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アルファ同士の恋はままならない

alpha doushi no koi wa mamanaranai

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表題作アルファ同士の恋はままならない

マッシモ・ニシナ・カステリーニ,15歳~,名門カステリーニ家長男でα
祖父江芳明,15歳~,伴侶を亡くしたαの青年

その他の収録作品

  • 仏頂面の恋人
  • あとがき

あらすじ

自他ともに認めるアルファ中のアルファのマッシモは、運命の相手=伴侶に出会う確率が高いイタリアの名門カステリーニ家の長男。だが15歳になっても伴侶は見つからないまま、マッシモは英国の寄宿学校、カールトン校に入学。同室の祖父江芳明は同じく奨学生で、しかも伴侶のいるアルファだった。自分のオメガをひたすら愛し伴侶の関係を至福だと信じて疑わない祖父江。恋をしないキューピッドでいいと嘯いていたマッシモは初めて羨ましく思った。思えばこの時が二人の一番の黄金の日々だったのかもしれない。このあと訪れる祖父江の運命に、否応なくマッシモは巻き込まれていきーー。

作品情報

作品名
アルファ同士の恋はままならない
著者
ナツ之えだまめ 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
蜜惑オメガは恋を知らない
発売日
電子発売日
ISBN
9784344847040
3.7

(26)

(8)

萌々

(8)

(7)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
9
得点
95
評価数
26
平均
3.7 / 5
神率
30.8%

レビュー投稿数9

青春

タイトルからアルファ✕アルファものということは分かっていて、パブリックスクールで同室!どんな恋が始まるんだろ~とワクワクしてたら祖父江には運命の伴侶がいる!?女子への熱い想いをこうも切実に聞かされることなるとは!!切ない想いや祖父江の人となりも感じられはしましたが…こんなに好きでアルファ✕アルファになるの?と心配になるほど。2人の友情もとってもさわやかでそれはそれで良いものがあり、特別な友情を育んでた2人でアルファ同士だからこそ、特殊な環境下で恋とはっきり自覚し認められずにいたところや別れてしまったパブリック時代は甘酸っぱくて、きゅんきゅんしました。

再会してからは、マッシモに伴侶が現れた時の祖父江の気持ちが苦しく切なかったんですが、さらっと誤解が解けてしまった。良かった良かった…運命より気持ち!と感動するシーンだけど、さんざん運命の伴侶は素晴らしい!!と訴え続けられてきたのに…なんとも言えない気持ちです。

読解力のなさですが、場面転換も突然に感じたり、言葉遣いが変わったりするとこも気になって行ったり来たりしちゃいました。

1

番を失くしたアルファと番候補を探せないアルファ

Amazonunlimi

マッシモは、イタリアの名門カステリーニ家の長男。
伴侶を見つけられないまま、マッシモは英国の寄宿学校、カールトン校に入学。

同室の祖父江芳明は病弱な伴侶のいるアルファ。伴侶の治療をするために医学部を目指している。
でも、留学中に祖父江の番相手は病死する。

ちょっと変わったオメガバースだった。

0

痛々しくて

シリーズを全部読んでいたので迷わず購入しました。

あの小さかったマッシモのお話と思うと、とても感慨深い思いがあります。あとがきにもありましたが、確かにマッシモの相手は想像出来ませんでした。

だから伴侶を亡くしたアルファの祖父江だった事にとても納得出来てなるほどと思いました。

それにしても15歳で伴侶を亡くした祖父江が痛々しくて、祖父江に寄り添ったのに彼に去られたマッシモの気持ちを思うととても切なかったです。

正直言ってマッシモと再会するまでの祖父江は好きになれませんでした。破滅に向かって行く姿が痛々しくて、亡くなった伴侶に対しても冒涜だろうと思いました。

マッシモも祖父江に対しての感情を納得するまで時間がかかっていたようですが、祖父江が倒れてから一気に動き出します。

お話が始まって直ぐに死があったので、祖父江が倒れた時も不吉な感じがしてずっと再発が気になってしまいました。だってセックスって激しいんですよ。

ハリウッドでマッシモの伴侶が現れた時も、彼女が既にパートナーと養子がいて素敵な家庭を築いていることをマッシモは知っていました。しかし祖父江は知らなかったから、マッシモの元を去ろうとするのです。ハラハラしたわりには呆気ない解決にちょっとだけモヤッとしてしまいました。

伴侶が亡くなったアルファと、既に伴侶が違う道を歩いている1人ぼっちのアルファが結ばれるのは成る程と思いましたが、シリーズ他作品よりは萌が少なかった気がしました。

むしろ大学のグループ展のリーダーになって祖父江が苦労しつつ成功させる過程や、グループ展の会場にマッシモが現れた周りの反応の方が面白くてもっと読みたいと思いました。

1

運命の相手でなくても

今回はイタリアの名門の長男と友人となる伴侶のいる日本人のお話です。

攻視点よりで伴侶持ちの学生だった受様との出会いから恋人になるまでと
受視点で受様をリーダーとするグループ展開催の顛末を収録。

この世界には男女の性別の他にアルファとベータ、オメガというバース性
が存在し、 アルファは君臨し、ベータは生活し、オメガはアルファの子を
身ごもるものと言い表されています。

最も多いのは一般人であるベータです。アルファは高いカリスマ性であら
ゆる分野で活躍し、男女に関係なくオメガを懐妊させる能力を有しますが、
アルファとオメガからのみ生まれる性なのです。

オメガはベータからの変転で顕現します。変転は不可逆であり、20才前後
で突然オメガ変転する多くのベータは特定の相手を持たずにアルファと
つがう「はぐれ」オメガとなりますが、ただ1人のアルファを運命の相手と
してオメガ変転して至高の一対となるオメガもいました。

攻様はイタリア名家の当主であるアルファの父と運命の相手である日本人
であるオメガの母との間に生まれたアルファです。攻様の母は姉の婚約者
として現れた攻様によってオメガ変転し、2人は互いを伴侶であると認め
ながらも離れ、紆余曲折を経て結ばれます。

自分達の恋を貫くために両親はカステリーニ家の所有する薔薇の島での
蟄居を選び、攻様も複雑ながらも愛すべき家族達と島内で穏やかな暮して
いました。

しかしカステリーニ家の者は運命の相手に巡り会う確率が高く、攻様も
周囲から必ず伴侶が見つかると決めてかかられましたが、なかなか相手が
現れず、受様は年々それを重く感じるようになり、島内でも評判のプレー
ボーイと化してしまいます。

そんな攻様に父はかつて自分が通った英国の由緒正しい寄宿学校への進学
を勧め、攻様はカステリーニ家の所有する島内ではできにくい友人を作り
たいと勇んで英国に向かうのです。

そしてそこで出会ったルームメイトこそが今回の相手となる受様でした♪
受様は医師になる夢を実現させる為に日本からのやってきた奨学生であり、
運命の相手である伴侶のいるアルファでした。攻様は受様を一目見て気に
入ります。

受様は身体の弱い伴侶を心から愛し、彼女の為に医師を目指す勉強家でし
た。攻様はそんな伴侶をもつ受様を羨ましく思いながらも、一緒に町に出
ればよく笑う同い年の友人を大切な存在として日々を楽しんでいました。

しかし、年末年始の長期休暇で日本に帰った受様を待っていたのは病状の
急変した伴侶の死という最悪の事態だったのです。伴侶に「生きて」と
遺言された受様は絶望の中で徐々に弱っていき、攻様はそんな受様を放っ
ておけずに世話を焼く事になります。

果たして運命の相手を失った受様に希望は残されているのか!?

ナツ之先生の既刊『蜜惑オメガは恋を知らない』から始まるオメガバース
シリーズのスピンオフで、『愛罪アルファは恋にさまよう』カプの息子の
恋模様を描いたオメガバースになります♪

本シリーズは単巻読切の主役カプが変わっていくので既刊未読でも読める
お仕立てですが、既刊キャラも絡むので既読ならより楽しいシリーズに
なります。

攻様は名門家の時期当主であり、アルファの中のアルファと言われるほど
の魅力と才能を兼ね備えた少年です。攻様は周りの全てに愛され、許され
る存在ですが、両親のように愛すべき存在を求めながらも得られない事が
微かな傷となっていたです。

そんな攻様が留学先で出会ったのが同い年のアルファである受様でした。
受様は運命の相手を出会っていてこれからの未来を彼女とともにある為に
更なる努力をしている存在でした。

攻様は初めてできた自分と対等な友人の生き生きとした姿にそう遠くない
未来の自分を重ねていた部分もあるように思います。しかし、伴侶の死が
受様を変え、受様は伴侶と離れた自分を呪い、攻様と過ごした日々を忘れ
る選択をするのです。

その結果、攻様はかけがえのない友人を失う事になるのですが、6年後、
再び2人は巡り会い、未だに伴侶の欠けた虚を抱え、ただ生きているだけ
の受様を攻様は放っておけません。

攻様らしく強引に関りを作る事で再び交じり合った2人の関係がどうやっ
て恋になっていくのか、ワクワク&ドキドキ、たいへん楽しく読ませて
頂きました (^-^)/

今までのシリーズはアルファである攻様が運命の相手であるオメガである
受様を求めてやまず、その過程にハラハラしたり、ドキドキしたり、萌え
萌えしました。

ただ伴侶を失った受様の悲哀はがっつり伝わってきましたが、運命の相手
に既に相手がいた攻様の気持ちがあっさりとしか表現されていなくて、
それがちょっと残念でした。

今回の受様は運命の相手を失ってしまったアルファで、運命の相手にはな
りえない関係であり、どうやったら恋になるのか、また運命の相手でなく
ても幸せを掴めるのかとか、今までとは違った路線を目指されたのはわか
りましたし、面白かったけど、既刊の"運命に諍えない"関係のほうが好み
だな♪

1

2人で育んでいく愛情。

 「蜜惑オメガは恋を知らない」から続くシリーズ。
1作品目しか読んでいないのですが、楽しく読めました。
蜜惑オメガの恒星もチラッと登場していて嬉しかったので、他の作品を読んでいたら、多分もっとクスクスできたのではないかな。


 受け様は、アルファである祖父江。
攻め様は、当然アルファであるマッシモ。
2人は15歳の時、名門の男子校で出会う。
当時、すでに伴侶を得ていた祖父江は、とても生き生きとしていて、マッシモは、祖父江と過ごす寮生活がとても楽しかった。

 でも、祖父江の伴侶が亡くなってしまった事で、変わってしまった2人の関係。
マッシモに、祖父江への執着心をうえつけて、マッシモの元を去っていった祖父江。

 そして、6年後に再会する2人。
どうしても祖父江を自分の手元に置いておきたくて、祖父江の世話は全て自分でやりたいマッシモ。
今までは与えられてきたマッシモが、初めて自分から欲しいと願い、手に入れたのが祖父江。

アルファ同士である2人が、寄り添いあって、気持ちを育てていく姿はとてもよかったです。

 伴侶の抗いがたい素晴らしさを知っている祖父江が、マッシモに伴侶が現れたら、自分の事は気にしないで捨ててくれ、と言う気持ちが切なかった。
なので、本当にマッシモの伴侶のオメガが現れた時は、ドキドキでした。
ここから運命より築いてきた愛情が何よりだ、なんて怒濤のきゅんと萌えが(≧▽≦)と期待してしまっただけに、え?なんだ、それで済んじゃったの?と、イマイチ気持ちを置き去りにされてしまいました。
祖父江がいなくなった後、マッシモ、もっと慌てるがいい、なんて思ってたのに。
そこはさすがアルファだけあって、抜かりがなかったけど、そうでなくっちゃねーとも思いました。

 なんだかんだ、王子様のマッシモが祖父江のために慌てたり怒ったり必死になってる姿を見るのはにまにまで楽しかったです。

3

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