電子限定描き下ろし漫画付き
何でもっと早く読まなかったのかと後悔しました。
ストーリーも、テンポも良く、話の構成が素晴らしくて最高でした。
白石 ホテルコンシェルジュ
黒瀬 探偵
真面目なりっちゃんの、クセの強い変装、ハムラッシュのくだり、そして泊まった時に黒瀬のパンツまでもがきちんと畳まれていたことなどにクスッとして、膝枕でなでなでしてもらい、結婚を決意する黒瀬がかわいくて、とにかく出だしからツボが多すぎて、ほんとに最高です。
2回目読んでいくと、りっちゃんはいつも本当のことを言ってるんですね。
嘘はついていない、黒瀬に。
そして、昔から黒瀬のことが好きだったことが明らかになる。
りっちゃん、黒瀬が昔のことを思い出したとき、初めて黒瀬を拒む。
ほんとの愛情ではなく、同情で好きになった、虚像の自分を好きになったと笑うのが切ない。
そこからの黒瀬がカッコ良かった。
引きこもり、辛い境遇だったりっちゃんが、社会復帰して、有名なコンシェルジュになって、頑張ったなと労わる。
昔のように一緒にお風呂に入って、抜け殻となったりっちゃんと一緒にいようと言う。黒瀬の、りっちゃんを愛でるような眼差しが好き。
青山さん、冷静で達観してて、実はすごくイイ人だった。
もうひとりの拒まない男で明かされるりっちゃんの復讐。
りっちゃんの黒瀬への執着が、りっちゃんの生きる原動力となり、最初は復讐だったとしても、途中から恋へ変化していく。
影の功労者は青山さんかな。
りっちゃんの執着愛と、単純で情に厚い黒瀬と青山さん、みんな魅力的で、読んでいて楽しく、惹き込まれました。
もちろん神作品です‼️
パトラッシュからきてるの?自分は東方ボスラッシュが頭をよぎる(若い子には分からないだろう)(年がバレる)。
かつて読んだ時あまり響かなくて、レビュー書いてなかったのか〜と思いつつ読み返したらすごく良かった。レビュー書いてなくてよかった。世間的評価は良いがハマらなかった作品で、特に著者の他の作品は好きなのにな〜ってのは、時間をおくと良い時が多い。
ところで、主役以外の第三者視点で主役を描いてくれる作品が非常に好きで。小説ではたまに見かけるんだけど…小説で特典用に小品を書こうとすると、第三者視点は割と便利だからだと思う。同じシーンの焼き直しもできるし…漫画ではそこまで見ない。特にページ数の多い話は希少。今作は巻末の社長 青山瑛太氏の語りが非常に良い。中田議員の話なんかサラッと情報出してるけどなかなかこの作品の肝だよな。そして惚れたところは本当にち◯こだった笑
コミカルかつグッとくる。う〜ん流石の三月先生、漫画がお上手です。
電子限定おまけ特典 漫画2ページ◎ 幸せならオッケーです
まず表紙に惹かれました。
うわめっちゃ麗人って感じ! ほぼほぼ『麗人』の作品読んだことのない私がいうのもなんですけど!
ストーリーが面白いので、黙々と読んでしまいました。いいですね、こういうストーリーに極振りしてるBLって。しかしきっちりエロ入れてるのがすごいなと。
初読ではぁ面白かったーと思って、時間を置いて2周目を読んで思ったのですが、面白いんですけど、超有能でちょっとミステリアスなコンシェルジュの白石さんの表の顔の出番が、ストーリー全体からすると案外少ないなと。
もっと見ていたい、コンシェルジュの白石さん。上下巻とか三巻完結とか、もっと長いスパンで楽しみたかったような気もします。一冊だけでけっこうボリュームがありますし、タイトに纏まっていて良いですけどね。でももっと見たいな、コンシェルジュの白石さん。
めちゃめちゃ実写ドラマ向きの話かと思います。ドラマ化されないかな~。
久しぶりの再読。
発売当時めちゃくちゃ絶賛されていてそれにつられて買ってみたものの、ふーん……で終わってしまった自分がいました。
三月えみさんって設定を詰め込む傾向のある作家さんだと思うんですね。
それがうまい方向に行ってる作品もあるんだけど、めいっぱい詰め込みすぎた結果、収集つかなくなって、どーしてそーなる??と破綻してる作品もあって、この作品も警戒しながら読んでた。
この作品は受けの本音とか狙いがわからないまま読み進めて、最後まで読むと、実は……ってやつで。
普通ならそんな受けに対して、あんた実はめっちゃくちゃかわいい健気なやつじゃんーー!!みたいな感動がぐわっとくるはずなんだけど、この作品はふーん、なるほど……で終わってしまった自分がいて。
ストーリー展開はうまいなぁと思ったけど、裏の裏をかきすぎて、読んでて感情が追いつかない&相変わらず詰め込んでるなぁ……というのが、初読時の感想。
それを踏まえて再読したところ……
りっちゃんがんばったね!!!
っていうか、コンシェルジュとしても多忙の極みでしょうに、探偵調査のお手伝いまでするとか身体は大丈夫?無理しないでね……
というおばちゃん丸出しな感想となりました。。。
コンシェルジュの白石さんの上品さと、なんでも叶えてくれる拒まない男という魅力的な肩書きにふらふらと惹かれて本を開き読み進め、おやおやおや…?!と、想像とは異なる展開の数々に読む手が止まらず夢中になり、作中で起こる出来事にぐるぐると翻弄されながら最後は見事な着地をする。
いやはやすごい。スタンディングオベーションです。
BL成分もたっぷり楽しめますし、なにより非常によく練られたストーリーと展開に一気に惹き込まれました。
なにがすごいって、読中に「えっ?これは?」となって、まだ読んでいる途中だというのに最初から読み返したくなるんです。
こんなことなかなかないですよね。
でもまだ途中だし…最後まで読んでから読み返してみようと、今すぐ読み返したい気持ちを我慢しながら最後まで読むじゃないですか。
すると、最後の最後まで思わずニヤリとしてしまうような憎い仕掛けが施してあるんですよ。
これは読み終えるや否や最初のページにダッシュで戻る人が続出したのではないかな。
ちなみに私は、やられた〜!!!とダッシュで1ページ目に戻りました。
同じ内容のコミックだというのに、初読時とはまた別もののように見えてきてこれがまた面白いんですよ…!
言いたいことも見どころもたくさんあるのですが…本当に何も言えないのです。
初読の楽しさが半減してしまうと思うので、まだ未読の方で気になっているよという方がもしいたらぜひ!ぜひ読んでほしい…!読めば分かります!
そして刺さるものがあったら一緒にスクラムを組んでほしい。肩の準備をしてお待ちしています。それくらい良かった…
1冊で2度と言わず、何度も楽しめる大変うれしい設計のラブストーリーでした。
230P超でやや厚めなのもうれしい。
すごく面白かったです。良い作品に出会えました。