父に劣等感を抱く大学生×ドMボクサー

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作Two sides of the same coin 下

水瀬悠二
大学生
菱谷航介 (コウ)
ボクサー

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下あとがき

あらすじ

美しき銀髪のボクサー・コウ。
一匹狼のような彼だったが、大学生・悠二の優しさに触れ、その鎧は徐々に脱がされていく。
自分から突き放したくせに、悠二からの連絡を待ち焦がれてしまうコウ。
悠二は、絶対好きになってはいけない相手なのに――。

歪んだ関係と、捨てられない恋心に揺れる、胸締めつけられる恋。

作品情報

作品名
Two sides of the same coin 下
著者
西本ろう 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Canna Comics
発売日
ISBN
9784829686294
4

(112)

(53)

萌々

(23)

(25)

中立

(6)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
13
得点
438
評価数
112
平均
4 / 5
神率
47.3%

レビュー投稿数13

BL版昼ドラ

一言で言うと数年前までF●N系列で放送されていた昼ドラ(東●テレビ制作)のような感じです。
主人公に次々と降りかかる不幸や試練、驚愕の展開。嫉妬と憎悪が渦巻く人間関係の中、数々の迷シーン・迷台詞で一時代を築いた昼ドラ・・のBL版です。

近親相姦ハッピーエンドに賛否が分かれるところと思いますが、兄弟それぞれが父親からの自立を果たす、特に悠二の強い意志が描かれている1ページが圧巻で、色々あったけど頑張れ!!と思ってしまいます。意外と読後がスッキリしました。

エッチシーンはとにかくエロいです!!
そしてダイナミックです!!

誰にでもオススメできる作品とは言い難いですが、賛否両論巻き起こりそうな題材を果敢に、説得力を持って描き上げる確かな実力のある作家さんと思いました!

8

悩んで、悩んで…先生の画力に『神評価』

※上下巻でのレビュー
すごくドラマティックな要素が詰まったお話しです
そこに西本先生の画力が加わるので迫力は満点!なんです

だけど…手放しで「神ーーーー!」って言い切れない後一押し、が燻っているのも事実…
そんな訳で少し寝かせてからの再読レビューなのですがやっぱり評価が難しい…
難しい理由はメインの2人以外の存在かな?とは思っています

先ず胸クソ筆頭株のパパの存在!
んーー…何か最後お金とコウママの写真持ちで良心をチラ見せして来たけど、そもそも何でコウと寝たし⁈っていう所とか2人共との血の繋がりに関してあんだけフリがあったけど結局ソコは特にツッコまれずなの⁇とかこの父親が発端の割に最後迄正体が掴めないまま終わった感がモヤっとする…
悠二もコウもこの人に振り回されて来たってのにザマァ展開もなくフェードアウト感がなぁ、、、これ見よがしにパパの前で2人で交わる位のショックを与えてやっても良かったんじゃないか、とさえ思う

で、次は悠二の先輩でコウの同居人の孝宏の存在がまた謎い…のです…
コウと知り合った背景や悠二との先輩後輩関係は必然?偶然?
登場から印象が変わり過ぎるし健二パパ同様正体が掴めなさ過ぎる…
完全に話の展開の為のコマ要因?の割に印象が強いし、、、

最後はコウのボクサー設定
コレ、必要だったの??地下ファイターじゃ健二パパが観に来れなかったからアカンかったん?何か折角のボクサー設定もほぼケガで活かされなかったのが悔やまれる

こんだけ気になるポイントがあるのに、、、それでも惹き込まれる理由
それはもぅ1000%西本先生の【画力】の強さなんですよねぇーーー‼
コウの心が変わっていく様が手に取るように分かる表情の変化、『何か』を感じさせる仄暗さのあるトーン、悠二がコウに惹かれ狂おしく切なく想う気持ちが伝わる焦燥感、何より美しい男2人の交わり…
全てがとんでもない説得力で描き切られているんですッΣ(・ω・ノ)ノ!!!

結局BLなのでメインの2人に焦点を充てた時の満足度は完璧に『神』なんですよね!ソコを圧倒的な西本先生の技量で魅せ付けられる訳なので、、、
どうしたって読後に「エエもん見てもぉた…!」って思っちゃうんですッ!

スッキリし切らないのに神だな!って思うのは間違いなく先生の技量です
近親、依存、複雑な人間関係など気になる要素を回収し切るには3巻位でも良かったんじゃないかな~?って後日談を密かに願って止まない作品のひとつです

1

欠けていた部分を見つけたふたり

※上下巻まとめてのレビューとなります

これ痛いヤツだ…絶対、痛切ない(いたせつない)ヤツだ…と期待して読んでガッツリ希望通りでした!

そして帯の情報が忙しい笑
強気そうなボクサーがドM受けで父親の…帯すごい!!全部読んでからの帯2度見した!!

良い子の約束だ…下巻カバー下は絶対に本編後に読むこと!うっかり読むとネタバレ危険!

********

父親にコンプレックスのある悠二は家庭環境が複雑で自己主張をしない地味タイプ。
その悠二とは全く正反対の強気な性格にみえるボクサーのコウ。

警察のお偉いさんである父親の期待に添えず、物理的にも気持ち的にも家族の溝を感じていた悠二と危険な感じのコウとのざわつく出会いの上巻、隠れていたそれぞれの内面がじわりと染み出てくる下巻。

ふたりとも「自分」を守るために感覚を歪ませざるをえない生い立ちです。
理不尽にさげすまれてきた経験から強くなろうとしてボクサーになったコウはとても繊細。
孤独や過去に怯える幼さを残していますが、それは悠二と行動を共にするようになってはっきり表に出るようになります。
笑ったり泣いたりがとても可愛い。

コウは自分の素性も含めて、悠二への感情を持て余しかけるんですが、その迷いや、やるせない顔が子ども返りしたようで護りたくなります。

それは悠二も同じようで、苦手だった父親と向き合うことでコウの居場所を作ると同時に自分の居場所も作ります。

悠二は地味だけど、思ったより熱い男でした。
最初の頃、つれないコウに悠二は辛抱強くLINEして繋がろうとします。
それをうざがってたはずのコウが待ち遠しく思ってたり、悠二をバカにする大学の仲間にくってかかったり。
本人が気づいていないだけの「人への気持ちの飢え」がわかりやすかったです。

西本ろうさん、デビュー作の【トワイライト】でも同じように感じましたが共依存からの~自立の描き方が絶品。
カバー下でバイトしてるふたりを見ることが出来て嬉しかったぁ。
自分が愛を注ぎたい相手ができた人間は本当の強さを手にできる!

お父さん、とんでもなくイヤなヤツだったけど、そうじゃなきゃふたりは出逢わなかったから許します。

あっ…吉田先輩はいつかむちゃくちゃに掘られればいい←

8

さらにズッシリ、センシティブ

主人公2人の関係性が明かされる下巻は上巻より更にセンシティブなストーリー。そしてよりエロいです。個人的にはストーリーも作画もしっかり作り込まれてて好きですが、読後感は読み手によって分かれそうかな〜?やっぱり上下巻一気読みがオススメ。

5

下巻

下巻になると一気に話が進んだなというイメージ。
スピード感があってとても良かった(*´▽`*)b

愛に飢えていた受に芽生え始めた、小さな恋の種が
どんどん大きくなっていく。
それに呼応するように受の表情が変わっていくのも面白い。
けれど、二人の本当の関係だったり
出会いが偶然ではなかったこと。
父親との関係と過去。
個々のところがもう少ししっかり読めたらもっとよかったなと思うのです。
愛のない家庭で育った攻
愛憎の家庭とは言えない環境で育った受
どちらも求めていたのはただ愛してくれる存在。
そこのとこもっと深く読めたらうれしかった。

とはいえ、ドラマ性としては凄く秀逸な作品だと思いました。
巻末はもうね、お幸せにとしか言えないんだけどもさ
お兄ちゃんプレイはどうなのよとww

5

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP