SS付き電子限定版
うわー、やられた。
油断してたら泣かされた(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
独特な世界観とキャラ、そして、さりげなく深層心理を抉るストーリー展開ーー神すぎる!
「結婚を前提に俺と付き合ってくれ」
バーの店長・八雲は、十年以上友だちとして付き合ってきた友人・伊勢島に突然告白されます。
孤独死は嫌だ、結婚は社会保障だ!と言い切る伊勢島は、
結婚を破談にされたド天然なKY男。
〝おまえでダメなら俺はもうダメなんだ!〟
こう言われて、お付き合いを始めちゃう八雲は、男前で優しいパーフェクト男子です。
とにかく、伊勢島の天然振りには驚かされました。
前の女の色濃い部屋で同棲をせがむし、すぐに昔の恋愛を持ち出す。
メールはボット、放っとくと2週間も往信不通……
正直、変な奴ーって思ってました。
でも、会社でのいじめも苦にしないタフで強い男なのよね。
八雲は時々見せる伊勢島のギャップにハートを射抜かれつつ、
伊勢島をいじめる奴に怒り、自分の事のように悲しんでくれる優しい男。
カッコよく決めて、伊勢島の会社にお弁当を届けるシーンは、
最高にスカっとしました♡
その2人の先輩・幾と恋人・ミト。
関係ないような2人がストーリーに大きく関わってきて、
絵本作家のミトにおいては、八雲の深層心理に迫ってきます。
実は、八雲の心は空っぽーー
多分、人に頼られる事が自分の価値になってるんだろうなぁ。
自分でも気付かなかった本当の自分を突きつけられ、
打ちひしがれる八雲。
うーん、ここで初めて八雲の人間味を感じる事ができて、
実はちょっとだけ安心したかな。
ずっと完璧だったけど、弱い所がある八雲の方が魅力的だと思いました。
そんな八雲を丸ごと受け入れるのが伊勢島なんですよね。
ホントに読めない男だわ。
一周回って、最後は好きになってきた(笑)
八雲の告白シーンは泣いた。
〝優しい〟と言われて泣く伊勢島を見て、また泣いた。
人に好かれない伊勢島が、初めて向けられた本当の好意。
これは、嬉しかっただろうな。
クリスマス、幸せを実感して泣いちゃう伊勢島にキュンキュン♡
上手いよなぁー、こういう所。
コミカルから転調して、最後の最後にブワーっと持っていかれちゃう。
『おまえでダメならもうダメだ』というタイトル、女に懲りた伊勢島が八雲に縋るための文句だと思ってたけど、
〝八雲以外は考えられない〟って意味だったんだね。
空いた穴を埋めるんじゃなくて、そのまま寄り添って生きていくであろう2人に胸アツです。
Hはほんの少しですが、八雲のブツがエノキじゃなくてエリンギだと分かってよかった(笑)
感想書くの苦手なんですけどこの作品はたくさんの人に読んでもらいたくなって初めてレビュー。
とにかく衝撃ってかんじでぶわっと心に広がるというかいいお話でした。
高校から10年間友人だったバーのイケメンもて店員(経営者?)八雲と、変人サラリーマンのヒロくんのお話し。
婚約者に結婚直前に振られてしまったヒロ君は将来への不安という理由のみで友人の八雲に結婚を申し込む。ふつうはここで断るでしょってなるのですがなぜか受け入れてしまう(もちろんこの時点で二人とも恋愛感情はない)
とにかく不思議な冒頭で未散ソノオさんの作品を読むのが初めてだった私は「えっ????」となりましたが作者の方の力量なのでしょうか、皆さんの仰るこれが未散ソノオワールドなのか何故かしっくりと読み進んでしまう。
攻めの八雲が格好よくて優しいし、ヒロ君は素直で正直もので面白くてかわいかった。八雲の心の穴を埋められたのはヒロ君の頑丈な心だったのかな。
もっと二人の幸せなお話しを読みたいと思ってしまった。
幾さんとミトのお話が現在連載中とのことで本になるのは先が長そうだけどそちらも楽しみ。
この場合どちらが攻めになるんだろう?
未散先生の作るお話、今回も面白かった。
何というか、この、独特なポジティブ思想や、嫌な人が出てこない平和な雰囲気がすごく好きなの。
結婚式直前で婚約者に逃げられた伊勢島の突然の求婚を、とりあえず受け入れた八雲。
人の心の機微というものが全く分かっていなかった伊勢島を、八雲はどうするつもりなの?
エロらしいエロはほとんど無いし、画面のトーンだって全体に華々しい絵でもないけど、お話の面白さですごくツボにはまってしまう。
それより、前田先輩とミトのお話ってどこかで読めるのかな?
こっちも気になる。
未散ソノオ先生の描くお話には読んだあとになぜか泣きたくなるような物があって、このお話もちょっぴり涙が出ました
多分、読んだ人の辿ってきた道によって場面やセリフの理解が違うんじゃないかと思うのですが、それぞれが少し心を引っ掻かれて、でもその後で丁寧にさすってもらったような気持ちになるんじゃないかと思います
伊勢島には八雲だし八雲にも伊勢島が良いみたいだけど、幾がミトを連れてこなかったら二人とも寂しさに気付けないで疲れちゃったのではないかと思うと3人で良かったと感じました
2人ともいい大人なんだけどなんだかかわいく見えてくるタイトル通りの割れ鍋に綴じ蓋なCP。
でも消去法のように見えてお互いにお前じゃなきゃって選んでるんですよね。
内に抱えた空虚さや社会的な抑圧だったり生きているうえで何かしら身に覚えがある痛みをいいバランスで笑いや萌えを加えつつ昇華してくれる作品。
受けのある意味ぶっ飛んだ思考と周りに何言われてもブレない強さ、攻めの空虚を抱えていても他人を思い手を差し伸べられる優しさは中々できるもんじゃないからそれだけでも凄いよ君たち( ˘ω˘ )
Kindleで同人誌も読めるので、そちらも是非!