大好きだから、きみには幸せになってほしい

森の神様と強がり花嫁

mori no kamisamato tsuyogari hanayome

森の神様と強がり花嫁
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×211
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
10
得点
86
評価数
23
平均
3.9 / 5
神率
30.4%
著者
葵居ゆゆ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
ISBN
9784773060805

あらすじ

「亜耶はね、私に、とても素敵なものをくれたんだ」
額に森の主の花嫁の印を持つ亜耶は、幼い頃の記憶がなく、いつも孤独で役目から解放される日を夢見ていた。ついに来た嫁入りの日、出迎えた森の主・蒼星は想像とは違って、優しく亜耶をあまやかしてくれる。知らなかった優しさや愛情を注がれ続けるうちに、亜耶も蒼星のことが好きになってしまって……。けれど、蒼星が亜耶の幸せを願うがゆえの行動で、再び亜耶の記憶が!?

表題作森の神様と強がり花嫁

蒼星,森の主
亜耶,額に森の主の花嫁の印を持つ青年

その他の収録作品

  • 主様のいちばん大事な愛し嫁
  • あとがき

レビュー投稿数10

攻めさんがツボ過ぎてしんどい。

あらすじを拝見して、買おうかなあ、どうしようかなあと思っていたのですが、本屋さんで実際に手に取って、即購入。

ムクさんの描かれた表紙が可愛いの。

いわゆるジャケ買いですが、個人的にドツボに入る素敵な作品でした。ネタバレ含んでします。ご注意ください。




主人公は亜耶。
貧しい村に暮らす少年。子どもの時の記憶がなく、さらに保護してくれる親もない彼だが、生きていくだけの「糧」は与えられて生きてきた。

それは、亜耶の額につけられた印のため。

森の王の花嫁になる印、なのだそうだ。
だから彼は、森の王の逆鱗に触れることがないよう、暴力を振るわれたり餓死することがないよう村人達から世話を受けている。が、それは表面上のことだけ。小屋に閉じ込められ、自由はなく、村人たちから嫌みを言われる人生だった。

だから彼は森の王に会ったら、彼をだまし、森を抜け、そして自分の生きたいように生きることだけを夢見て日々の生活を送ってきた。

が、実際に会った森の王・蒼星は亜耶に優しく、甘やかしてくれる。
蒼星の眷属である獣たちも、亜耶に優しい。

今まで感じたことのない幸せを感じ、想像と違う待遇に戸惑いを隠しきれない亜耶だったが―。

というお話。

スパダリ×薄幸受け、ってめっちゃツボCPで、亜耶を丸ごと大切にしてくれる蒼星、という展開に序盤からテンションが上がりっぱなし。

が。
今作品はそこにもう一つの因子が見え隠れします。

それは、亜耶と蒼星の過去。

亜耶の、失った過去の記憶。
蒼星と彼の眷属たちの言動から見える、亜耶と蒼星たちとの温かい過去。
そして蒼星が亜耶に印をつけた理由。

視点は亜耶で、それ故に蒼星の思惑が見えてこない。
蒼星が亜耶を大切にしているのは本当で、だからこそ、読者も亜耶と共に蒼星の本当の気持ちが知りたいと願う。

んー。
あまり詳細に書いてしまうと激しいネタバレになってしまうのでどこまで書いていいのか悩みますが、これだけは言いたい。

健気で一途な蒼星にめっちゃ萌えた…。

一途で発行で、そして健気な受けさんてBLではテッパンですが、攻めさんが一途で健気でしかも薄幸、てなかなか珍しい存在ではなかろうか。

森の王、という紛うことなきスパダリである蒼星ですが、もうスパダリの域を超えている。何から何までこれでもかと萌えツボを刺激してくる攻めさんでした。

蒼星、そして彼の眷属たち。
ストーリーに、そしてムクさんの描かれた挿絵。

萌えツボにド直球に突き刺さる、そんな作品でした。
文句なく、神評価です。

3

ぎゃあぁあ!!攻めが好きすぎる!!!!

もう悲鳴をあげっぱなしでした。
攻めがツボすぎて、愛おしすぎて……!!

神様なのに、自らせっせとクッキーを作ったり何かとまめまめしいとか、最高。

超〜〜一途なんですよ。
なのに、受けのことを想うからこそ手放そうとする。
もう、なんて、健気なのっっっ!!!と、鼻息荒く萌え転がりました。

最高潮にぎゃーーーっ!!となった箇所は

受けが「あんたは俺を好きなの、嫌いなの」と問い詰めて、攻めが泣きそうになりながら「……好き、です」と答えたところ。

死ぬほど恋い焦がれているくせに、相手を想うが故にヘタレてしまう攻めに焦れて、はっきりせい!!と叱咤激励するような受けが好きなので、ここは最っ高のご褒美シーンでした。

そして攻めは受けとの暮らしを「期間限定」だと思ってて、ひとときの幸せを噛み締めているという描写が狂おしいほど萌えるんです。
たまにノンケ×ゲイのお話で、ゲイである受けが「こんな幸せ、いつか終わりが来る。ノンケの攻めはいつか本来の道へ戻ってしまうだろう……」と思いながら、ひとときの幸せを噛み締めてるシーンってありますよね。
私、あれが好きで、くぅぅぅ〜!たまらん!!なのですが、これを攻めにやらせるなんて破壊力抜群だな!!と思い知らされました。

攻めの口から「死ぬまで思い出を大事にしようと……」とか言わせちゃうなんて、最高です。

とにかく受けのことが好きすぎて好きすぎて好きすぎて好きすぎる気持ちが、全編に満ち満ちてて、最高です。
そして神様のお世話役として常にそばにいる気のいい狼や可愛いリス二匹、温厚なクマさんといったモフモフたちも最高でした。

3

優しい神様の恋物語

今回は魔物の王といわれる森の主と花嫁の印をもつ青年のお話です。

攻様に花嫁の印を付けられた受様が幸せを掴むまでの本編と
山の主がやってくる続編短編を収録。

受様は幼い頃、父親に連れられて禁断の森に入り、
行方不明になった過去があります。

受様は約1年後、
1人で村はずれにいたところを発見されるのですが
それまでの記憶がないばかりか、受様の額には
主の花嫁の証がつけられていたのです。

以来、窓に鉄格子のある小さな家に閉じ込められ
世話はされるものの一切の自由がないままに
森の主の花嫁として扱われます。

1度逃げ出したこともありますが
村はずれを過ぎて街道に出る前に倒れる事となり、
その時に神である主の印がある者は
その神から遠く離れる事ができないと知ります。

受様は魔物の王である恐ろしい森の主の妻になるのも
閉じ込められて過ごした村で生きるのも嫌で
自由になる事を心に誓って日々を過ごします。

そして受様が成人になる誕生日を迎えるとすぐ
禁断の森の入り口に立つ小さな社まで連れていかれ、
主の迎えを待つようにと言われますが

自由になるために森の主を篭絡して
印を消させたいと考えていた受様は
一刻も早く主に会おうと森の中へと踏み入ります。

しかし森の中はうす暗く、奇怪な叫び声も聞こえ
心細くなったところで木々の間に細い道を見つけて進むと
村の建物とは違うどこか素朴な館を見つけます。

受様が森の主の館かどうかと迷っていると
勢いよく扉が開いて、受様の名を呼びながら
龍のような角をもつ美丈夫に駆け寄られて
抱きしめられてしまうのです!!

この美丈夫こそ今回の攻様になります♪
攻様は受様が想像とは全く違い
懐かしむような声と微笑みを浮かべて
「13年間ずっと待っていたよ」と言うのです。

館には攻様に仕えているという仕獣の
栗鼠2匹、熊、狼もいて受様は大歓迎されるのです。

彼らは幼い頃の受様を知っているようで
昔話に花を咲かせますが
記憶のない受様にとって彼らは初対面であり
他人の話にしか聞こえません。

受様は当初の目的通り、
攻様を体から篭絡しようと攻様に迫るのですが
攻様は受様がいてくれるだけで十分だから
無理をさせたくないと口づけも契りも拒むのです。

果たして受様は自由を手に入れる事ができるのか!?

禁断の森を統べる攻様と攻様ニ印を付けられた事から
攻様の花嫁として隔離されて生きてきた受様の
人外花嫁モノになります♪

受様は攻様達との暮らしで
森に入った自分を攻様が保護してくれた事、
記憶を奪って自分の印をつけて村に帰した事を知ります。

そして攻様が受様を
とても大切に思ってくれている事も感じ
いつしか攻様や仕獣達との生活に満たされていくのです。

しかし攻様が受様を
花嫁にする気もない事をもまた知る事になり
攻様が何を考えて自分を傍に置くのか
何を求めているのかがさっぱりわかりません。

それでも受様が心を開いていけば
ハピエンになるのかな!? と思って読み進めましたが

どうも攻様は受様を森にとどめるつもりはないらしく
受様を外の世界へと送り出してしまい
どうやったら2人が恋中になるのか益々不明な事態に
受様と一緒にハラハラ一直線 (>_<)

受様が無事に攻様の花嫁となるまで
ハラハラ&ドキドキしながら楽しく読ませて頂きました♪

小椋先生のイラストも世界観にぴったりの可愛らしさで
とても良かったです。

1

優しくほっこり(´∇`)

ムク先生の表紙に惹かれて購入です。

受け様は、森の主の印がついている亜耶。
村ではその印のせいで、衣食住に困ることはなかったけども、孤独で自由がない日々。
いよいよ森の主の花嫁となるべく、1人森の主を訪れるのだけど。
なんとか森の主をたらしこんで印を消してもらい自由を手に入れるつもりで、もうめっちゃ意気込んでます。

攻め様はもちろん森の主である蒼星。
これがまたとっても愛情深く、優しく穏やかな森の主さま。
やってきた亜耶を大喜びで歓待。
亜耶と一緒に、ん!?なんかイメージと違う‥と出鼻をくじかれる感じでした。

そして、表紙にある蒼星の使獣達がまたいい味出して緊張感をなくしてくれてます。
のんびりとした話し方とか、かわいいなぁ。


最初こそトゲトゲしい気持ちを抱えていた亜耶だけど、蒼星のまさに無償の愛情や優しさに触れていって、だんだん頑なな気持ちが解れていく。
亜耶の生い立ちを考えたら、その不信感も頑ななのも仕方ない、と思うのですけど、その頑なさが、最初は痛々しく感じちゃいました。
もっと蒼星を素直に信じてあげて〜とか思っちゃったり。

いやだって、こちら蒼星が健気なんだもの。
全てを諦め受け入れ、ただひたすら亜耶の幸せだけを考えて。

亜耶が蒼星の愛情を信じてここでの生活を受け入れようとしていたのに、蒼星は亜耶の幸せのために亜耶を手放す。

ここでのスレ違いで登場した山の主さまがいいキャラでした。

亜耶を取り返しに来た蒼星の、優しいばかりじゃない姿がかっこよくてよかった(*^^*)


イラストは小椋ムク先生。
表紙をはじめ、ステキでかわいいイラストの数々、ありがとうございます(´∇`)
特に幼い頃の亜耶がめっちゃかわいい(*^^*)

0

甘々溺愛系で癒されます

甘々溺愛系。
攻めは愛する亜耶のためなら自分と離れて生きていくことも許してしまう系の溺愛でした。何もかもを許してしまう感じ。
受けは少年の瑞々しさのある子で、女々しい感じがないタイプ。
動物達と一緒に住んでいるところが心温まる感じで癒し系な1冊でした。

0

あまあま!ほっこり!

蒼星(攻めさん)が亜耶(受けさん)のことを大切にするあまり手放してしまう。
でもそれは亜耶にとってはとても不本意なものでした。

大事だから、手放す。
大切だから、自分の勝手な感情でここに縛り付けてはいけない。

そう思う蒼星の気持ちとは裏腹に亜耶は蒼星のもとにいたいと思っている。

そのすれ違いを解決したのが紅峰さんという神様でした。
最初は味方なんだかなんなんだか分からないのですが、結局二人をくっつけてくれているとっても良い役割を担ってくれた神様でした。

そして、紅峰から亜耶を取り戻そうとやって来た蒼星が素敵でした。
大切な人のために強くあるキャラクターってとってもかっこいいです。

ハラハラドキドキしながらも、最後にはあま~くてほっこりできる作品でした。

0

独りよがりはろくなことが無い


森に縛られる孤独な森の主と森の主の花嫁の印をつけられた少年の誤解が解けるまで。


父親と禁断の森に入り、1年ののち森の主の花嫁の印をつけて帰ってきた亜耶(受け)。
何故かその間の記憶をなくした亜耶は森の主の花嫁なため村人に保護(軟禁)され、成人を迎えるとすぐ森の主・蒼星(攻め)のもとへ行かされます。
花嫁の印を持っていたため、森の主が恐れる村人たちから飢えさせず傷つけず成人を迎えさせるため軟禁生活を余儀なくされたことを恨みに思う亜耶はなんとか蒼星を篭絡し印を消してもらって自由になろうと考えています。
とっとと出ていこうと思っていた亜耶でしたが、自分のことを気遣ってくれる蒼星を初め眷属たちとの生活は思いのほか楽しく、蒼星は自分と契らないことで逆にいつこの楽しい生活が終わるのだろうかと不安になるくらいでした。
蒼星に海を見に行きたいという夢を語ったことで、森を離れられない蒼星の代わりに自分が見にいって話を聞かせることになり、初めて遠出をするのですが・・・


蒼星は亜耶を大切にしすぎて、自分を押し殺して亜耶を手放そうとしたことは亜耶にとっては有難迷惑なものでした。
13年も軟禁生活をさせられていたら、普通なら引っ込み思案で弱気な性格になりそうなものですが、亜耶は生来の性格なのか強気でポジティブでした。
蒼星は主だし、亜耶は人間なので、蒼星が決めたら二人は絶対に結ばれなさそうですが、そこに蒼星の兄貴分を自称する港のある町の傍の山の主・紅峰が亜耶の手伝いをしてくれます。面白がって手伝ったと見せかけて蒼星のために動いたと思われる紅峰のファインプレーがなければ悲劇になるところでした。



本編は亜耶視点。短編は蒼星視点になっています。
これが蒼星の執着と嫉妬心、蒼星の心根の優しさが垣間見えてとても楽しかったです。

蒼星にしてもらってばかりの亜耶は何か自分でもプレゼントできるものはないかと紅峰に相談します。
蒼星のことを心配していた紅峰は喜んで協力するのですが、それが蒼星の嫉妬心を煽ります。
これは自分を抑えがちな蒼星の箍を外す作戦なのですが、まんまと嵌った蒼星は皆を追い出し、昼間から閨に籠ってしまうのです。


村人によって花嫁修業させられていたことを嫉妬し、閨に関しては話すなと亜耶に言っていましたが、結局ぽろぽろバレる内容に、私の亜耶になんてことを教えるんだと村人全員に肥溜めに落ちる不運や鼻緒が切れる不運をくれてやりたいと思う蒼星。
紅峰に対しても、嫉妬させられた腹いせに苦手な梅干しを大量に送ってやらねばと決意していたり、真面目で優しい蒼星ならではのかわいい報復に思わずにやにやしてしまいます。
親しい人を作りたくないと思っていた蒼星でしたが、そんな蒼星を心密かに心配していたと思われる紅峰がとてもいい友人でした。




結局、父親は何がしたかったのかわからずじまいだったのが気になります。
万病に効く奇跡の花を持っていって取り戻すという父親の言葉から母親は死んでいなかったのではないかと思われるのですが、


とにかく、二人はこれまで孤独だった分、これからの長い生活を楽しく過ごせることでしょう。

0

蒼星が優しすぎて切ない

優しすぎて切ない、あるいは、優しすぎて寂しい。
ってこういうことなのかなと思いました。

神様と花嫁もの?です。

二人の過去が辛くて切なくて悲しくて。
でも蒼星がずっと亜耶を見守っていていてくれたんだなあ。何よりも大切な特別な存在で。私の亜耶。

はじめのうちは亜耶が嫁入りを嫌がって、蒼星がどんなに素敵な主さまで優しくて穏やかでも、なんだよ!な感じで…。

記憶を失くし13年も村人に監禁され花嫁修業させられ、仕方ないよなあ。

とにかく盛りだくさんでいっぱい色んな事があって書ききれないのですが、蒼星の大きすぎる愛情が優しすぎて辛かった。幼く何も知らない亜耶を自由にしてあげようと…。

蒼星からすると亜耶はとっても心がきれいで優しい子なんですね。

わりと港町の山の主も良いキャラでしたね。

神と契ると問題はどうなるのかな?詳しい説明がなかったけど長生きして神様に近い存在になるのかな?
説明せずに契って大丈夫なのかな?
というか蒼星にも性欲あったんだ…。

短編は蒼星視点で。
長生きしようが神様だろうが亜耶を育てようが、ただの独占欲の強いひとりの男なんですね。
しかも色々物知りなようで…。

亜耶の受けた花嫁修業をとうとう解禁して。
村人を肥溜めに落として鼻緒も切れろ!と思いながらも興奮するのでした。
そしていつもは亜耶を気遣ってしないところまで…。

恥ずかしがる亜耶をなだめて言いくるめて。
蒼星が人間味に溢れてて読めて良かったです。

0

優しい神様

タイトルに神様とついているのもあってなのか、小椋ムク先生によるカバーイラストの通り、全体的にほのぼのとしていて可愛らしい雰囲気なのだけれど、どこか浮世離れした部分もある。
そんな、ちょっと不思議な感覚になるお話でした。
内容に関しては、ほぼほぼ出版社によるあらすじ通りなので割愛いたします。

こちらの作品。先ほども書いた通り、かなりほのぼのとしているんですよ。
陽だまりのようなあたたかさというか、読んでいてぽかぽかとしてしまうし、素朴な焼き菓子の香りがしそうな甘さがあるんです。
幼い頃に額へつけられた印により、森の主の花嫁になるため森へと入ることとなった青年・亜耶と、亜耶を迎え入れた森の主である蒼星。
森の主とは神様のような存在らしいのですが、威厳があるタイプではなくて、蒼星は口調も風貌も優しげです。
そして、蒼星に仕える"仕獣"と呼ばれ人語を話す動物たちとの森での暮らしがなんだかとても心地良くて、微笑ましく優しい。
蒼星が亜耶をまるで子供のように溺愛してやまない様子と、蒼星を恨んでいた節のある亜耶が徐々に雪解けしていく様子を非常に楽しく読み進めていたのです。
仕獣とのやり取りなんて本当に可愛らしいんですよ。

ですが、それだけでは終わらないのが葵居先生。
ほのぼのを楽しんでいたら、予想外に深みも出て来たりして、これはただのぬくいお話ではないぞと。
亜耶視点でほのぼのを楽しんでいるうちに、気付けばあれれ?と見事に魔法にかかってしまったようです。
思わず、亜耶と同じ気持ちになってしまったというのかな。
非常に面白く良い体験が出来ました。
何がどうと書いてしまうと面白くないと思うので、こちらはぜひ皆さまもご自身で。

森の主という神様的な存在のものの考え方と、人である亜耶の考え方の違いだったり、神様にも意外と臆病なところがあったり、男前な部分もある受けだったり、楽しめる要素が沢山詰まっていたように思います。
と、お話は楽しめたのですが、ガツンと萌えたかというと個人的にはもうちょっと欲しかったなと、今回は萌萌寄りのこちらの評価に。
どちらかというと巻末の蒼星視点の短編の方が好みでした。こちらは萌萌かも。
葵居先生ならではの、愛おしさ全開のまま受けに執着してやまない攻めがたまらなく好きです。

4

主さま

ムク先生の挿絵狙いで購入。はらはら切なめなお話できゅーっとしましたが攻め受けにめっちゃ惚れるというものがなかったので萌2より萌にしました。本編200Pほど+後日談24Pほど+あとがき。

幼いころ森の主様に、額の真ん中に星形の印を入れられた亜耶(あや)。両親ともになく、印のせいで森の主様の花嫁とみなされ、村の外れの家に閉じ込められて育てられましたが、いよいよ嫁入りということで、いざ森の主様のところに行ってみると、めっちゃイケメンが飛び出してきて亜耶を抱きしめ大歓迎してくれて・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
クク、モモ、ルプ、ウルス(リス、狼、熊の仕獣)、紅峰(山の主)、皆木(人間と主さまの仲介役みたいな人)ぐらいかな。紅峰が良かったです、彼をあたふたさせるような人間の恋人が出てくるとうれしいな。

++攻め受けについて

攻めが穏やかな穏やかな方でして。なんて忍耐強い、気長に待ち続ける方でしょうか。この穏やかさが好きでした。受けのこと思って送り出す時の切なさ満点なこと。

片や受け。幼い頃に印をつけられたために村で受けた仕打ちが原因となって、主さまに最初怒りしかなかったんです。そこが、「そりゃそうよね!」と凄く納得する部分でした。花嫁として行けと捧げられて、相手がいくらイケメンたって、そんなすんなり恋におちるばっかじゃないよねえと思うんです。まあそこから攻めの大事大事構い倒し攻撃で、だんだん心がほどけて柔らかくなっていくところから、一転受けを送り出すところの切なさときたら!先生、上手いなあと思いました。

お話はとても好きな流れだったんですけど、攻め受けのキャラにあとちょっと刺さるものがあったら良かったなあ・・・と思った一冊でした。せつなさ満点話がお好きな方でしたら良いのでは。

1

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