電子特別版
「ディレイル」や「神様☆ダーリン」が大好きな作家さんの人気作なので、本作はずっと気にはなってました。
でも受けの長ったらしい前髪がどーーーも気になって手が伸びなくてw
今回 意を決して読破。
さすが「キョウコの摩訶不思議幽戯」で霊能者さんに鋭い切り口でインタビューをしてらした相葉キョウコさんだ…
こんな作品もあったなんて知りませんでした。
オカルトや心理学、さらには共感覚のことまで、実によく理解してらっしゃるなぁと感心しきり。
オカルト好きで、なおかつ心理学の講義も取って書籍も何冊も読んだ自分にとって、ひっじょぉお~~~に興味深かったです。
大学で心理学専攻の学生に頼まれて こういった実験台になることは実際何度もあったし、こういった他人の心が読める人というのも普通に存在するので(実在の霊能者に関する書籍をウン十冊読んだので…相手の寿命や発病する歳が頭の周りに数字で見える人もちょいちょい聞きます)、リアリティがすごかった。
そしてやはり絵が美しい!バキバキの腹筋!
道端で知り合った「心理学専攻の、真面目無表情大学生x人の心が視覚化されてしまう、アラサーチャラ男レンタル彼氏」。
攻めに出会い、「黒いモヤが出てる人なんて初めて!」と興味を持った受け。
一方攻めは「人の心が読める?!ぜひ研究の対象になってください!」と。
とにかく私からはこれ以上は語りません。ぜひ読んでいただきたいです。
すごーーーーく納得できました!
モブのウェイトレスさんがすごくイイ!w
<こんな方にオススメ>
・心理学お好きな方!
・超BL的ご都合展開がイヤで、全部ちゃんと説明してほしい方
・無表情な攻めのふと見せる表情にグッとくる方
・受けの準備に関してある程度のリアリティを求める方
<注意点>
受けと寝ようとする女性アリ
相葉さんなので、甘い恋だよね、と分かっていて安心して読める一冊。
こちらのカップルは、お金持ちで恋愛不器用な誠実攻めさんと、レンタル彼氏業のちょっとチャラい受けさんでした。
受けさんは、相手の気持ちが”見える”という体質。実際に見えるというのが不思議ですが、心の言葉が聞こえる設定に比べて、ビジュアルになっていることで、見えるけどその正体が分からない、というケースがあり得ることになります。
なんか黒いもやがみえるけど、それが実は?
答えは後で分かりますが、えっ、そうなの?という答えではありました。想像はつくのですが、それが黒いもやって、とちょっと思ってしまった。
まあ、お互い実は恋愛不器用かもしれなくて、それがこの不思議な設定がうまく活かされてくっつくことになる、というのは面白かったです。
攻めの金銭面のこととかムード台無しのウンチクや、受けの攻めに気づかせてあげなきゃ
という謎の上から目線? や自分は好きと直接伝えず回りくどい感じが合いませんでした……
絵柄はすごく綺麗です。
最初からキス前までのモヤは、可愛いの他に複雑な感情が入り交じっていたとしたらまだ恋や恋愛感情の好きでは無かったかもしれないのに、受けに言われて好きだと自覚するところが流されてるだけなんじゃ?と思ってしまいました……
私はあまり萌えることが出来ませんでした
相葉キョウコ先生の出版作は、ほぼ集めています。
年下攻めといえば、というくらい魅力的な攻めを描かれているイメージでそんな今回も大学生×社会人のお話。
心理学を絡めたお話で、人の感情が具現化して見える受けとクールで何を考えているか分からないけど真面目で心理学科を専攻しているお金持ちの攻め。
この攻めの漂う恋愛初心者の童貞感が可愛い…!
そんな姿に、ついつい揶揄うようにリードする年上受けの余裕な感じと、たどたどしいのにエッチの時にはガツガツする攻めのギャップがたまらん~~!!
コマ割りも大きくて、会話数もあまりなく展開もスムーズでサクサクと読みやすいです。
ただ、あまり深く考えずにスラスラ読める分、読み終わった後の余韻感は少なめです。
これは私がBLにハマってからあまり経たない時に買った作品で、今でも愛着が湧いていています。若干少女マンガらしい絵柄なものの、受けが女性らしくならずに、しかし可愛く描かれていてとても綺麗です。涼真さんが人の感情が目に見えるという特殊能力を持っているが故に、感情が見えない和くんに対して女々しくてめんどくさいですがそこも可愛い!経験豊富な受けと経験無しの攻めが2人で初めてを乗り越えていくのが可愛かったです。