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異世界で保護竜カフェはじめました

isekai de hogoryu cafe hajimemashita

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表題作異世界で保護竜カフェはじめました

ジュリアン,シュリルシュラク国第3王子,竜の護り手
ユウリ(勇利),絵本の世界にトリップした高校2年生,神子

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

迷い込んだ絵本の世界で、
竜を保護するカフェをオープン!?

空には竜が飛び交い、城にいる小鳥や猫の話す
言葉がわかる!? その上、この先の未来の
出来事までわかってしまう――
トラックに撥ねられた勇利が目覚めたのは、
幼い頃読んだ絵本の世界!! なぜか「神子」と
崇められ、王子の番にされてしまう。
大好きな絵本の王子様・ジュリアンは、
無口で堅物――けれど大の竜好き!!
「竜と会話できるなんて、素晴らしい能力だ」と
熱い眼差しを向けてきて!?

作品情報

作品名
異世界で保護竜カフェはじめました
著者
かわい恋 
イラスト
夏河シオリ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199010149
3

(28)

(0)

萌々

(7)

(16)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
7
得点
79
評価数
28
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数7

仔竜達と一緒に遊びたい

かわい恋先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
ファンタジー 4
エロ 3
健気 3
不憫 2
な感じだと思います。

親を亡くし、叔父の家に身を寄せている勇利くん。暴力は振るわれないが、勇利くんのバイト代で酒を飲み、怒鳴られ物を投げてくる叔父の元、生活していた。しかし、世はクリスマス。自分の為に何かクリスマスプレゼントを買おうとしていた時、子供の頃大好きだった絵本の外国語版を見つける。絵本を手に入れ、絵本の主人公の様に日々を頑張ろうと思っていた矢先、トラックに轢かれてしまう。

野生の竜がいる、絵本と同じ異世界に来てしまった勇利くん。だけど異世界の人物の言葉、更には動物や竜の言葉まで分かってしまう。そんな困惑の中、何故か神子と呼ばれ、様々な手を使われ身体を高められ、王子であるジュリアンと契りの儀として身体を繋げられます。更には竜の護り手であるジュリアンと神子の勇利くんは番とされ、竜の発情を促す為に何度も身体を重ねる役目でもあった。

物語り初っ端から絡み描写はありますが、勇利くんの気持ちを思って、ジュリアンは勇利くんに触れようとしません。なので次の絡みは物語り中盤となっております。その後は何度も役目として身体を重ねるのですが、ジュリアンのことが好きだと自覚してからは、身体を重ねることを躊躇ってしまいます。
その後も発情し過ぎた竜達の気性の荒さに怯えてしまい、また役目を果たせなくなり、ジュリアンとの関係が甘くなったりシリアスになったりと行ったり来たりします。

物語り前半は、異世界の世界観や人物、竜の存在などが細かく説明されていて、タイトルにもある保護竜カフェの描写は物語り中盤からとなっております。

様々な竜達が登場して、どの竜も個性的で愛嬌があって特に仔竜達が可愛いですが、個人的には言動とは裏腹に、勇利くんのことを気にしている、火竜のツンデレ具合に萌えました。

世界観や竜の存在、ジュリアンと勇利くんのお互いを想う心情がとても細く書かれているので、読み応え充分ですので、是非とも読んでほしいです。

1

起承転結がはっきりしていい物語でした。

異世界で保護竜カフェを始めるのは、物語の中盤になってからなんですが、はじめの部分がつらすぎて読むのやめようと思いました。
受のユーリが、ワケもわからず異世界に来て、混乱したのち命の危機を迎えたり、攻であるジュリアンの好意を無碍にしたり、ドキドキハラハラしっぱなしです。

でも、半分くらい読んだところで、ユーリがこの世界を受け入れ、保護竜カフェを開こうと腰を落ち着けたあたりくらいから話は一気に進んでいきます。

気付いたら、一気に読んじゃってました。それまでは、ページをめくる手が止まりがちだったんですけどね!

人生楽もありゃ苦もあるをうまくまとめきった大作です。
ストーリーとして、とても面白かったです!

2

保護竜カフェでお茶を。

絵本の中へトリップしちゃった異世界ファンタジー。


受け様は、両親を亡くし叔父の元で肩身の狭い生活をしていた高校生の勇利(ユウリ)。
仔猫を助けようと車道に飛び出し、貰ったばかりの絵本と仔猫を抱えたまま、気が付いたら異世界に迷いこんでいた。
神子と呼ばれ、訳が分からないまま、美形の王子と契りの儀式を交わしていて。
この王子が攻め様の竜の護り手であるジュリアン王子。

竜がいる、大好きだった絵本の世界に迷い込んだようだと気付いても理解が追い付かない勇利は、怯えて警戒しまくり。。
神子と竜の護り手は惹かれあうもの、と思い込んでいたジュリアンは戸惑いながらも勇利の気持ちを優先してくれる。

人付き合いが苦手なジュリアンが、不器用ながら勇利に歩み寄ろうとする姿は、その不器用さがかわいい。
勇利の情が欲しい、この世界に残って欲しいと口説くストレートさがまたよかったです(≧▽≦)

この世界にいるのなら出来ることをしていこう。
勇利は、竜と人間の架け橋になれば、と保護した竜と人間が触れあえる場『保護竜カフェ』を提案する。

覚悟を決めきれない勇利にやきもきもさせられましたが、ジュリアンの根回しの悪さにもしっかりしろよ、と言いたくなる。
駆け引きとか苦手そうだもんなぁ。
権力者とあそこまでこじれる前になんとかできなかったのか。

そしてその権力者の大神官と王様ですよ。
自分の思い通りにいかない相手なら排除するやり方にムカつきました。
国を護る立場なのはわかるんだけど、美しくない。
騒動の後、もうちょっと反省する姿がほしかった。

でも、エピローグには拍手。
なるほど、こうハピエンを迎えるのか(⌒‐⌒)
最後まで物語っぽくてほっこりでした。


イラストは夏河シオリ先生。
竜がかわいかったです。


2

竜が魅力的

かわい先生の作品は大好きなんですが、こちらの作品はあまりハマりませんでした。

お約束の車に轢かれて異世界に飛んで、最初がいきなり儀式で攻めのジュリアンと身体を繋げられてたので、どうやってラブに進展するのか不安でした。

そして不安は的中してユウリが中々心を開かない展開になって、自ら危険に足を踏み入れたりしてました。ここら辺があれだけユウリは本が好きなのに、頭が硬いと思ってしまいました。

ユウリの中途半端な覚悟に何度も苛ついて、この受け余り好きじゃないと思ってしまったんです。途中まで評価は中立でした。

ただ終盤に敵国が襲って来て炎竜のドレイクの活躍が面白かったので萌になりました。
ラブへの萌えではなく竜の活躍への萌えです。

3

個性豊かな竜たち

なんともほのぼのな印象を受けるタイトルの通りかと思いきや、その通りな部分もあり、それだけではない部分もあり…な1冊でした。
おおむねほのぼのだけれど、人によっては苦手な部分もあるかもしれません。
好きな部分ともやもやとする部分がパカっと分かれたので、間を取って今回はこちらの評価にしました。

トリップ方法は安定のトラック。
ある日、竜が存在する異世界・シュリルシュラク国へと飛ばされてしまい、突然神子として扱われることとなった勇利。
とある事情により、人だけではなく動物とも会話が出来ますし、意思疎通に関しては問題なしです。
ただの異世界ものではなく、幼い頃に読んだ絵本の世界に迷い込んでしまうなんてワクワクする設定ですよね。

竜が存在する世界で、竜達とも意思疎通がはかれる勇利が間に入って、少しずつ信頼関係を築きながら、やがては人と竜が触れ合って交流出来るまでになっていく。
タイトルにもある保護竜カフェを開いたり、小さい竜から大きな竜まで、個性豊かで愛らしい竜達が沢山登場します。
やはり今作の見どころは竜でしょうか。
中でも一押しはリベット姐さん。キャラクターはもちろん、イラストもすごく可愛くて好きでした。
ジュリアンの飛竜・エレインもジュリアンひと筋でとっても可愛い。

はじめは手探り状態から。次第に竜達に寄り添うように優しく接する勇利も、真面目で不器用すぎる、ちょっと残念な竜オタクの男前王子・ジュリアンも良かったんです。2人とも誠実な人だったように思います。
特にジュリアン。幼馴染のレオニダスに叱られたり呆れられたり、拗ねる姿を勇利に可愛いと思われたり、男前なのに可愛げのある攻めでした。
毎回一緒にエンドを迎えたがり、どうにかタイミングを合わせようとするジュリアンが童貞攻めっぽさ全開でなんだか好き。
それを勇利に把握されているのも好き。

ただですね。絵本の中にトリップ〜と、わくわくする設定のはずが、読み始めてすぐにこの展開なのかーと思ってしまった部分があって、そこで1回トーンダウンしてしまったのが正直なところ。
お話の関係上必要な人ではあると思うのですけれど、大神官が居なかったらなあ…なんて思ってしまった。
それから、竜の発情を起こすために護り手と神子は交わらなければならないという設定が個人的にはネックでした。
ジュリアンは勇利を優しく抱きますし、萌えがないかというとあるんですよ。あるんですけど、どうしても「竜達のため感」が強く感じられてしまって、そこに少しもやもや。ここの竜の描写は萌えない…
終盤でようやく萌えたー!となれたかも。長かった。
竜達に関しては、発情うんぬんよりも純粋に勇利達との交流だけの方が作品の雰囲気と合っていて面白かった気がします。

6

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