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表題作いつか飛びたい風見鶏

朝彦
老舗洋食店「日比谷亭」の道楽息子
小松由紀夫
経営コンサルタント,36歳

その他の収録作品

  • 堂山さんに寄せて
  • あとがき

あらすじ

傾きかけの老舗洋食店の道楽息子・朝彦。
だが店を立て直すために経営コンサルタントの小松が来て状況は一変。
二人は対立しつつも近づき始め!?

作品情報

作品名
いつか飛びたい風見鶏
著者
阿部あかね 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
ISBN
9784403667268
3.8

(69)

(21)

萌々

(26)

(17)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
13
得点
262
評価数
69
平均
3.8 / 5
神率
30.4%

レビュー投稿数13

お店や料理がステキ

最初は水と油だった2人がどうなるのかと思いましたが。
洋食店を建て直すために朝彦の再生が必要で、そのサポートを小松が果たすというストーリーがよかったです。
朝彦がやる気をなくしてしまった経緯、父親から料理のダメ出しをされた理由がわかってくる流れが、おお!そういうことだったのね〜とわかってくるのがおもしろい。
最初は嫌な奴にしか見えなかった小松に頼りがいが出てきたり、無気力だった朝彦が若さを取り戻したような自然なイキイキさがいい。
恋愛面ではあっさりくっついたなという印象でしたが、その前にお互い興味を惹かれる段階があったし、相手がいてくれたからこその再生なので盛り上がるのはわかります。

建物、内装がステキです。蝶子さんが愛情を持って守っているのがよくわかる。
伝統を守ることと老舗洋食店として継続していくことの具体的な話も納得。
料理がとても美味しそうでした。
毎作そうですが脇キャラがとてもいい。
阿部先生が描かれる派手めでおしゃれで芯の強い女性キャラ好きです。
堂山が山城に一目惚れするところは笑いました。

0

お互いに補い合える関係性

 老舗の洋食レストランという舞台が好みで、ワクワクしながら読み進めました。レトロな洋館風の店構えに、正装のスタッフ、こんなお店が近くにあったら通っちゃいます。中盤までのメイン2人の距離感はかなり現実的。お互いいい歳で体の関係から始まってもおかしくなさそうでしたが、朝彦はゲイではないのでいい雰囲気になってもそこからホテルや寝室にもつれ込むこともなく、シェフとして働く夢を燻らせていた朝彦、熱心なコンサルなのにスタッフと衝突してしまった小松、それぞれぶつかっていた壁をきちんと乗り越えることができてから正式に関係が始まるところに好感が持てました。せっかくなのでもう少し濃い濡れ場も楽しめれば嬉しかったですが、ストーリーの流れは素敵でした。

1

中年も良き!

阿部さんの絵が大好きなんです。それにダメ男やクズ男や些細な仕草ややりとりとかも。
本当にお上手ですよね。目元の色気がたまりません。
しかも!今回は中年男性なのに!お上手ですね。

まさかこの二人がくっつくの?どっちがドッチになるの?と思いながら読むと…。

お店をなんとかしたいコンサルタントの小松。彼にも思いがあって。しかし再建方法が乱暴で。店の従業員はみんな辞めちゃって。

こんな危機なのに朝から着物でぶらついて、再建を望んでない朝彦。
しかし朝彦の過去や葛藤やらがわかってくると…。

これはいい二人ですね!小松が朝彦を引っ張り上げ?乗り越えさせて。意外と朝彦の方が敬語だったりしましたが、小松は口は悪いわ若い男を侍らすわ仕事熱心だわで、朝彦の心を掴んだのかな?
最後は達成感を感じました。

従業員の皆さんや馴染みのご近所さんもみんな良いキャラで、阿部さんのこういう所が大好きなんです!

タイトルも素敵ですね。やっと飛べるね!

1

内に秘めた熱い情熱

老舗洋食店の息子・朝彦と店をを立て直すためにやってきた経営コンサルタントの小松のお話。

長い時間はかかってしまったけど、小松との出会いで父からの言葉の意味もわかり
朝彦がまた料理人として厨房に立つ、というのは日比谷亭にとっても他のみんなにとっても、一番いい場所に着地したなと思いました。

最終的にはふたりの恋のお話にはなるのですが、それに至るまでがすごく丁寧に描かれていて
ふたり以外の登場人物たちの人間模様も楽しめる作品だったなと思います。

1

店の再建と心の再建に寄り添い墾く心

老舗のレストランが料理長に逃げられ危機に陥る
銀行から送られてきたコンサルは大鉈を振りまくるが次期経営者であろう息子はどこか人事で…

自分の幼い頃の経験から店の再建をすることに
全力を挙げるコンサルが
ただふらふらとしていた息子の気持ちを解きほぐし
息子が諦めていた料理人への道を再び開く

大人になると愚痴は言うかもしれないが
自分が本当に傷ついたことや諦めたことを
口に出したり
誰かに察られるのはなかなか恥ずかしいことだったり難しいことだったりする気がする
だけどもその分その扉を開いた人には
心をすごく寄せてしまってある意味無防備になっているんではなかろうか
そして厄介なことに大人になってそういう経験をする事は滅多にないので
その特別感は恋と変わりがないものなのかもしれない

今回コンサルがゲイだったので2人の関係は一気にそちら側に偏ったんだろうなぁと言う印象を若干抱くけれど
だからこそ
この年齢の2人がと思うから
この物語が色っぽいのかなと思う

もう着物が反則!
色っぽすぎる
いつも着物の男て言うだけで萌えるのにふとしたことで普段着になるとかそちらも加えて反則である

最後までどっちが攻めになるのかなとワクワクしていたので
帰着点になるほどなぁと唸らせていただきました

1

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