孤独な心が、恋しい人の名を呼んでいた――。

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表題作魔道祖師 2

藍忘機,五大世家・姑蘇藍氏の次男
魏無羨,禁断の呪術によりよみがえった修行者

あらすじ

孤独な心が、恋しい人の名を呼んでいた――。

凶悪な「左腕」の謎を解くため、旅に出る魏無羨と藍忘機。
まだ正体を隠そうとする魏無羨だったが、
藍忘機にはとっくに彼だと見抜かれていた。
昔と違い、今の藍忘機はいたずらにも動じず、
お喋りな魏無羨の話に耳を傾け、時には酒に付き合おうとまでしてくれる。
その変貌ぶりに驚きながらも、魏無羨は彼といるのが楽しくて心地よく感じていた。
やがて辿り着いた義城で、ある男に襲われ「砕けた魂の復元」を頼まれる。
傷ついた魂は、一人の男を巡る愛憎の結末だった。
悲劇に幕を引こうとする魏無羨を守る藍忘機だが――。

作品情報

作品名
魔道祖師 2
著者
墨香銅臭 
イラスト
千二百 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアシリーズユニ
発売日
電子発売日
ISBN
9784866574134
4.8

(197)

(178)

萌々

(13)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
10
得点
951
評価数
197
平均
4.8 / 5
神率
90.4%

レビュー投稿数10

次巻が待ちきれない

1巻と同日発売になった「魔道祖師」の2巻。
1巻の序盤に描かれていた莫家での凄惨な事件を追って、魏無羨達はとある場所に行きつくが―。

というところから2巻はスタートします。

今作品は藍忘機×魏無羨の恋愛の行方を描いたBL作品ではありますが、2巻で彼らが行き着いたとある人物の執念が、もうこれBLじゃん…!と激しく萌えました。1巻のネタバレにもつながってしまうので詳細は書きませんが、愛憎を描いた、っていう感じ。愛しすぎて、憎しみに変わってしまった、と言えば良いのか。

今作品は霊的なものも多く登場します。
シリアスで、切なくて、ダークで。
けれど、そこに描かれているのは紛れもない愛であるために、そこに仄かな温かさや愛憎がある。めっちゃ良い…。

ゾンビものと一線を画すのは、死体(こういう書き方が正しいのかわかりませんが、他に書きようがなかった)が動く、あるいは動かす、というだけではなくって、「魂」の存在がきちんとあるところかと思われる。
亡くなってなお、思いが残る。
その思いが、いろいろなものを巻き込み激動へと突き進む。

そして、彼らはそういった闘いの中で少しずつ心通わせていく。

作中、彼らの回想という形で過去の描写に移行するシーンが多々あります。
かつて、同じ学び舎で学んでいた魏無羨たち。
魏無羨は全然変わっていませんが、藍忘機はだいぶ変わりました。以前はまじめで、品行方正で、融通が利かなくて。そんな彼が「今」はかなり丸くなった感じ。それは魏無羨を失っていた13年という月日が変えたのか、はたまた心情の変化があったのか。

で。
この藍忘機という男性。
イケメンで、家柄も良く優秀でまじめ。
非の打ち所がないハイスペック男子なのですが、彼の家にはお酒を飲んではいけないという家訓があるんですね。なぜ飲んではいけないのか。

くー!
可愛い!

お酒が大好きでザルどころか枠な魏無羨とは対照的に、藍忘機はめちゃめちゃお酒に弱いの。酔っ払って、タガが外れた藍忘機が魏無羨に行う行動に、めちゃめちゃ萌えたよ…。何なの、この子。最高なんですけど。

二人のBL展開も良いのですが、彼らがともに闘うシーンも良い。
今作品中で彼らが持つ武器がカッコいい。

魏無羨は刀と笛。
藍忘機は琴。
他にも指輪から鞭が飛び出す武器とかね…。
アニメやドラマの人気が高いのも良くわかる気がしました。彼らが纏う衣装とか、髪形とか、なんか良い。独特で美しい世界観は、映像になることでより美しく演出できる気がします。

先述しましたが、「人の想い」という部分に焦点が当てられていて、それは醜かったり、妬みだったり、愛情だったり。それが、家と家同士のプライドをかけた闘いだったり、女同士、あるいは母親としての意地だったり、というところにもつながっていて、だからこそ裏切りや反対に助け合いだったり、根っこは同じなのに相反する行動にもつながって、物語を二転三転とさせる。

現段階で、魏無羨という男性は非常に朗らかで優しく、ユーモアにあふれた男性という人物像で描かれていますが、その彼が邪道に突き進むようになる理由とか、過程とか、そういったものはまだ描かれていません。その部分が今作品のキモになると思われるので、次巻以降が非常に楽しみです。

中国語だと漫画もあるんですかね?
これ、漫画で読みたいなあ…。何冊になるか、ちょっと途方もない巻数になりそうな気もしますが、ぜひともコミカライズして欲しいと思います。

24

読み出すと時間が溶けてなくなる。

ちょう面白くて、むさぼるように読んでしまいます。

冒頭から中盤くらいまでが、一巻後半に引き続いての義城編。ですので、アニメ三期待ちの人にとっては盛大なネタバレの連続になってしまいます!

第十章末尾で魏無羨がふとしたことから前世での出来事を思いだしていきます。

という訳で、第十一章からはアニメで放送済みの屠戮玄武討伐~虞夫人大暴れ回です。屠戮玄武回は萌え所が多くて良いです。また、虞夫人大暴れの少し前に、江家の事情や魏無羨出生のあれこれが地の文で説明されているので、分かり易いかと。アニメの復習には良いと思います。

問題はこの小説がすごく面白いということで、もしアニメの復習だけしたいから十一章以降だけ読もうと思って本を取ってしまうと、高確率で前半のネタバレMAX義城編もつい我慢できなくて読んでしまうだろうということですね!

ちなみに、エロ描写はほぼないものの、残虐描写・グロ描写は多いです。漫画や映像作品だったらPG12以上の指定はされそうです。

5

悲劇

段々、BLらしくなってきた二巻ですが、相変わらず、酔った藍忘機は、行動が可愛いです。でもやはり、内容は盛り沢山とは言え、この巻と言えば私が個人的に一番印象に残っているのは、某悪党の所業についてではないかと思います。まさに、自業自得なのですが、彼がある人物にしたことと、その結果、そしてそれによって失ったもの、途方に暮れた様子を見れば、馬鹿な男だなと、ため息をつきたくなりました。また、主役達の過去や、色々な情報が詰まっており、読みごたえはバッチリです。

3

読みだしたらあっという間

ある男の過去から現在にかけてのその長い長い愛憎劇が幕を閉じます。
何とも許しがたい残虐非道な行いを次々と行ってきた男なので自業自得な結末ですが、最期は本当に哀れというか、彼が最期まで持っていた物が彼の全てだったんだろうなと。
この話が印象的すぎて心が痛かったです。

一方、少しずつ少しずつ魏無羨と藍忘機の関係も変わりつつあって、よりBLらしくなってきました。
ただ一度過去編に入ったら長いので、なかなか二人の関係が進展しなくてもだもだ。笑

その過去編も結局とても重要なエピソードなので本当に見逃せないんですがね!
二人の過去が徐々に明かされる度、藍忘機にとって魏無羨の存在がどんどん大きくなっていってるのが確信できます。

これからまだまだ語られてないますます重要な過去が明かされそうなので続きも非常に楽しみです。

3

相関図必須+家系図も必要になってきました2巻


2巻は一巻に増して密度増し増しですが、ざっくり言うと

義城編→ 聶懐桑 過去編→魏 無羨 過去編

こんな感じなのかなあ‍。何回でも言うけど相関図必須+家系図も必要になってきました2巻

何はともあれ義城篇の薛洋が性癖まっしぐら個人的に大優勝でした。"最凶のツンデレ"と書いている人がいてそれなすぎて笑う 。薛洋と暁星塵の関係性もそうだし、薛洋の人間臭い部分をもっともっと深掘りしてほしかったなあ、とか、少年らしい可愛いとこも見たかったなあって思ったり。

宋嵐に全てがバレてしまって、薛洋が顔面蒼白になるシーンあると思うんだけど、薛洋は3人での生活を守りたかったのかなあ。死んだ暁星塵を自分の意のままにしようとする姿も暁星塵への執着愛のようにみてとれて、うーーーーんこれは沼だなあ、と思いました
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あと、ほのぼの回で行くと藍 忘機が酔っ払って魏 無羨を抹額で手首を拘束するシーンすごく良かったですね 藍氏の家訓(抹額の意味)を知った魏 無羨が藍 忘機に心を掻き乱されてるのも立場逆転でかなり萌えました☺️
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あとwww鬼ごっこのやつは、まじでこの人達頭おかしいwwと爆笑
魏 無羨に舐められたいムッツリ藍 忘機...毎日酔っ払ってほしい
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聶懐桑 過去編→魏 無羨 過去編は各々の家同士の確執だったり勢力だったり、1ページ読むのにも、理解して読むとなると結構時間かかったかなあ‍
でも、多分作品の肝になる部分だと思うので何回も読み返して理解しました
江澄と魏 無羨の関係性ってめちゃくちゃ良くないか?魏 無羨に嫉妬心を抱く江澄に魏 無羨が言った言葉が凄く良かったな...。°(っ°´o`°c)°。
だけども、江澄が今となってはどうして魏 無羨をあそこまで憎んでいるのか..これは3巻で明かされていきそう。
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2巻もめちゃくちゃ濃い内容でした。3巻も頑張って理解します

3

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