恋愛もセックスも、予定調和。

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きょうもたのしくいきましょう

kyou mo tanoshiku ikimashou

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表題作きょうもたのしくいきましょう

佐野有紀
ヒエラルキーを重視する高校生
高田
男子高校2年・クラスのはじかれ者

同時収録作品きょうもたのしくいきましょう

佐野有紀
ヒエラルキーを重視する高校生
夏木壮太
男子高2年・セフレ

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき
  • カバー下漫画

あらすじ

「俺は好きな奴以外とセックスしない、お前と違って。」学校生活を恙無く平穏に過ごす佐野有紀は、あらゆる場面でヒエラルキーを最も重要とし、自分を「安全圏」に置くことを何よりも重視していた。
だから、友人・夏木に求められるがまま欲を排出するだけの行為も、ひと時の快楽と自分の立ち位置を守るために必要なことだと割り切り、すべてが上手くいっているはずだった。
クラスのはじかれ者の高田に校内で夏木とセックスをしている場面を見られるまでは…。

作品情報

作品名
きょうもたのしくいきましょう
著者
平眞ミツナガ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
G-Lish Comics
発売日
ISBN
9784866692715
3.4

(56)

(12)

萌々

(18)

(13)

中立

(10)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
10
得点
181
評価数
56
平均
3.4 / 5
神率
21.4%

レビュー投稿数10

スクカーものBL、三角関係

スクールカーストものかぁ~、とずっと尻込みして見送ってたんですが、本作が平眞さん著作の中で一番人気なので、意を決して読んでみました。
そしたら・・・

あぁやっぱり平眞さんだわ。
わちゃわちゃ面白いところはいつも通りおもしろく、特に今回は細かい心理表現/描写がすごい。
絵もいつも美麗ですが、今回顔が特に美しい、と思いました。

主人公がクズというレビューが目立ったのも踏むのを躊躇した理由だったんですが、ちゃんと精神的に成長もするし、三角関係当事者全員に感情移入して最後まで面白く読めました。
あとがきを読むと、やはり平眞さんの3人への愛があふれていました。
ホントに素晴らしい。
いやぁ~参りました!
著作の中で本作が一番人気がある理由がすご~~~く良くわかりました。
個人的に平眞さん作で一番好きなのは:

・「兄貴が恋を拾ってきました」&「僕にも恋がやってきました!?」(誠くんシリーズ)
・「夏が来たのでキスしませんか」

の3作で揺るぎなく(一番と言いつつ3つもw)、どれもしょっちゅう読んじゃうぐらいホントに大好きなんですが、本作も非常にオススメです。

0

描き切った手腕はすごい!けどしんどい

「渡世術に長けている」と自覚しているひとほど、実は微妙ということが多々ありますね。
本来、第三者の評価で付与される性質を自認しているひとは往々にして押し付けがましいもので。
「わたし、人見知りしないんだよね」って聞かれてもいないうちに自己申告してくるひととか、ああ、このひとはそういう人間に見られたいんだなあと思ってしまう。
自己申告がポジティブなものであればあるほど、そのひとが見られたいイメージ、言われたい言葉がぐいぐい伝わってくるからめんどくさいものです。

いきなり性格の悪さを前面に出した前置きを書いてしまうほど、この作品にはうぐぐぐぐ…とさせられました。

日々を円満に過ごすことに重点を置いている、高校2年生の佐野。
会話から得た情報、SNSから見える人間関係。
そういうものを駆使して、スクールカーストで中の上にいる自分に満足していたが…。

SNSで陰口を言われていたクラスメイトのぼっちくん・高田に、「親切心から」そのことを教えてあげたことで、状況が変わっていきます。
親切は常に感謝されて当たり前。
知らなかったことをわざわざ教えてあげて、アドバイスしてあげる俺、優しい。
そう信じて疑わなかった佐野にとって、高田の反応は意外。

親切ぶって嫌なことを耳に入れてくる人っていますよね。
それで波風が立つのを楽しんでるようにしか思えないひと。
佐野はそういうつもりではないけど、そうとしか取られないということに気付けない程度に未熟です。
17歳で、まだ限られた世界しか知らない子が「自分は上手くやってる」なんて奢った考えをしている時点で、ぼへーなわけですが。

結論から言うと、高田しか好きになれませんでした。
柔軟ぶっているけれど、持論が正論!という佐野は話が通じなすぎてつらい。
親友とも言うべき壮太は本来であればスクールカースト上位に入れる子だから、この子と仲良くすることで今の地位をキープできるという計算から、セフレ状態になっているのもめんどくさい。
やりたくないけど、めんどくさいけど、って、接待か。

さらに情報のみに拘って、「ひと」を見てないところも、もへー。
壮太の気持ち、だだ漏れですよね。
だけどこの自称「人当たり良さ男」くんは気付かない。
鈍感は罪だなあとしみじみ思う。

この佐野という愛されにくいであろう主人公をここまでしっかり描き切ったことは、純粋にすごいと思います。
八方美人で優柔不断、自分の意思より周囲の空気を読むというひとが結構世の中にはたくさんいるのは分かってはいるけれど、わたしには理解できなすぎるので、萌えるか萌えないかで言ったら、萌えなかった…。
終盤の壮太がしゃしゃり出てきた辺りも、キャットファイトに見えてしまって、女子!?と思ってしまった。

野次馬根性的には面白いけど、その面白さは「恋愛もの」から得られる面白さではなかったかなあ。

1

表紙買いしました。※批評注意です。

表紙に惹かれて購入しました。
あらすじは、
ヒエラルキーを重要視して人間的な道徳心が若干欠けているクズめな攻と
クラスのはじかれ者でありヒエラルキーなどを嫌う孤高の仏頂面クールな受が
ある出来事をきっかけにお互い軽口を叩き合える間柄になりやがては恋心のきっかけになって行く。しかしそれを良しとしない人物が…。
といったほんのちょっとダークな男子高校生の日常もの。

ダークといっても少し滲み出ている程度、攻の性格の悪さも質は悪いのですがあっさり目に描かれています。エロ度も薄く描写もさらっと描かれております。受と行為に及ぶのはほんの少し。
当て馬的存在、攻が受以外と行為をする描写があるので地雷の方は注意が必要です。

作品の内容自体はあまり気になりませんでした。
中評価にした理由は全体的に描写が真っ白で背景もあまり描かれておらず、物語も含めて「何事もさっぱりしている」という表現が適しているでしょう。
あまり背景を書き込まない作家さんだったようで
初刊行作品なのかと思ったらすでに単行本を何冊か出している作家さんだったことに驚きました。

総合評価するとキャラデザ・物語は〇。売りであるだろう攻のクズ加減、スクールカーストやヒエラルキーなどの闇部分の描写はあっさりめで描かれており伝わりづらさがあるので△。背景が真っ白なのが気になり△。
よって個人的見解で中評価でした。

2

漫画がうまい

平眞先生の他の作品と全く同じタイトルにしてしまった。だって漫画がうまい!
面白い三角関係でした。リアルでこうはいかないだろうなって思うのだけど、平眞先生の漫画的展開のさせ方がうまいから面白くてスルスル読んでしまう。

◾︎佐野有紀×高田
平眞先生ってこういう現代風の毒あふれる作品も描かれるんですね!ファンタジーっぽい作品(「まほろば〜」)を読んだ直後だったのでより一層びっくり。でもこの辺の人間っぽい嫌らしさを描くのはとてもうまい。

スクールカーストね…意識を全くしないで生きていくというのもまぁ難しい話ではあるけれど、それにしても佐野ほど露骨な人も珍しい気がする。漫画的に裏で牛耳ってる作品は見ますけど、生生しく"中の上"を主張する佐野が主役っていうのがこの作品の嫌らしいところで。

夏木のことも好きでした。彼はどうしようもなく佐野が好きだったんだろうな。理屈じゃなく。だから別に露骨なイジメがしたいわけでもないんだよ…って答えが電子限定特典に描かれてて、ここでくるか?!と。どうせなら誰でも見られるところに載ってて欲しかった。あとがきでもちょっと触れられてましたけどね。
夏木が年上のスパダリに甘やかされるところが見たい。

改めて見るとこのタイトルすごいな

4

一緒にいて楽ってイイネ

スクールカーストで『中』のポジションに身を置き処世術でうまく立ち回ってきた佐野が、クラスで一匹狼の高田に”助言”をするも要らぬ世話扱いされる。

感謝されると思い込んでた佐野は納得いかないし、自分が重要視してる立ち回りを高田が不要とするのが理解できないのがアホ可愛かったです。
計算した友人たちへの態度もそれが普通と熟してきた佐野が、高田と関わっていくうちに”高田といるのは楽”と感じ、今までの生活が無理していたことを改めて理解するのもよかったですね♪
ラストいままでそつなく熟してきた人間関係を手放してでも高田を取ったのが胸キュンでした♡

1

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