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「プリフェクトの箱庭」、2巻目になります。
完全な続き物なので、ご注意下さい。
で、タイトル通り、箱庭のような全寮制学園内で繰り広げられる、めくるめく執着愛と言った今回の作品。
えーと前作ですが、学園内で神様のように崇拝される攻めにより、主人公が監禁・昼も夜もなく犯されまくると言った内容だったんですよね。
こう、犯されまくると言っても、あくまで印象は儚く美しく。
静かに病んでる攻めの、凄まじい執着にゾクゾクしちゃう感じでしょうか。
これぞ様式美と言えるような。
世界観にひたすら浸って、うっとりしちゃったんですけど。
で、今回ですが、病んでる攻め・月人の重く苦しい過去が明かされるんですね。
いやなぁ、こんだけ壊れてるんだから、まともな環境では無かったんだろうと想像はついてたのです。
ついてたのですが、予想以上に重い過去が、なんとも痛々しい・・・。
そして、月人がこれほど澪斗に執着する理由ー。
ああ、なるほどと。
月人にとって、澪斗が唯一の光だったんだろうなぁと。
息も出来ないような、あの暗い世界で。
そう、ただただワケも分からず監禁されて犯されていた澪斗。
前作では互いに想いを寄せつつも、分かりあえず完全にズレていた二人だったんですよね。
その二人が、今回ようやく心を通じ合わせるんですよー!
月人が心を開き、素直に自分の気持ちを伝えた事によって!!
いやあ、順番は完全に逆だけど、ここに来て超ピュアな愛が来たーー!と。
月人のこれまでの愛し方って苛烈としか言い様が無かったのです。
自分の気持ちを、押し付ける事しか出来なかった。
でも、ただ優しくしたい。
澪斗に笑っていて欲しい。
そう変化して行く月人の姿に、めちゃくちゃ感動しちゃって。
彼はですね、決して愛が無い人間では無かった。
ただ、愛し方を知らなかっただけなんですよね。
まるで幼子のように心を育てて行く月人の描写が、とても秀逸だと思うんですけど。
また、周囲から神様と崇拝され、足りないものは何も無いと思える月人。
そんな彼の影とも言える部分にこそ、惹かれたであろう澪斗。
彼は愛されて育ったが故の、強さとあたたかさを持つんですよね。
そんな澪斗だからこそ、月人が救われると言うのがとにかく素敵。
えーと、すごくベタではあるんですけど、様式美の粋を極めた作品と言いますか。
あまりに美しくて、うっとりしちゃう。
ちなみに、まだお話は続きます。
気持ちが通じあってめでたしめでたしでは無く、月人が成長したからこそ、起こるスレ違いと言うのが生じたりしまして。
澪斗、一つ試練を乗り越えたらまた試練って感じで、気の毒だけど。
頑張って!
次巻は運命の創立祭編になります。
創立祭と言ってもたこ焼きを売るんじゃなく、なんとダンスパーティー。
ワルツなんかを踊っちゃうんですけど。
ワルツシーン、今から楽しみです。
澪斗、あんまり痛い目にあわないといいなぁ。
最後になっちゃいましたが、あれだけエロエロだった前巻に比べ、今回はエロ少な目です。
ただ、気持ちが通じあっての超尊いエロです。
ああ、月人の異様な執着を感じさせる前巻のエロも良かったけど、まさに愛しあうって感じの今回のエロにはうっとり。
最高でした。
前回からの続きの2巻目です。
そして、3巻目へ続きます。
前作の、無理矢理監禁も良かったですが(無理矢理ですが、綺麗です)今回の気持ちが入ったえっちも良かったです。
ウルウルしちゃいます…。
それにしても、住永くんなかなか怖いですね。
婚約者さんは、最初に登場した瞬間からアレでしたが…。
特装版を購入しましたが、澪の名前の由来が書いてありよく考えられてるなぁと思いました。
次巻も楽しみです。
紙本購入
細め白短冊です。
壮絶でした。
BLを読んでいるはずなのに、漫画という娯楽作品のはずなのに、心を揺さぶられすぎて若干瀕死状態です。
1巻でチェス盤並べられた駒が、いよいよ動き出します。
味方だと思っていた駒がそうでなかったり、思いもよらないところにあった駒が動かされたり。
澪斗に強い執着見せて、自分のテリトリーの中へとどんどん囲い込んでいった月人が、囲いから逃げ出した澪斗を捕まえた前巻ラスト。
そこから月人の生い立ちが語られます。
父に強い思慕を抱きながらも愛されなかった母。
そんな母から愛を受けるでもなく、ただ「父を繋ぎ止める役割」だけを期待された月人。
優秀であれ、美しくあれと育てられた結果、感情を持たないロボットのようになってしまった孫を心配した祖母がくれた1冊の本。
それが澪斗の父親が描いた絵本でした。
7才にして哲学書を読めるほどの頭脳を持ちながらも、絵本には理解できないことが多いと言う月人に、祖母が引き合わせてくれたのが月人の父。
彼が語る息子・澪斗の話を通して、自分が知り得なかった子供らしさや豊かな感情を知った月人にとって、澪斗は誰も教えてくれなかったことを知っている唯一無二の存在になっていったのがひしひしと伝わってくる回想でした。
その後、不幸すぎる出来事が重なって、ただ「どんなときでも笑顔で」という母の呪いのような言葉だけが残った月人の心に命を吹き込んだのが澪斗で。
運命という言葉では足りない出会いだったんだなあ。
月人の過去を知って、月人の力になりたいと思うようになった澪斗ですが、ここでハッピーエンドとはなりません。
文化祭を目の前に、それぞれが自分の思惑で動き始めます。
月人の婚約者だという日万璃(ひまり)。
元ルームメイトだった住永。
幼い頃から月人を知る花菱。
ニュートラルな立ち位置から、澪斗を支えてくれている久世。
周囲が仮面を剥がして牙を剥いたり、甘言に聞こえる言葉で脅して来たり、揺さぶられながらも澪斗が出した答えに胸が震えます。
こういうストーリーの場合、月人の頭の中で創り上げた澪斗への執着が、現実の澪斗へ移る根拠になるものが重要になると思います。
この部分の決定打、来ました。
澪斗が自分の思いを月人に伝えるシーンです。
質問で相手気持ちを探るのはずるい、遠回しな言い方もずるい。
そうやって、言葉をしっかり選びながら、相手に判断を委ねるようなやり方ではなくて、自分がどう思っているか、どうしたいかを真っ直ぐに伝える。
ああ、この子は言葉が相手にどう捉えられるかをしっかり考えて伝えることを教えられて、ちゃんとそれを吸収して育ってきたんだなと思える良いシーン。
こういう子だから、月人の小石のように小さく硬くなっていた心を解き放つことができたんだな、と納得できました。
続きが激しく気になります。
ここまでも予想の遥か何倍も上を行く展開なので、予想しても無駄と知りながらも、思いを馳せつつ3巻を待つしかない…。
Tulle、読む?読んでしまう?
2巻では、月人の昔のお話から話が始まります。
何故月人が神になったのか、澪斗の父親との関係、
澪斗への気持ちなどが明らかになりました。
読んでて悲しかったです。
実の母がこんな…。
過去の話から、月人の婚約者まで出てきて
どうなってしまうのか!?と思ったけど
身体だけじゃなくて、ちゃん心から月人と澪斗が結ばれてよかったです。
ちゃんと澪斗のことを考えて、閉じ込めたい気持ちを抑える月人に胸がぎゅっとしました。
今までだったら絶対に閉じ込めてただろうに…。
3巻でどうなるのかすごく楽しみです(*´ω`*)
2巻は月人の幼い頃からどのように育てられたのか、そして澪斗の父親との関係が新たに説明されます。
月人がいかにして今の月人になってしまったのか…。人ではなく「神」として自らもそう思わざるを得ない状況には彼の壮絶な生い立ちに同情せざるを得ません。
そんな彼の中で如何に澪斗の存在が大きくなっていたのかがよく伝わります。
澪斗が月人に対してまるで何も分からない小さい子を全て受け入れるかのような気持ちの大きさを感じました。
そんな中で発生した月人の婚約者問題。月人への気持ちを自覚した澪斗がとてもとても可愛かったです。そして、月人の澪斗以外への冷徹さがたまりませんでした。
二人の穏やかな時間が見れて良かったです。
電子白塗り
