小説

  • 騎士は身代わり王子に忠愛を捧ぐ

騎士は身代わり王子に忠愛を捧ぐ

kishi wa migawari ni ouji ni chuuai wo sasagu

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作騎士は身代わり王子に忠愛を捧ぐ

ダグラス,24歳,ファーランド王家に仕える騎士
レニ,18歳,王国の片田舎で暮らす農民

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ファーランド王国の片田舎で暮らす農家のレニは珍しい銀髪の持ち主。ある日怪我をした大柄の騎士・ダグラスを助けると、彼からこの村に王子が来ることを知らされる。実は隣国の結婚式に行く途中王子が重い病にかかってしまい、これ以上の旅は不可能。王子と瓜二つのレニに身代わりを、と頼まれてしまう。尊敬する王室の危機に、自分で出来ることならと引き受けるレニ。思った以上に王子の役目は難しかったが、自分付きの騎士になったダグラスがいろいろ世話を焼いてくれたおかげで慣れてきて、二人の距離は近づいていく。ダグラスへの思いに揺れるけれど、自分が王子でないとバレてはいけないレニはーー。

作品情報

作品名
騎士は身代わり王子に忠愛を捧ぐ
著者
櫛野ゆい 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784344847804
3.8

(36)

(6)

萌々

(20)

(9)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
137
評価数
36
平均
3.8 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数8

これはファンタジーあるあるなのでしょうか?

あんまりファンタジーが得意で無い事を先に書いておきます。
嫌いと言うわけではありません。夢中で読んだような某壮大シリーズ(未完)もあったりします。

本編・本筋そのものは特に問題なくて、楽しく読ませて頂きました。キャラも好きですし、うるっとする場面もありました。他の方も書いていますが、最後のエチシーンが長いな~とちょっとダレましたけど。

自分が一番気になったのは食材や料理名や道具などが現代日本そのまま、という所。タマネギとかオムレツとかフレンチトーストとかフライパンとか…
仕方ないのは分かる、分かるが、私が好きなファンタジーで印象に残っているものって、やはりその世界観に沿うものがチョイスされていたように思う。干し肉とか、煮込み料理とか、木皿とか、そういう…
こういう細かい部分で、少しずつ、少しずつ、興が削がれていったように思います。

「神は細部に宿る」とは大仰に言い過ぎかもしれませんけども、頭に浮かびましたし、出来ればこういう細かい所にも気を配って欲しいと思ってしまうのです。

3

アニメみたいでした

平民の主人公がひょんなことから王子の身代わりになって隣国へ⁉︎いつも助けてくれる騎士さまが気になるけれど、実は騎士は王子が好きなようでー…
的な、キャラクターや無理ある相関図がアニメっぽい設定だなと思いました。騎士が王族にあんな言い方(ジークフリートの事です)、どんな田舎貴族でも許される訳がない。隣国王アリーの不埒な行いも、妃との会話も茶番で軽率さが否めません。
それでも、病を患っても「民を危険に晒す真似など誰が出来るか」と替え玉案に納得しない王子を、レニが「将来あなたの治める国で行きたい」と説得させるシーンはカッコよくて熱くなりました。

楽しみにしていた騎士の忠誠&スパダリっぷりはとっても好きでした。王子の言葉遣いや言い回しが出来ず自信をなくしたレニに「月は欠けても美しい」と語りかけるダグラスには泣きました。
レニ扮する王子が少しでも気が休まるよう花瓶に挿す野花も、他の騎士との和に入れようとすることも、会話のキャッチボールでレニの劣等感を払拭させるのも、ダグラスがとにかく優しくレニの為に心を砕いていてとても和みました。
ダグラスが元々好きなのはユリアン王子なんだとレニがすれ違うのも切なくてすごく良かった。媚薬騒ぎでのダグラスの「一夜の夢を希(こいねが)ってしまう」は、こんなに美しく切ない言い方があるのだなぁと感動しました。

ただレニがユリアン王子に扮装している間は面白いのですが、冒頭の村での様子と最後の告白からは余り面白く感じませんでした。結末が明らかで台詞もベタというか。じっくり書かれた最後のベッドシーンも、失礼ですが他のキャラでも成り立つというか…
金ひかるさんのイラスト、木原さん作品の谷脇のゲス顔が好きだったのですが。今回は表紙から違和感があったのですが、社会人と高校生と言ってもいいくらい、顔も骨格も凡庸でファンタジー感がないです。全然のれなくて飛ばしました…

1

純愛小説です

最後まで読んで「心温まる」の一言で終わりました。
レニのひたむきさや真っすぐさ、優しさなどが前面に出ていて、またそんなレニを一心に支えるダグラスの力強さや包容力に何度もうるっと来てしまいました。
最後の方のダグラスとレニの告白シーンは一言一言に愛情を感じ、ずっとこのまま2人のやり取りを続けてほしいと思う程にほっこりしたシーンです。
少しわからなったのが、冒頭の初めての出会いのシーンでダグラスがレニに対して自分の知る方に少し似ていると照てれた様に笑っている所で、多分ユリアン王子のことだと思うのですが、それが敬愛なのか恋愛なのかが少しわからずもやっとはしました。
他のキャラクターもレニやダグラスを支える心温まるキャラクターばかりでとても良かったと思います。

1

貴方の騎士!

主人公レニがとてもとても良い子で。
隣国の王の結婚式に向かう王子様一行が通りかかり、そっくりな顔の重病の王子様の身代わりになることに。

レニががんばるんですよ!国や村や家族を背負って。
お付きの騎士のダグラスがきめ細やかに支えてくれて。
道中のほのぼの、ダグラスのおかげで肩の力が抜けて王子様役も慣れ一行とも距離を縮めたレニ。

ダグラスはレニに心を砕いてくれて全力で守ってくれて、貴方の騎士ですって。
もう好きになっちゃうよ!

しかし式を控えた隣国の王になんとレニが気に入られ毎晩呼ばれ狙われることに…。
ダグラスの活躍でなんとか切り抜けるも…。

あぁ、切なくて幸せでこれでもうお終いだとの一夜。

僕は王子様の身代わり、ダグラスのことを決して望んではいけない、彼が求めてるのは王子様なのだ。
この夜のことを一生思い出して生きようと。
もう特別話すこともやめて、帰ったら王子様と入れ替わろうと。そしてもう二度と会わないと。泣けて泣けて。

そしたらなんと!
あーこれは言いたいけどぜひ知らずに読んで欲しい。

エッチはとってもページを使ってます!

隣国の夫婦もレニのおかげ?すっかり円満になって。
まさか王子様がそんなに成長されるとは。

とっても良いお話です。

1

すっごい面白いんですけど

櫛野先生作品は人外物が大好きで沢山読んで来ました。

今回は騎士のダグラスと王子の身代わりになった農民のレニの恋物語でした。
文庫本にしては大ボリュームで読み応え充分でした。

頼り甲斐があって優しいダグラスと、重圧に押し潰されそうになりながらも自分を取り戻して必死に大役をやり遂げたレニ。

ダグラスに惹かれながらも嘘を付いていると自責の念に苦しむレニは真面目でとても良い子でした。だから彼に会った人は皆が彼を助けたいと思ってしまうのです。

お互いに思い合うのに大役を果たして国に戻るまでは、王子と騎士の関係であり続ける2人がとても切なかったです。

詳しくは書きませんが1番盛り上がったのは、村に戻って王都に戻る王子一行をレニが隠れて見送る場面でした。ここはかなり萌えましたし、ドキドキニヤニヤと忙しかったです。www

最初からそこまでのシーンはとても面白くてついつい徹夜してしまう勢いでした。

でもですね、2人が本当に結ばれるシーンがやたらと長くて長くて始まってから終わるまでが24ページありました。もう数えてしまいましたよ!

あれだけテンポ良く面白かったお話が台無しでした。
このお話は内容から2人のエッチが少ないのはしょうがないと思ってました。だって求めているのはそんなシーンじゃないですから。
途中で飽きて来て眠くなったので休憩しました。ここで神から萌に下がったのは間違いないです。

最後に本物のユリアン王子の成長ぶりに驚愕するガルディア国王のアリーに笑わせて貰ったので萌2まで戻りました。

私は両片思い同士がやっと結ばれるシーンは大好物ですが、やはり長々とページを割くのはどんなお話でも好きではありません。

1ページでも萌える事は出来ますし、せっかくテンポの良いお話が台無しになるならむしろ朝チュンでも良いと思ってます。

6

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP