【電子限定おまけ付き】【イラスト付き】
とっても面白いオメガバースでございました。
まず攻めの天久保がいいですねぇ。作中でも言われているような宇宙人系の攻め。本人しかわからない謎の理屈でどんどん行動し、周りの人を巻き込んでいく。しかしその理屈の中心には受けへの愛があり、深月はほだされしまうんですねぇ笑
深月に一直線、何があってもぶれない天久保に私はかなり萌えました!
受けの深月も、かなーりしんどい過去があるにも関わらず、一人できちんと生きていこうと前向きなところが良かったです。
過去に別の人間に強制的に番にされてしまい、そして捨てられてしまったオメガである深月。オメガバースもので初めて読んだかも。
そんな深月が、番になれなくても天久保と一緒にいたい、と思うシーンは切なくて胸がギュッとなりました。
結局天久保とは番になれてハッピーエンドになるのですが、深月のことを考えるとご都合主義と言われようが私は良かったね!!と素直に思いました。
なかなか珍しい?オメガバース、楽しめました!
おすすめです!
「ばらえんだとお〜〜っ?」に笑いました。
安曇さんの作品の受けは痩せの大食いで甘党が多いですが今回も。でも餡子へのこだわりとかお店の商品に対する情熱、テニスに関する描写が物足りない!
それがオメガバの説明を入れたことの弊害なのだとしたら、オメガバじゃなくても良かった気がしました。スーパーアルファという言葉がダサくて…
とはいえ身体が求めるのに側にいないアルファだとか、一度傷つけられ捨てられたことによる臆病さや自己嫌悪は可哀想だけど切なくて良かったです。
他の方も仰ってますが最後まで部長呼びは気になる。
当然読後あんバタートースト食べます。
安曇ひかるさんの作品は、二作目。
「ナチュラルオメガ」とはなんだろう・・と、興味がわいたので読んだ。
βから途中の転性ではない、生まれつきのΩの事だった。
「 真夜中の純情プリン」とか、
甘味が登場するのが、著者のおやくそくなのかな。
冒頭の、「小倉餡とバターをたっぷり乗せたトースト」って、
味を想像すると、食欲がうずいてじっくり読めなくなって
実際に作って食べた。凄く美味しかった。
●入江深月 :ナチュラルオメガ 30才
餡子ラブの甘味処「まめすけ」の店長
大企業の御曹司アルファとの婚約が破談した過去がある。
襲われて「捨てられΩ」になった。
●天久保尊:スーパーα 28歳
世界的テニスプレーヤー、ウルフ天久保
深月の高校の理科部の後輩。
交際の条件「薔薇100万本と100億円」を用意して、店を訪れる。
店に居付いて、深月を口説く。
2020年刊。
安曇さんの小説は初読みだが、世界ランク二位のテニスプレイヤー×甘味処の店主といったカップルに軽快なシーンもあってテンポ良く読めた。
突如プロポーズに現れたアルファの後輩・天久保をものともせず、深月の生活はあんこで回っている。
初っ端から美味しそうな小倉トーストにあんみつ、思い出の"漢のあんぱん"と、読んでいて飯テロならぬあんこテロに見舞われる羽目になってしまった。
釣られて食べたくなっちゃうじゃん(笑)
居候として居着いた天久保には毎晩美味しそうな高級肉を見せ付けられつつも口説かれ続け、アルバイトの夏海や深月の同級生で主治医でもある慶介も交えて心地良い日々を送っていく。
そんなあんこ愛を堪能できる日常生活色の濃い物語だが、オメガバースならではの要も押さえられている。
実は深月は過去の事件がきっかけで、従来のオメガよりも重くなってしまったヒート(発情)を抑えないといけない悩みも抱えているのだった。
子供の頃からのナチュラルオメガとしてのハンディキャップ、裕福ではない生活で苦労していたにも関わらず、深月は持ち前の前向きな性格で乗り越えてきたが、スーパーアルファである天久保の影響で体調にも変化が現れてしまうが…
いやー、それにしても天久保の行動は一貫して筋が通っていて気持ち良かった。
元々持っていたアルファの資質にも、早々に"運命の番"に出逢っていた幸運にも甘んじる事なく、自らの努力で月を振り向かせたいという想いにもぶれがない。
まぁそれの結果が、"百億円に百万本の薔薇を引っ提げての登場"で意表を突くものだった訳だが。
初恋を成就させる気概は、いかにもスポーツ界の頂点に男らしさと噛み合っていて惚れ惚れするものがあった。
安曇先生&麻々原先生なのでマストバイ。ぶっとび宇宙人系発想をする一途な大型犬が面白かったので萌2よりの萌にしました。受けが男前よりなのもサブキャラも良かったです。本編280Pほど+あとがき。
今から5年前に東京郊外の商店街で小さな甘味処を始めた深月(みづき)。こよなく愛する餡子と共に、日々穏やかに暮らしていましたが、ある日大量の薔薇とともにランボルギーニに乗ってプロテニスプレイヤーの天久保が現れ「お久しぶりです、部長」と声をかけてきて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
夏海(受けの店の大学生バイト。受けと同じくオメガ。キャラ面白い)、慶介(受けの高校時代の同級生で内科医。ええ奴)、剣崎(受けの元婚約者)、磯村(攻めのマネージャー)ぐらいかな。
++良かったところ
攻め!人の話をまったく聞かない宇宙人ぶりはなかなかのものでした。こういう一途すぎて540度ぐらい回転している、ぶっとんだ方は大好きです。高校生の時にさらっと言われた「100億円と百万本の薔薇」を真正直に用意するアホぶりが最高でした。いい男だし、一途だし、超優良物件じゃん!ほんとこういう方と寄り添えられたら最高に幸せだと思うんですよね。
受けもなかなかツライ過去を背負っていますが、めげずに前向きで男前なのがとても良いです。健気で儚げで、というのではない所が好きなんです。あんこラブを語らせたら多分半日ぐらい語ってそうな、こっちもやや変人寄りなのが良いです!
後、サブキャラの慶介。ずっと受けの事を大切に思っていたんでしょうね。こういう方もすっごく好きなんです、絶対幸せにしてあげてほしい・・
もう一人、バイトの夏海もお話に軽やかさを与えてくれてめっちゃ良い。
主要メンバー4人とも大好きだったので、お話読んでいてとてもウキウキでした。
各キャラが個人的期待にぴったりで、とっても良かったです。萌2と悩んだんですけど、こんなにキャラが良かったと思う割にあんまりお話が残らなさそうだなあと思ったので、萌にしました。お話的に王道だったからかな。
安曇先生初オメガとのことですが、先生ファンの方でしたら、ご安心ください、絶好調だと思います!(麻々原先生の挿絵も麗しくって、うっとりです・・1枚目のモノクロ挿絵に夏海のちょっと可愛い表情があって、そこもめっちゃ好きでした!)