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木原先生のオメガバース作品です。
α 犬飼
Ω 河内
前半は自分にとってはなかなかしんどい展開だった。
河内の背負ってるものが重たすぎて、なかなか進まなかった。
河内はΩでノンケ。女性の婚約者までいた。
犬飼の運命の番にされ、妊娠、出産。
出産しても発情期のコントロールが難しい。
前半の河内の苦悩と絶望が辛い。
ほっておけば死にそうな河内を、手荒なまねだけど救いたい犬飼。
アオイトリ2では犬飼のターン。
実は犬飼が8年以上、河内に片思いしていたことがわかる。
河内が自分の運命の番だと気がつき、河内を追って同じ会社に入社。
なかなか縮まらない2人の距離。でも犬飼の誠意が河内に少しずつ伝わる。
第二子出産時の立会い。出産の後、手を握るところが好き。
前半は無理矢理感がしんどかったが、でも犬飼の気持ちを知るにつれ、犬飼の不器用で真面目な性格に絆されていく河内。
何よりも犬飼は何度も河内に対して、愛してると言い続ける。
2人の距離が近くなっていくのが良かった。
「自分から全てを奪っていかないで」と言う河内がかわいそうで、切ない。でもその気持ちを丸ごと受け止める犬飼。
河内も運命を受け入れて、寄り添っていく。
愛していますと伝え続けること、お互い歩み寄ることができて、幸せそうな姿を見ることができてよかったです。
オメガバースアンソロジーを読み、続きがあると知り探して購入しました。
アンソロジーの部分と同じ1から2は犬飼の視点で物語が進みます。
1の時は頑なな気持ち、考えの河内が仮でも掴めそうだった彼の考えている幸せが、目前で消えていく、犬飼との事故のような状況で。そこがハラハラして(木原音瀬作品に多い、最初の話から徐々にに物語が続いていくのでそこも魅力)え、ここで終わり?!続きが読みたい!となり2へ。
全く仲が良くなる兆しもなく、第二子妊娠。でも犬飼の熱い思いが、読み手に自然に理解できて、かなり切ない。
無理矢理人生を翻弄されてしまう河内ももちろん可哀想なんだけど。でもラスト、ギリギリまでうまく行かなさそうな二人が最後の最後で掛け違えたボタンがはまるように、幸せになる様子、最後にきた甘々に心持っていかれました。
やっぱり木原作品面白いです。買って良かったです。
これから何人産むことになるのか…
発情期の度に妊娠がツラすぎる。ツラすぎますよ…。
私は自分の妊娠出産経験を踏まえてしまうのか、どうしても気になります。
女性と違い妊娠中の体型変化などはないようですが、産後の肥立ちや妊娠出産に関わる体の内側の変化も少ない設定なのかな?育児のノイローゼはあったけど、その辺りは言及がなかったかと思うので…。
妊娠出産はとても大変です。もし男性Ωゆえの前述の変化は少ない、もしくは無いとしても、今後ひっきりなしに妊娠出産が繰り返されると思うと辛かったです。
河内さんの体質が早く改善されますように…、せめて避妊した性交で発情期を乗り切れるようになりますように…と切に願ってやみません。
そもそも子育てBL、オメガバースが非常に苦手で避けがちなのですが『木原先生だから読むか、でも先生ならオメガバースじゃなくても良くない?』くらいの気持ちで読み始めました。が⋯面白かったです(笑)というか読み応えもしっかりと物語が進み、感情描写が木原節でオメガバースがそこまで気にならなったというのが感想です。また苦手ではありますがオメガバース設定の良い部分はえちが濃厚なところだと思います。こちらも先生流の濃さが表現されていて、大満足でした。
自分にとってこちらが、木原先生初読みでした。
木原先生初心者にとっては、”あまあま”とされるこちらの作品も
ものすごい衝撃で...
初めて読んだのは一年ほど前で、その時はあまりのショック・衝撃に
知り合いに「このお話どう思う!?”あまあま”らしいんだけど、どう思う!?」と
連絡してしまったほど…
その後、折に触れて定期的に読み返しています。
(前半のレイプ部分・妊娠発覚部分は、いまだになかなか読み返せません。。)
(木原先生の中では)あまあま作品、とのことですが、
正直なところ自分にとっては
特に書き下ろし前、前半部が辛くて苦しくて。
今でも思い出すとグッと胸が詰まるし、泣けてきます。
あと数日でβになれる…との希望を持ち、
女性との交際も順調だった河内(受)。
そんな彼が突発的なヒートに襲われ、
助けようとした会社の後輩・犬飼(攻)に襲われ、妊娠し、
体質が変わって中出しされないとヒートが収まらなくなり…
望まぬ妊娠、そして出産、子供は可愛いけれど
ワンオペでの育児に体力・精神ともに限界を迎えたところに
犬飼が現れてー
と、息もつかせぬ序盤〜中盤の展開に
顔が涙でぐずぐずになりました。痛い…痛いよ...
ノンケでずっと女性が恋愛対象だった河内。
”男に抱かれる”ことをどうしても受け入れられないその気持ち、
葛藤、苦しみや悩みが痛いほど伝わってきて、胸が張り裂けそうでした。
犬飼に無理やりうなじを噛まれ、番にされ婚姻届を出され…という形で
始まった結婚・同居生活。
交わって中に出されることが唯一、河内の命を救う方法で、
発情期の度にセックスして中出しされ、妊娠し出産するしかないという絶望感。
”運命の番”として攻め・犬飼が心から河内を愛し、
愛を返してもらいたいーと欲しているのがわかるだけに、
二人のどうしようもないすれ違いに、また切なさが募ります。
キャンプ場での、犬飼からのひどい言葉責めが堪えた。。
自分は河内に全面的に感情移入して読んでいたので、
なんっって酷い言葉で河内を傷つけるんだ!!と
初読時は腹が立って腹が立って仕方なくて...
その後の犬飼の反省の描写を読んでも、
許せん!!と思ってしまっていたのですが;
その後何度も読み返すうちに、
犬飼視点に立った時の苦しみにも、徐々に寄り添えるようになってきました。
運命の番で、ずっと片想いだった人と、その人の望まぬ形で番になり…
発情期の時だけは互いに体を許し、一瞬のお祭り状態を味わえるけれど、
普段は触れることすらもできなくて。
優しく優しく愛したい人に拒絶され、
その人は自分に抱かれるくらいなら命すら捨てようとする。
…と、書いていたらまた目がうるうるしてきました。。
本当にスルメイカのように(例えがなんだかアレですが;)
噛めば噛むほどいろんな味わい、感じ方ができる作品だなあ…と、
ため息をつきながら何度も再読しています。
後半、犬飼が指輪を渡すシーン。泣きました。
走って自分の部屋に指輪を取りに行き、
河内の指にはめ、その指を優しく撫でて…
「嬉しくないわけじゃ、ない」
その、”ストレートじゃなさすぎる”一言を絞り出すのに、
河内にとってどのくらい勇気が必要だったか。
温度差こそあっても、やっとやっと寄り添うことができた心に
じん…と心の奥底が熱くなりました。
書き下ろし部分の二人のセックス、
初めての”発情期じゃない”セックスの甘さもまた、
長い長い苦しみの果てに見えた光でした...感無量...
(犬飼が口で河内の乳首から出るミルクを吸う描写も良い..)
河内のことを頑なに認めようとしない犬飼の家族。
そして永遠に子供を産み続けなければいけない河内の体質。
本編では解決しきれていない
これらの問題がどうなるのか?という「この先」が気になりつつも。
紆余曲折(すぎる!!!!)の末に見えた
「認め合い、愛し合う二人」の姿に鼻の奥がツンとしてたまらない、
自分にとって忘れられない”記憶に残る一冊”になりました。
本当に正直なところを言えば、自分の感覚ではやはり
河内にとってこの家族の形が最高だった、とは
今でも思えなくて;
だって、河内(受)にとって一番理想的で幸せな展開というのは、
やはり「βに転換して女性と結婚し、”普通”(とされる)家庭を持つこと」
だったと思うんですよね。。
あの時犬飼に襲われなければー
という思いが、読んでいる間も読み終わった後も
苦く自分の中に湧き上がってきて(特に初読時)
苦しすぎる…と思ったりもしました;
”運命”という言葉で結びつけられる関係って、
なんて残酷なんだろう、とも。
それでも確かに”ハピエン”である、というただその一点に救われます。
初めは電子で拝読しましたが、その後紙本も購入し、
何度も何度も”浸りたい”時に読み返している一冊。
本当に自分にとっては”シンプルに”あまあま”とは言い難いのですが、
間違いなく「神!」と言える、惹きつけられる物語です。
