらいストーリーが良い。
しっかり交互に両視点(おまけで数ページ攻め視点じゃない系)なので、序盤から両片思いだと知ることが出来る。
最初に知っておけるだけで、お互いのセリフや心情で(ああ君ら両思いやで……!)ってムズムズする楽しみが増える。
受けは誰とも付き合ったことないけどゲイ。
攻めはかなりヘテロ寄りのバイセクシャル。
大きな出来事はなく、ほわほわゆるふわなストーリーでした。
なんだかホッとしたい…そんな気分にぴったりな
ほのぼの系BLでした。受の可愛いが過ぎます。
お互いの言動にいちいち、照れ照れして赤面する2人です。
あまりに初恋感がすごくて、読みながら照れが伝染してくるようでした。
妖精さんみたいな受OK!の方にはお勧めです。
そもそもなんで攻さんが、「レンタル彼氏」業をやっとるんじゃ?
と疑問をずるずる引きずってたのですが、最終的にその解がでるので、
その辺の設定はスルーして読み進めていただきたいです。
お互いの信頼あってこそ、”よかれ”を前向きにとらえられる関係性だからこそのオチ!なのだと思います。
あと、視点が受と攻と交互に描かれるのがとてもいいです。
いいタイミングでテイストが変わるので、甘→しょっぱいの無限ループの法則が、起伏の少ない展開でも飽きることなく読み進められます。
美術館とかホテルのティールームのデートが楽しそうで美味しそうなんですよ。さらに、攻さまのおうちの間取り、雰囲気がとても好きでした(スパダリ”ナオ”とのギャップ萌え)。朔のお友達たちもいいキャラなんですよね。もうちょっと朔に執着してくれてもよかったですが、そういう濃いめの感情は本作には一切なくて、優しい世界です。
夕映先生の作品を読む個人的なポイントとしては、”え?初夜に、しかもDTにいきなりそこまで!?”的な激しめなプレイ(特に受への無茶ぶり)なのですが、今回は潮吹き!でした。普通にハードル高いはずなのですが、他作品にくらべてマイルドだな~とか思ってしまったのでした。SSもその後の2人には幸せしかないんじゃないの~の雰囲気駄々洩れで、甘やかな雰囲気にどっぷりされたい方はぜひ。
きゅっきゅっ。っていいな♡甘い!甘いよー。
なんだこの甘さは?このかわいさは!
すさまじく美しく努力家で家族のあたたかさを知らないで、周りの大人の顔色ばかりを窺って育ってきた箱入り息子の20歳の朔。
唯一の家族の祖父が入院しゲイで一人ぼっちな朔のことを心配され見合いを勧められたところから広がります。
とにかく、恐ろしいほど美しい主人公。男にも女にも見え誰もが振り返る美しさ。本人はあまり自覚がないけれど、身につける服も本人を引き立てるセンスまであって。
そしてレンタル彼氏として現れるナオ。なにこの王子様!クリームみたいな甘い笑顔と声で。華麗にエスコートされちゃいます。いきなり彼氏!
お互い一目惚れで初めて恋を知る。一緒にいられると幸せでドキドキで、でもレンタル彼氏だからと切なく悲しくて…。
朔の心の動きを丁寧に描かれてありこちらも微笑ましくまた切なく、まるで我が子のように見守れます。
しかも登場人物は祖父、祖父の秘書兼朔の元教育係の真野、高校の友達二人。
ほとんど朔とナオの二人のシーンとお互いの相手への溢れる想いがつづられて。
そしてもう気持ちを抑えられなくてレンタル彼氏として付き合えない、会うのはお終いにしようとしたら…。
なんてこった、そうだったの?な事情があり。
ナオが大人でこだわりもありそれなりに自分を確立してきたのが、朔に会って崩れていくところ。朔が可愛くて愛しくてたまらないところ。
また、朔がすぐ泣いちゃうところ。
ちょっと待って、20歳だよね?というツッコミはこの際忘れましょう。
とにかく乙女の夢を突き進むような美男美男な恋人同士なのです。
主人公の初恋、初デート、初エッチなどとにかく濃密です。世界観?舞台はほぼ二人だけ。いい意味で昔の少女マンガっぽいです。
レンタル彼氏に一目惚れ!理想そのものの相手で優しくエスコートされちゃう!
他の方も書いてらっしゃいますが、かわいいお話ですよね。
ただ、流れ的にある程度予測は付きますが、
…身内に謀をされるんですけど、これ、下手したら一生モノの人間不信になってもおかしくない内容だと思うんですけど、いいのかな~。
どっちかというと死ぬまで隠しておいて欲しい事柄じゃないんですか。
「恋は盲目」を頼りにするにもちょっと程があるというか。
人としてのモラルとか矜持とかの問題だと思うんですよ。
受けにはバラさないで、攻めの胸中にて独白といった表現でも良かった気がする。