• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作先生、もうダメですっ 下

獅子王真澄,33歳,BL編集部に異動になった編集者
秋庭悟,27歳,新人漫画家の会社員

同時収録作品アキハバラフォーリンラブ 番外編/温泉編

長谷川悠貴,25歳,会社員
秋庭歩,30歳,悟の兄

その他の収録作品

  • 先生、もうダメですっ 描き下ろし
  • あとがき

あらすじ

BL漫画でヒット作を出すため、同棲まで始めた悟と担当編集・獅子王。
ただれた同棲生活を期待する獅子王だったが、

悟は男同士のセックスの気持ちよさは分かっても、
恋愛のドキドキが分からず悩みは深くなるばかり。
「なんでみんな簡単に好きだなんて言えるんだろう」
ややこしく考えすぎる悟とは逆に獅子王は仕事以上の感情をつのらせていき…。


編集者×新人漫画家のBL疑似体験ラブ❤
描き下ろし後日談付き。
「アキハバラフォーリンラブ」番外編&温泉編も掲載!

作品情報

作品名
先生、もうダメですっ 下
著者
嘉島ちあき 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
ISBN
9784832291294
4

(110)

(44)

萌々

(41)

(16)

中立

(7)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
18
得点
439
評価数
110
平均
4 / 5
神率
40%

レビュー投稿数18

押し問答の末に

今巻では悟が考えていることや過去について描かれていてようやく悟がどんな人間なのかがわかった気がします。

好きが分からないと悟が漫画も同棲もやめてしまったときはどうなることかと思いましたが、獅子王との押し問答の末にようやく自分の気持ちを認める悟が可愛かったです!

付き合ったあとも悟は全然素直になれず、獅子王に誘われてもつれない態度を取ってしまいます。
でも、獅子王がこの反応なら押しても大丈夫と強引に押してくれるのでなんだかんだ上手くやっていけそうな二人で安心しました。

0

喜欢

两个人好好喔~

0

受けの心情が明らかに

上巻では「何を考えているのか分からない先生」でしたが、
下巻では先生の過去や心情を掘り下げているのでわかりやすかったです。
なぜ感情にブレーキをかけてしまうのか。
女性と付き合ってもフラれてしまうのか。

ハッピーエンドで良かったなぁ、とは思うんですが
丁寧な分、結構長かったな…と思いました。
攻めと受けの出会いからなれそめ、すれ違いからのハッピーエンドは見ていて気持ち良いのですが、
結構ご都合主義的なところもあったと思います。いやでもそこが良いところなんですけどね。

ノンケの攻めが結果ずぶずぶハマっていく流れは見事でした。
そしてやはり絵はきれいで画力が高く、話の流れもわかりやすいのでとても読みやすかったです。

お兄さんたちカップルのお話もあるのですが、このふたりにあまり愛着がなかったので何とも思わずパラパラと読んでしまいました。
そこにページをさくなら主人公カップルのイチャラブが見たかったかも…。
「アキハバラフォーリンラブ」をさきに読んでおけば尊い…となったのかもしれませんが…。

0

嫌いじゃないけど萌えなかった

二巻まで読んどいてなんですが、漫画家が漫画家をメインキャラにして漫画の何たるかを語らせる漫画が苦手なのかもしれないと気付きました。編集と絡むシーンはそうなりがち。
前作からの続きで、秋庭の背景が描かれます。これで恋愛感情を持てない理由は分かる気がしますが、じゃあなんでBL漫画を描いてるの?と根本的なところに疑問を感じてしまいます。今まではただのエロとして描いていただけだとしても、秋庭は描けないことに気付くのが遅すぎでは?っていうか描きたいものがあるわけじゃないんだ?っていう…作家観がよく分からないなあ~と思いました。
それとネームを見ながらの恋愛討論シーンで、編集としての獅子王の言葉に共感できなかったんですよね。リアルではそうだけど、創作物で求めるのはそれじゃない感があって。それが描けない作家の言い訳に思えてしまったところで、冒頭に書いた苦手意識に気付きました。
で、本編は原稿にダメ出ししてたのと同じ結末です。唐突だし、たまたまそのタイミングでそばにいた二人でくっついたっていう。ラストの秋庭は寂しさに負けたように見えなくもなかったです。
嫌いじゃないのに、萌えるとか面白いとかが全然ない、自分にとっては珍しい作品でした。

1

複雑な心

真澄と悟はストンとキレイに収まって、アキハバラフォーリンラブの番外編まで読めちゃって‥お得感がすごい!
読みごたえのある一冊でした。

本編のほうは、悟が何故今まで人を好きになることをあれこれ「理由付け」しなければ納得出来なかったのか、というのが明かされていきました。
嘘くさい笑顔の裏には結構なトラウマがあったのですね‥
ただ単純に兄ちゃんのことが好きなんじゃないかとか邪推してしまってました。
ぐるぐると考えて殻に閉じこもってしまいそうなところに現れた真澄はまるで救世主のよう。
ゆるゆるっとした真澄の笑顔に存分にほだされていって欲しいなと思います。

1

感情の掘り下げが丁寧

良かった…!感情をちゃんと掘り下げられている丁寧さに感動しました。
上巻の難攻不落な秋庭先生の拗れた面倒臭さ、彼自身はただ分からないだけ。他の人は簡単に人を好きになって、気付いたら自分だけ孤独になっていて…そんな先生と正反対の、獅子王の簡潔な男らしさが、このお話の答えを出してくれました。

年末年始の感情の吐露が切なく、とても共感して辛かったです。
『新たな年を迎えるその瞬間を
あなたの大切な人と過ごしてください
きっとそういう言葉なんだろう
でも同時に「あなたは私の“大切な人”ではありませんよ」と
笑って、そう宣告されているみたいで』
こんな気持ちになった人でなければ作品の為のこの言葉は思いつかないでしょう。この秋庭先生も、編集獅子王と色んな感情を見つけて良い作品生み出してほしい。
100万部のところまで行かなくてもどんなお話描いてたのかぐらいは見たかったな。

絡み、散々先生に焦らされてからの獅子王の言葉攻めが凄ーく良かったし、それには抗えない先生がまた良い…初めて読む作家さんでしたが、雰囲気が壊れないよううまい具合に修正なしで描かれているのも良かったです。

2

真澄がとにかくいい男でした

真澄がふつうにかっこいい!
恋愛にあまりマメそうじゃない見た目のくせに、結構甘えただし、イチャイチャしたいし、優しいっていうギャップが良い…

ひねくれた先生に、丁寧に優しく話をする様はなんだか先生と生徒みたい。先生がすごく幼く見えてなんだか可愛らしかったです。

最初は先生にあまり魅力を感じなかったのですが…2巻では漫画の為だけじゃない感情が動く人間らしい一面にやっと!となりました。
そしてめちゃくちゃ素直じゃなくて頑固!
逃げてひねくれてどうしようも無い、女の子相手だったらこんなに追ってくれないよ、相手が男の人だからこそだろうなぁと思いました。真澄がこんなにスパダリになるとは。優しくて性欲強くて最強ですな笑

アキハバラフォーリンラブは未読なので読んでみようと思います!

3

完結編、短めなので短篇収録あり

完結編です。1巻で納まりきらず、2巻途中までかかった、という感じ。下巻の表紙は攻めさんですね。

さて、先生の変じんっぷりがますます炸裂する下巻。とにかく恋愛経験も、恋愛感情を持ったこともないらしく、いくら攻めさんが好き好き言っても全然響かないんですね。ここまでくるとだいぶやばい人で、しかもBL作家ってどういうこと?となってきます。

しかし、攻めもぐいぐいワンコではなく、恋愛慣れしていて、必死すぎず、売っても響かない先生を生暖かく見守る自然体な感じがいいですね。モテそう、この攻めさん。

先生がやっと恋愛にちょっと目覚め、なんとかハッピーエンド、なのかな?

他に短篇や後日談などがありました。

1

BL漫画家と編集者の一筋縄ではいかない愛情の行方

上下巻を通しての感想となります。

BL漫画家秋庭(実は男性)の担当となった編集者獅子王、秋庭の提案のままに作品の手助けとなるべく漫画に生かせるであろうポーズやデートやあまつさえキスやセックスまでさせられる羽目になってしまい段々と並々ならぬ感情を募らせてしまい‥しかし反して秋庭は全く意に介せず同棲までしても平常心のまま。体は気持ちよくても心はついていかず作品の糧にもならないと堂々巡りを続ける秋庭に対して獅子王はどうするか‥という感じの前編。

読者からしてみると獅子王の反応には感情移入するも秋庭がそっけなさすぎてこの人達どうなるんだろうどうするんだろうとやきもきしつつ後編に。
傍から見れば甘い同棲生活のようには見受けられるものの自分の感情に折り合いがつかない秋庭はますますややこしい事を考えついに秋庭から筆を折る事そして同棲生活に終止符を打ちたいと提案を打ち出す事により二人の関係はジエンド‥。

自分だけを見てくれる人が欲しい、しかし自分にはそんな魅力も理由もない、失うのが分かってるから手に入れたくない‥育ってきた環境から実は人一倍臆病でそんな姿を見せない為にも仮面を被って行きてきた秋庭の本当の姿、そこに獅子王は気づくのか、そして秋庭の心を瓦解させ二人は本当の意味で結ばれるのか‥という感じでゆっくりとお話が続いていきます。

前編で秋庭の心情がわかりづらくどうやったらこの人はオちるのだろうと悩んだ結果が後編でちゃんと明らかにされ、当初は軽薄そうに見えた獅子王が時に冗談も交えつつちゃんと秋庭の欲しい言葉を熱く粘り強く語ってくれる‥その二人の歩み寄りにより漸く二人はハッピーエンドを迎えるのですがちょっとした獅子王の会話が相変わらずセクハラじみていたりそうかと思うと時に秋庭が大胆になったりと‥いいコンビだなと思わせる楽しいコメディ作品になっています。

個人的オススメとしては攻めである獅子王のイイ体つき!無精髭とこのイイ体は秋庭にも刺さるかもしれませんが単純に読者にとっては目の保養です笑。
絵がとてもキレイで編集部の女性陣も可愛い‥。また作品を読みたいなと思わせる作家さんでした。有難うございました!




3

良いバランスの上下巻

さて、個人的に萌え不足で枯渇状態の上巻から、その張本人のトキメキ殺し・悟の淡白感の根本が明かされた下巻。

愛という形のない感情が分からない悟。
好きって気持ちが理解できない、好きになって好きになってもらっていつか終わってしまうのが怖い。
臆病な裏返しであの淡白な無反応感。
ん〜………理解は難しいけど納得はしました。
良いお年を、の件はなんだか刺さるものがありまして、確かに年末を一緒に過ごす大切な人には使わない言葉だなあ…と。

ああ言えばこう言う、屁理屈で凝り固まってしまっている悟を獅子王がざっくり、でもしっかりした愛情表現で解していき、あの飄々とした笑顔が崩れて、やっとしっかり表情や感情が出てきて人間味が出てきたのでよかった。

はあ、悟先生…もうダメかと思いました(意味が違う)が、かわいいところあるんじゃないですか〜!

恋人になったあと、獅子王の悟に対する態度がいい意味で容赦なくってちょっと強引なのがいいかんじでした。
ドライな反応がなくなってしっかり感じている悟のお気に入りのバック描写のエロいこと…。

上巻からのフラストレーションが下巻でスッキリ解消。良いバランスの上下巻でした。

2

お幸せに!

シシオウって攻のネーミングセンスが個人的にはハマらない。
私だけかな・・・
おいといて

男×男の恋愛にまったく免疫のなかった攻が
着実に男に篭絡し、なんとか相手をときめかせてやろうと
奮闘していた前半戦。
後半になるにつれて、好きな相手にするように
しぐさが変わっていくのがキュンなのでございます。
読み始め当初は、もっと雑な人間なのかなと思っていたんですが
思いのほか甲斐甲斐しくて好きv
むしろこっちがキュンだわ(苦笑

すんなり体の関係は続いているものの
心がついていかない本当の理由。
閉じ込めていたものが少しずつというのが良かった。
兄のとこのカプは王道な組み合わせですが
バランス的にはこっちのカプのほうが好きでした。

後半の怒涛の甘&エロスもよかったです((ノェ`*)っ))タシタシ
そのハメ撮りはいつUpされますky・・(殴

3

コメディ色が強いと思ってたら…

これですよもうそれこそこの緩急の付け方!
下巻読み始めてすぐにわりとあっさり同棲解消してしまって
えっこれからなのに!?と戸惑わされました。
でもねー、離れてから分かることもあるからねー、なんてちょっと余裕かましてたら
先生の頑なな胸の内の理由で切なくさせられ、
獅子王の恰好つけることもないド直球の告白にぎゅーん!!!
上巻、ラブコメだったのにずるい……。
こんなにお互いが心を曝け出したら好き以外の選択肢無いじゃないの…。
先生は屁理屈こねまくりだけどそういうところも獅子王と合ってると思います。
平気そうにしていたけどどこかで寂しさに怯えていたんだなぁ。
そして振り回されていたように見えて獅子王の懐がデカいのもグッときましたね。
とにかく大晦日の夜の心情吐露シーンがたっぷりで大大大満足です!!
想いを通じ合わせてもまた素直じゃない先生が可愛らしいし
ヘタレっぽい獅子王の姿も良き。
これだから嘉島作品はやめられないのです。

久々に長谷川×秋葉兄の可愛らしさも読めて嬉しかったですが
やっぱり獅子王×秋葉弟の方が私は好きだなー!!

5

(上下巻まとめて感想かいてます)

『アキハバラフォーリンラブ』で出てくる弟くんがBL作家になったお話。
『アキハバラ~』は読んでいた方が分かりやすいかも…特に下巻に兄ちゃんとか彼氏とか女装っコが唐突に出てくるので??となるかもしれません。

BL雑誌編集の獅子王真澄(カッコいい名前)と
チ〇ポの描写がメチャクチャ旨いミス・アッキーナ先生(秋庭悟)の出会い。

二人で作品作りの為に脱いで撮影したり、デートしたり。
抱き合って、同居までして意識しまくりの獅子王なのに
悟の気持ちは理解不能…獅子王が不憫な上巻。
悟が自覚し始める下巻。

読み応えがあって面白い作品でした。

2

上下巻はちょうど良いわ…

上巻から引き続き読みました。

上巻では、分かりにくかった悟の心理にクローズアップされています。
悟が、人に対して距離をとるところ。
淡白さを感じていた要因が、分かっていく展開でした。
仕事上の効率化と、実践取材目的で同棲を始めた2人ですが甘くならないですね~
何でだよ?と思いながら読み進めると悟の過去に行きつく。

淡白さは、有るべきものが無くなった辛さから自分を守るため。
年末のエピソードは、ちょっと切ない。
悟の変化は、切ない過去を思い出して悲しい事を「悲しい」と捉えられたところでしょうか。
絶妙な、真澄の登場と缶コーヒーの場面はかなり良かったです。
真澄が、思っていた以上に格好良いわ…
包容力が有るんですよね。
悟が、ツンデレしながら甘さも出しちゃって。これは、真澄は離れられんね…

『アキハバラフォーリンラブ番外編』
悟の兄と長谷川のお付き合い、温泉旅行が楽しめました!
兄の方が、悟より可愛いのです。
本編から進んだ2人が確認出来て良かったです。

4

先生ホントにもうダメです

待っていました一気に読みました。嘉島先生ロード中で「アキハバラフォーリンラブ」読んだばかりだったので、あの、人の気持ちを構わない秋庭弟が覆い隠してる気持ちを開かれていく様子に、暴く側の獅子王さんを必死でけしかけてました。
めんどくさいめんどくさい悟くんにちょっかい出しながら様子を見てる獅子王さんの表情が!
イタズラで!いじわるで!大人が遊んでる感が!とってもステキで!
からかいつつも、獅子王さんも「かなりもう好き」ていうの、ああ〜幸せです。
嘉島先生の描かれる漫画が好きなので、これ多分BLレビューでもなんでもなくなってるとは思いますがとっても胸いっぱいになりました。いい時間過ごしました。

上巻は攻様の獅子王さん寄り、下巻は受の悟くん寄りて感じです。

アキハバラ〜のときに、悟の行動が空気読まなさすぎというか…そこ気にしよ?遠慮しよ?とか、ワザとか?て気になったところ、長谷川くんにもお兄ちゃんにももどかしいだけの読めない食えない存在だったのが、その背景が今作になってなんとなく明らかになりました。
それでも、お兄さんとの距離感を自分でもまだ自覚してない感じが残ったままで、悟くんかなり心の甲冑が厚いです。
過去を追うのが物語のメインではないので、深刻さを求める人には物足りないかもしれませんが、
アキハバラのあの可愛いお話そのものが、自分と同化してたつもりのお兄さんが自分ではなかった、てショックに繋がってるの、私はかなり好きです。
今の獅子王さんが今の悟くんを変えていくのがメインだと思うので、腹を括ってる下巻の獅子王さんしたたかでカッコよく。
自覚途中の悟をどんどん剥き出しにしてってほしいのでそこをもう少し詳しく!見たい!
アキハバラの番外続編のページ分も、個人的には悟くんのその後に使ってほしくはありました。悟くんの作品とか!
上下巻だとレビューどっちに入れようとか若干困りますし(?)

それでも、嘉島先生の描く二人の温度感みたいなものが大好きなので、
キスのときに頭押さえてる手つきとか、筋肉とか、髪の乱れや相手を見る目つきとか。生々しいのに美しくて、愛があるといいますか。大好きです。

番外編のほうも、リードしたいお兄ちゃんと、振り回されつつなかなか余裕な長谷川くんが垣間見られて可愛かったです。
番外編は少女漫画!て流れなのでがっつりエロではないですがきゅんきゅんしました。6年越しに収録されてうれしい。
すっごく迷いましたが欲張りなので萌2で。

4

昨今の上下巻仕様に物申す!からの「ショタ見えの兄」

もの凄く期待してたんだよ。獅子王に迫られても、何も感じてない風の先生の想いとは何だったのかと。割と呆気なく真相は明かされる。先生はちと面倒くさい人だった。
愛情というものや恋のトキメキを信じられないというのなら。
ブラコンだと言われる程に大好きで大切な兄と長谷川さんとの事は、何だと思っているんだよ。
獅子王はとっても良い男なので。辛抱強く愛情深く悟の心をこじ開けていく。
うーん。獅子王みたいな良い男がそうそう先生みたいなのに執着してしまうのも説得力薄い様な。まぁ、獅子王はゆーるゆるですからね、その辺。ファンタジーですし。
それよりビックリなのは、この話は下巻の序盤でいともアッサリと終わる。
ハライチ風に。「ショタ見えの兄」「あ、お兄さんですか?随分とお若く見えますね。」
「相手役の長谷川」「相手役は長谷川?あの?アキハバラフォーリンラブの⁈もぅ、序盤で『先生、もうダメですっ』終わってんのね⁈ そうなのね⁈」ってなもんである。
もちろん前作未読でも「ははーん(察し)」と思える様な「後日談」なので、別に困りはしない。ただ、上下巻買わされて高くついちゃったな、と思うのが悔しいのである。

0

好きに理由を求めるな!

人を好きになる理由って人それぞれだし、結構些細なことだったりしますよね。
個人的には、意識させられるかどうかじゃないかと思ってます。
まだ恋が始まらなかった上巻からの下巻でしたが、獅子王がコツコツ撒いたタネが芽を出したなって感じ^^

下巻は、秋庭が獅子王を好きかどうか、付き合うか付き合わないかで散々揉めます^^;
秋庭がグダグダ言ってて、すごくめんどくさい(笑)
でも、読んでいて全然不快じゃなかったし、むしろ、恋の始まりが丁寧に描かれていたなと思います。

「誰かを好きになる理由」「あなたでないとダメな理由」
ここにこだわる秋庭は、やっぱり〝好き〟が分からない。
自分には恋愛を描けないと漫画を諦め、自宅に帰ります。

秋庭はとっても完璧主義者。
漫画も締め切りがないと終われないし、自分の中の疑問に答えが出ないと前に進めない。
それでいて、幼少期のトラウマのせいで寂しがり屋。
人の心変わりに過敏な、とても難儀な男です。

その面倒な男を大きな包容力で受け入れる獅子王は、やっぱりかっこいいなと思いました♡
考え過ぎずに、〝好きだから好き〟って感じもいいなと。
コツコツ与えてきた愛情とか言葉が、秋庭に対しても効いてたんだと思います。

秋庭も人間らしくなった。心の成長が大きかった。
恋は、理屈じゃないって分かったよね^^

そして、Hは本当に丁寧。
側位からバックへの体位変換と、やっぱり獅子王の言葉責めが最高に好き(゚∀゚)
獅子王の笑顔にもキュンキュンでした♡
(わたし獅子王好きすぎだなw)

AmazonKindleでは、本編の修正はトーンでしたが、
ち○この描写が上手い秋庭の絵って、修正はどうしてたんだろ?
白抜きはやめて欲しい(笑)


同時収録作は、アキバ〜の番外編。
下巻の方は、ガッツリスピンオフ感出てました。
こちらの二人は相変わらずかわいくて、ちょっと物足りなさを感じたかな。
やっぱり、獅子王くらいエロい男の方が好きです♡

14

予想以上に引き込まれた

下巻はスピンオフ作品に本編の短編2話が同時収録。

「先生、もうダメですっ」第6~8話/番外編 第8.5話/描き下ろし
「アキハバラフォーリンラブ」番外編/温泉編

BL漫画編集者×新人漫画家の営業マン

攻め視線で展開したココミカルな上巻から、下巻はほぼ受け視線のシリアス展開。
序盤から上巻とテイストが違うことに驚きましたが、
上巻でもちゃんと匂わしていた、恋愛感情が解らない悟の背景が掘り下げられていく。

オタクニートの兄にべったりのブラコン悟ですが、
二人は両親に関心を持たれず寄り添いながら育った兄弟で、兄に恋人ができても嫉妬することはないブラコン。

一ケ月同棲してもトキメク事はなく、他人を好きになることができない自分に恋愛漫画は描けない…
既に好きだと言う獅子王に、悟はもう辞めると自宅へ戻る。

恋愛感情が解らない、他人を好きになれない悟が自分を分析する場面から、
どんどん核心に迫っていくトラウマ起因の掘り下げた心理描写がじわじわくる。
他人を愛せない理由は捨てられたくないから…。

兄と一緒に生きて行くと思っていた中で、兄に恋人ができて今年初めて一人の大晦日。
悟は傷つきたくないから、気づかないよう無意識に生きてきたのか。
寂しさに気づいて、隙間に入り込んできた獅子王に癒されて、心を開いて感情をぶつけていく描写に、
もっと気持ちを言葉にして包んで貰いな~って言いたくなる。

「仕方ないですよ、好きになっちゃんたんだから」
上巻から獅子王は理屈じゃなくて感情のまま行動する場面がありますが、
このシーンはいいなぁ大好き、ギュンギュンしまくりました。

悟はツンデレではなく、人当たりはいいのに心を開かないタイプだったので、
獅子王を受け入れた後はどうなるのか興味津々だったんですが、簡単には素直になれないか…。
ツンデレ気味な悟に押しの強い獅子王というカップリングも最高にトキメキます。

獅子王がちょっかいをかけまくる溺愛攻めで、ちょいツンな悟が可愛いわ。
本音を言えば、兄カップルの短編よりも、二人のアマイチャ後日談尽くしにして欲しかったです。
色んなキュンがもっと見たかったよ。
それにしても、恋人になってからの資料撮影は、何かと弊害がありますね。
無関心を装う悟にエロいちょっかいを掛けて煽る獅子王とか、仕事にならない二人にニンマリです。

「アキハバラフォーリンラブ」番外編/温泉編
オタクニートの歩と年下リーマン長谷川が恋人になった後の番外編。
悟に関係を隠していた二人ですが、共通の友人に二人が怪しいと言われて…。
かなり鈍い悟も面白いんですが、
恋人と知って「これでもっと密着した画を提供して貰える」と喜んでる悟。

そして、温泉編は二人っきりの温泉デート。
いつも長谷川にお世話をされている歩が、年上で30歳を強調して頑張ってるのがカワイイ。

上巻と下巻でテイストが違う作品というのも珍しく、グイグイ引き込まれて読み応えありでした。

評価は上下巻とも神寄りの萌2です。

※シーモア:トーン描写です。

7

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP