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学生寮の先輩に恋した後輩くんが、ゆっくりじんわり恋を進めていくお話で、地味ながらしみじみといい作品だと思う。
「大きな背中」の人が好きな馬尾くんは、小太りの中年の女性と付き合っては振られたり、大きなテディベアを拾って心の慰めにしたりしている。「大きな背中」の持ち主の木戸に恋心を抱いているのがその理由だが、その気持ちには絶対気づかれたくない。一方、一見奔放で軽く見える馬尾が、なにかと気にかかる木戸。
朴訥で真面目な木戸と、明るい人気者な馬尾の対比がいいし、木戸の馬尾に対する感情が恋だと気づくまでの過程が、じわじわと丁寧に描かれていてグッとくる。
両想いになってからの木戸は甘くて優しいし、いちいちかっこよかった。奇をてらった特殊な設定とかはないけど、切ない片想いが成就する正統派BLという感じが最高。
同時収録作はちょっと切ない元先生と教え子の遠距離恋愛。表題作よりしっかりした濡れ場はあるものの、こちらも丁寧な心理描写がいい。肉体関係先行じゃなく、こういう気持ちのうつろいに重きを置いたBLをもっと読みたい。
明治さんの絵が苦手で、今まで敬遠していました(食わず嫌い)そもそもファンタジーが難しくて苦手で…今回初めて読みます。
BLて早急にくっ付いちゃう系が多くて、このような焦れったい片想い(両片思いじゃなく一方的?な)で、相手に一言一句や行動にドキドキしたり悲しくなったり始終グルグルしてる受けが可愛かったです。
大きな事件は起きないし特別な設定があるわけでもないんですが、ほのぼのとして居て、まったりと愛を育んでくラブストーリーでした。嫌な人も出てこなくて、みんな良い人ばかりで見てて癒されます。
ほのぼのとまったり読みました。
表紙のくま不細工だなぁと言うのが第一の感想(笑)
拾ったくまのぬいぐるみから、人毛が出てくるなんてホラーです。
私、くま好きですから…ぬいぐるみいっぱいある。でも、ちゃんと買ったやつだから、大丈夫ね!
主人公の馬尾は木戸先輩が好き。木戸先輩の広い背中を拾ったくまや太ったおばさんで紛らわしていた。
寝ている木戸先輩に馬尾がギューってやるのが可愛い。
拒絶されるのが怖くて気持ちを伝えられない…とっても、遠回りの恋でした。
短編も1つ入ってますが、まぁ、なんて、エロいでしょう!
明治さんの今発売されてるBLで、読んでいない最後の一册。
古い話は時々自分には合わないものがあるので、ドキドキしながら購入。
当たりでした!
あの薄暗さはあれど怖い感じではなかったので、楽しく読めました。
表題作のシリーズは、何とも不器用な二人が可愛くてたまらないです。
ノンケを好きになるとつらいよね。
あの伝えられなくてもだもだしている感じ、こういうBLが矢張り好きです。
上手く纏まってくれてよかった。
あと年上受けが大好きなので、同時収録の生徒×先生も良かったです。
でも、この本に関しては表題作のシリーズの方が好きかなあ。
くまぬいが泣いてるページが本当たまらないです。
最初のくまぬい、捨てないで可愛がってあげて欲しかったけれど、何で人毛が入ってたんですかねえ。
ちょっと……というかかなり怖かったです。
ああ、明治さん、何処かから早く新刊を出して下さらないかしら。
ふくよかなお母さん系(実際ほんとに誰かのお母さん)を好きになるもんだからしょせん不倫で長続きしない馬尾くん。
それを寮の仲間の酒の肴にされても、楽しげにいつも話題の中心にいるような不思議な癒し系ですが、懐が広く面倒見のよい同室の木戸先輩に惹かれて行き、先輩は先輩で、次々彼女を作ってはフラれている馬尾に苛立ちを覚えたり、過去に自分と二股をかけていた昔の彼女と馬尾をダブらせたりするくせに、馬尾が自分といるときに頬を染め、目を潤ませている理由にも気が付かず、当然自分の苛立ちもなぜなのか考えようとしない。
そんな二人の平行線具合にはかなり焦らされますが、先輩が入院して一気に交差させる見せ場の巧さに流石だな~と唸るばかり。
落し物を拾って店に戻す木戸先輩の姿が、本編ラストでの伏線になっていたり、二人が互いを違う観点で熊のぬいぐるみに似ていると思っていたり、さりげなく散りばめられたこういうのってほんとにセンスの良し悪しがはっきりするよな~と思います。
素直に気持ちを表す馬尾くんが、浮かれていても沈んでいてもとにかく可愛いのです。
木戸先輩を想う姿は一段といじらしく、描き下ろしのラストシーンでは、彼のモノローグが胸に迫りました。
明治さんにしてはエロ度少なめですが、酔って自分のベッドを占領して眠りこける先輩に被さって幸せそうにする馬尾や、狭いベッドに二人で眠る姿にほのぼのとさせられ、これはこれで充分萌えられましたワタシ。
もうひとつ収録の高校教師と元教え子の陶芸家のたまごのお話は、熱伝導の鬱憤を晴らすかのような濃厚シーンたっぷりで、先生がまたクールそうでいてエロエロ大魔王ってのが好し。
離れて暮らすようになり、元教え子が成長していく姿を嬉しくもさびしく想う気持ちの揺れ、自分が相手にとってどのぐらい大事に想われいるのかという不安などが、短い作品の中にしっかり収まっていて、こちらも読後じんわり暖かな気持ちになりました。