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表題作聖邪の蜜月

サージ
聖獣・ドライトン
アシュ
元奴隷で偽聖職者

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

奴隷市で売られ「神の愛し子」として聖職者に犯された過去をもつアシュは、偽聖職者として人を欺いて暮らしていた。ある日、絶滅したはずの聖獣の卵を拾い、生まれた仔にサージと名付け、育てることを選択する。純粋なサージを育てる生活のなかで彼の存在は唯一無二となる。人型にもなれるサージは美丈夫に成長した。性を知らなかったはずの思春期の彼がアシュに乗りかかり「アシュが欲しい」と迫ってきて …。

作品情報

作品名
聖邪の蜜月
著者
安西リカ 
イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784778130831
4.4

(180)

(131)

萌々

(26)

(10)

中立

(3)

趣味じゃない

(10)

レビュー数
28
得点
792
評価数
180
平均
4.4 / 5
神率
72.8%

レビュー投稿数28

よすぎた

まずyocoさんのイラストが綺麗で表紙から素敵すぎる。

受けがめちゃくちゃ男前でいい子です。
途中で、あぁ攻め受けにとって別れに繋がるような悲しい事件とかがこれから起こるんだろうなってビクビクしながら読んでましたが、その2人にとっての危機が予想外のもので、受けが危険を被ってでも自ら社会や権力に立ち向かっていくのが本当にカッコよかったです。

最後も、あぁこれは悲しい終わりか???そうなってしまうのか????涙と諦めつつ、でもそうなってしまっても美しいからいいなという気持ちでした。けどやっぱりモヤモヤ悲しい気持ちにはなりたくないなと思ってたら、結果ハピエンで終わり、読後感はほんわかスッキリした気持ちで本を閉じれて本当に先生ありがとうございます…。

尊い関係でした。

他の作品も読んでみようと思います。

0

過酷な運命の中で、生きる希望になるのはいつも攻めの温もり…という関係が尊い…

こちらの作者さんの小説は初めて読んだのですが、攻めも受けも健気でかわいかったです!
設定もストーリーも重い内容が展開されますが、受けの心は強かであり、
内容も受けの境遇の不幸自慢はしない表現なため、陰鬱さは少ないです。
それでも性奴は気持ちの良い設定ではないので、苦手な方はご注意ください。

受けに育てられた攻めは、ひたむきに愛を伝えてきます。
受けは大切なわが子(攻め)のためなら身を削ってもいいと思う親心を持っていますが、
絶え間なく伝えられる攻めからの愛情に、親心と恋心の間で悩む事になります。
攻めはそんなことも知らず、甘えられるだけ甘え「大好き」を伝えてくるので、受けはもっと悩むことになってしまいます。

暖かくてやわらかいのは攻めの愛情だけで、二人に降りかかる運命は重苦しいです。
過酷な運命の中で生きる希望になるのはいつも攻めの温もり、という関係が尊い…。
↑真面目に言うとこうなりますが、簡単に言うと攻めは「でっかいわんこ」です。

終盤が急ぎ足に感じる部分があり、正体が人外である攻めの生死観の違いをもっと理解できたら、より攻めへの気持ちを深く持てるような気がしました。
さらに言うと、すべてが終わった後の二人の生活をもっとじっくり見ることができたら、なお良かったです。

ここまで二人を見届けた読者なら
「エンディングの向こう側の2人の幸せなストーリーが見たい」と思うでしょうから。

0

号泣でした

いや、、この感動と心の震えを、なんと表現していいのか、ちょっと言葉にできない…
というぐらい、読んでいて涙が溢れてきて止まらなくて、嗚咽を漏らして真夜中まで夢中になって読みました。

重厚な長編映画のような、深く深く沁み渡る愛の物語。

詳しい内容はきっと他の方々が書いてくださっているので、一番泣いて一番心に残った部分のみを。

都で大火傷を負い、長く美しかった髪は全て焼け落ち全身の皮膚も焼け爛れ、片目が見えなくなり、唇が黒くなってしまっても。

「番」であるアシュを愛し、アシュの死後は自分も後を負うことを、静かに受け入れ変わらぬ明るさで過ごしていたサージ。

そんなサージが最後に涙を流す姿に胸を突かれ、涙腺崩壊でした。ああ、、!!自分の貧弱な語彙力が悲しすぎる。。

そして、その涙と伝説との回収も本当にお見事、としか言いようがなくて。

全くもって文句なし、付けられるなら星を10個でも20個でも付けたいぐらいの、「神」作品です。
涙を堪えて、ぜひ読んでみていただきたい( ; ; )

3

もっと都合悪くてもいい

表紙が素敵過ぎてずっと気になっていた作品。
汚い大人に虐げられてきた美人受けの中では、アシュは弱気なところがほぼなく、自ら行動して生き抜いていく力があって良かった。
そして同じ様に辛く苦しむ者を探し、助けようとしても助けられない悲惨な様子がショッキング。しかしここぞという時にタイミングよくサージが助けにくるというのは、ドラマティックだけれど都合がよいなぁと思ってしまった。
それでも大火傷を負って姿形が変わり、死に間際まで描かれるのも驚きました。
前半やクライマックスの悲惨な描写が印象的だったので、都合の良い(情景が浮かんできて素敵ではあるのだけど)場面があると、こんなに都合よくなくてもいいのになと欲張りにも思ってしまいます。

脱出までの苦しみや、サージを拾ってから成長して交わるまで、また番で成長速度が…まで、もっとじっくり読みたいなと感じました。想像力がないので、ドライトンが竜の様な生物として、どうして犬風??かよく分からない。

2

スゴイ作品ヲ読ンデシマッタ

心揺さぶられました。
涙がポロポロこぼれました。
なんですか、この作品は。
痛くて、苦しくて、それを凌駕するキレイな世界がありました。

残念ながら私には、どんな言葉を弄しても、この世界観の美しさを表現することができません。
下で皆さんがとても素晴らしいレビューをされているので、こんなおポンチな感想文よりそちらを参考にしてくださいませ。
(他力本願ごめんなさい)



思えば、安西リカ先生の「バースデー」を読んでから、でした。
長らく離れていたBL小説を、また読もうという気持ちにさせられたのは。
その時の「頭をガツンとやられた感じ」を思い出しました。

未読の方は是非読んで!
この衝撃を体験してほしい!

1

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