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表題作双子スピリッツ

湯浅(編集者)/東原(教師)
祐(双子の兄)/遥(双子の弟)

その他の収録作品

  • チェリーボム
  • サラダデイズ

あらすじ

作家の祐は、同居する双子の弟・悠から「お互いが自立するために家を出る」と言われ唖然。
さらに高校の後輩で現・担当編集者の湯浅からは「好きだ」と告白されて呆然。
このびっくり×2の行方は…?一方、薬剤師をしつつ祐のマネージャーを務めるしっかり者の悠も、高校時代は悩んでいた。
才能と人望のある兄と自分を引き較べて―。
そんな十七歳の夏、悠が出会った特別なひととは…?オール書き下ろし。

作品情報

作品名
双子スピリッツ
著者
桜木知沙子 
イラスト
高久尚子 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403521386
3.1

(8)

(1)

萌々

(1)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
24
評価数
8
平均
3.1 / 5
神率
12.5%

レビュー投稿数3

近親相姦のない双子モノに驚いた私。いつの間にこんな脳になったんだ。

性格が正反対の、一卵性双生児が主人公のお話です。前半はボンヤリした兄の祐が主役、後半はしっかり者の弟の悠が主役。
いつも通りの桜木知沙子節満載のストーリーで、優しくてあたたかくてキューンとなりました。

双子モノなのに、近親相姦的な展開がまったくなかった(肉体的な意味だけでなく、精神的な意味でも)のに、逆に驚きました。今まで読んだ双子モノで、近親相姦的な要素がないのを読んだことがなかったもんで…ウーム、近親相姦がなくて驚けるなんて、実におそるべしBL業界w

微妙に絡み合うお互いへのコンプレックスと、それ以上に深い愛情、そして共依存めいた関係からの脱却。双子それぞれが違うパートナーを見つけ、自立を果たす。
兄弟モノにある普遍的なテーマが、桜木さんの筆で丁寧に描かれてました。
いいお話でした。

0

双子のそれぞれの恋愛話。

 すっごく優しい話でした。

 相当天然で、人がよくて、断るのが苦手で、小説を書く以外は、からっきし……。
 でも、その天然な優しさで、人を引きつけてやまない悠の話と。
 その悠の面倒をよく見ながら、要領もよく、自立している悠、のお話。

 顔はそっくりなのに、中身は全然違う二人。
 話の内容も全然、違いました。

 祐の恋愛は、遅ればせながらの初恋の話。
 ずっと傍にいてくれると思った二人の突然の台詞に、祐は戸惑い、思ってもみないことを言ってしまう。
 混乱しながらも、祐はようやく、自分の心と向き合い始める。

 一方の悠は、高校時代の話。
 思春期を迎え、全然違う兄と自分をついつい較べてしまって、葛藤する悠の前に現れた特別な人は……?

 どちらも、巣立ちの葛藤……というか、人の成長していく様が綺麗に書かれた本だと思います。

 最近、この作者さんの作品を何作品か読んだんですが。
 人が成長していく上の葛藤……みたいなものが、とてもうまくかけてる作者さんだと思います。
 どの作品を読んでも、胸の奥の辺りがキュンとなります。

0

どっちもどっち

双子ネタは好きなんですが、これはそれぞれの恋愛模様が、どちらもまったく好みじゃなかったので、萌えようがなかったです。どっちのカプにもイライラするばかり。
好き作家さんだし、切り口次第ではおもしろそうに思えたんですが、まったく合わなかったのが残念。

0

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