電子限定かきおろし&おまけ付
まだレビューしてなかったわ。先にドラマCDを聴いてから原作を読みました。
この頃やたらと多いオメガバース作品のひとつですが、人類初のαとΩっというユニークな設定を加えた、特に印象的な物語でした。
体育倉庫である二人の「エデン」が舞台の密かな七日間―
大きな事件はないものの、それでも自分が今まで触れてきたオメガバース作品の中で一番面白かったです。
やっぱり僕エデはキャラがいいんですよ。見た目や性格がαっぽい西央くんがどんどん「メス」になっていく描写が個人的に萌えたし、日々増していく喬のスパダリっぷりも大好きでした!
あと、ドラマCDも超オススメです!ぜひ聞いてみてください (^^)
※上下巻あわせての感想です。
病院長の息子である喬は、同じクラスの西央を保健室に連れて行こうとしたが、発情した西央に迫られるまま、使われていない体育倉庫で関係をもってしまう。
それまであまり接点のなかった二人が、身体の関係から心を通わせるまでを丁寧に描いたお話。
ヒート(発情期)という表現や、アルファという名称は登場しますが、いわゆるオメガバースとは一線を画しています。
いわゆるオメガバースは、アルファ、ベータ、オメガの世界観が厳然として存在し、登場人物は第二次性の検査を受けるなどして「当たり前」に受け入れています。
本作では、オメガバースという言葉は登場しないし、第二次性の世界観もありません。
西央はわけもわからず、ただひたすら発情するようになってしまい、自慰をしても一向におさまらない。
フェロモンにあてられた(作中ではニオイと表現)喬が、やみくもに西央を犯しても勃起はおさまらず、西央は家に帰れなくなってしまいます。
発情がおさまるまで、喬は西央を抱き、支え続けるのですが、その間に何故か西央の考えていることが手に取るように心に入り込んできたり、見えないはずの西央の過去や心の傷に触れたりして、少しずつ二人の関係性が近くなっていきます。
くわえて元より学究肌である喬は、二人の間に起こっている尋常ならざる事態を解明しようと、調べたり持ち前の知識から仮説を立てるなどして、発情期、狼の群れのリーダーたるアルファ、という答えに行き着きます。
この作品のすごいところは、並々ならぬ画力もそうですが(フェロモンにあてられぐらぐらする描写や、ニオイの可視化など)、十代男子の心の不安定さと、諦めや葛藤を内包する無垢な魂、純粋な心の結びつきを、セックス描写と絡めて描ききっていることだと思いました。
言い方は雑ですが、上下巻通じて二人がやっている描写がほとんど。なのに、何もかもに意味があり、目が離せない。
このあとどうなっていくのか、どういう風に結論づけられるのかを知りたくて、最後まで一気読みでした。
新刊のレビューの嵐に刺激されて初のオメガバースに挑戦中。
上巻で刺激的で壮大な世界観に驚嘆しておりましたが下巻はBLとしてのDKの近付く気持ち、交錯する想いを堪能しまたまた魅了されました!
喬くんのαとしての支配欲と庇護欲が渦巻いて、本来「穏便」を好み平穏に生きてきた彼の戸惑いや不安に悩む姿、西央君の明らかなカラダとココロの変化に悩み抗いながら受け入れる芯の強さ、DKの眩しさと始めてとなるであろう始祖としての神々しさを感じて目が眩みます。
こんな気持ちにさせる画力が本当に上手くて、見えないハズの空気や匂いがページから感じるようです。
本当にすごい作品を読んでいる!これは名作に違いない!と読み終わった今、ちょっと世界に叫びたくなる衝動に駆られそうです(≧▽≦)
しかも!この後があの私をエデンに導いてくれた新刊!
読むの、楽しみだーーーー!
電子では後書き、紙ではカバー下に書いてありますが
「I don't believe in god,I belive in you」
となるらしいですね。
「僕らのエデン」は「君を信じる」って捉えるなんて情熱的‼
他にも2人の名前に込められた想いも興味深く、スゴイ壮大なスケールの世界観を創り上げる上で細かいディティールにも拘っているからこそ没入感を誘う世界が創れるんだなぁ…としみじみ思います。
まさに「神は細部に宿る」!クリエイターの真髄に触れた気がします。
新刊に備えて読み返しでのレビューです。
上下巻まとめて「神」!
こんなにも緻密に創り込まれた世界観を素敵な「絵」で魅せて下さって感無量‼
続刊への準備はバッチリです!
明日の電子配信まで興奮して8時間位しか寝れそうにありません♪(*ノω・)テヘ
冗談抜きに…!本気で楽しみですし電子配信も紙本から間髪入れずの配信の神対応!ありがとうございます♡
そしてこの素晴らしいシリーズ作品を生んで下さってありがとうございます‼