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表題作リスタート

後輩で超売れっ子モデル・工藤彰広
売れない元売れっ子モデル・吉沢匡

同時収録作品かさなるように

篠崎良 高校生/受の初恋相手の弟
巽友弘 大学生

同時収録作品きみのために

岸田智巳 カメラマン
本間俊介 高校生/モデル

その他の収録作品

  • ステップ
  • クリア
  • リバース
  • contact
  • あとがき

あらすじ

売れないモデルの匡と、後輩で超売れっ子のアキ。距離をおいていたはずなのに、酔ってアキを受け入れたあの日から、匡の心は揺さぶられっぱなしで――。

作品情報

作品名
リスタート
著者
日高ショーコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
発売日
ISBN
9784862630490
3.7

(94)

(29)

萌々

(27)

(32)

中立

(2)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
31
得点
351
評価数
94
平均
3.7 / 5
神率
30.9%

レビュー投稿数31

美しい世界

モデルの世界を描いている作品ですが、日高ショーコさんの絵が美しいのでさらにモデルの世界が美しくみえ、お話に絵が負けていないのですっごく読みやすく感情移入できます。後輩攻め様の熱すぎる思いを受け止める姉さん受けの素敵なこと素敵なこと この作品を読んだあとからはモデルのショーを見るたびに「リスタート」のような世界が広がっているのかしらと腐女子目線で見てしまって衣装をみるのを忘れちゃいます。この作品は丸々一冊「彰広&匡」カップルで続編を希望!

1

じわじわと

特別ちやほやされたり格好いいことをひけらかすこともなく、モデルという職業を下地として人気の優劣にすれ違う2人。
ある夜を境に近くなったり遠くなったり探り合って…。
劇的な何かがあるわけでもなく弾みと流れに沿いながら、アキの気持ちと匡の不確かな気持ちが交錯して重なるまでのほんの少しの時間。
ストンと落ちてくるまでの、表に出さない苛立ちや心の機微。
短編の限られらたページ数でじっくりと読み込むことが出来ました。
そしてその後のふたり。そうなる前のふたり。
仕事と恋愛の狭間で少しずつ密度を増していく過程と匡の感じるジレンマやアキの抱え続けた熱を感じて、じわじわと浸ってしまいます。

他、同時収録「きみのために」「かさなるように」
余韻を壊すことなく、秘めた想いのさりげなさに含まれる真摯さや突然の感情にさらわれてしまう戸惑いを感じて想われること、想うことで変わっていく人生の岐路。
味気ない日常が突然鮮やかになる、そんな瞬間を感じる作品でした。

1

日高先生が描く長髪キャラは

私にとって初めての日高ショーコ作品です。なにより好きなのは匡の長髪です!女々しくない長髪の男性が大好きですっ!!!もちろん短いのが駄目だと言ってるのではありません。短くても好きなキャラも沢山います。でも素敵な長髪男性って私にとってロマンなのです!!

・『リスタート』『ステップ』『クリア』『リバース』『contact』
モデルの先輩の匡はアキよりずっと上にいたはずなのに、いつの間にか立場は逆転して、一度は関係を持ったけれど酔っていた匡はなぜそうなったのかよく思い出せず、アキはアキで、匡に無視されたと思い込んで・・・。すれ違いや勘違い、同じ仕事をしている者同士の葛藤を絡めてお話は進みます。寡黙で何を考えているかわからないようなアキですが、匡と二人の時は、一途で必死で年相応に可愛く見えるんですよね。ランウェイではあんなに男らしいのに!
 スカウトされたときに三人の姉といっしょだったんですが、姉たちがものすごくやかましくて騒々しいんです。こんな家族の末っ子長男が寡黙に育つのがわかる気がします。寡黙なのにHではちょっと強引なところも年下ワンコ攻めの王道ですが、とってもよかったです!そして華がある匡は普段着もお洒落だし、無造作なまとめ髪とかツボなんですが、とにかく仕事中の姿が素敵で、ガン見してしまいました。華やかな衣装が似合います!フリルが似合う男NO1の座を差し上げたいです。キラキラ輝いていて、見学に来たアキが一目ぼれ(だよね?)しちゃうのも至極真っ当なのです。

・『きみのために』
カメラマンと高校生のモデルのお話。まだ高校生なのに人生のほとんどをモデルで過ごしてきた俊介が、とてもウブなところが可愛いいです!見た目もかなり幼く見えるのが芸能人って感じでちょいとリアルでした。

・『かさなるように』
故郷で出会った懐かしい顔は、死んだ親友にそっくりで・・・。弟が巽に惹かれて行った気持ちがわからなかった。もう少し長かったらと思いました。

あとがきの花飾りを付けた匡のイラストが好きです。花飾りの似合う男NO1も捧げたいと思います!

1

心に残る台詞

日高ショーコ先生の作品は、絵の綺麗さ、精巧なストーリーはもちろん、心に残る台詞も魅力の一つだと思います。今回の作品では、匡の「俺 仕事の話してたんだぜ アキ」に心を撃ち抜かれました笑 かっこよすぎる〜〜 狙いすぎてないのにきゅんとくる台詞!流石です!

0

安心のクオリティ

 「憂鬱な朝」は別格としても、日高さんの作品の中ではその次くらいに好きかもしれない。何がいいって、まず絵ですよ!!かれこれ10年くらい前に描かれた作品群なのに、今と比べてもまるで遜色ない美しさ。というより、よくぞこの端正な絵を保っていただいた、と感謝の念でいっぱいです。昔から、綺麗で緻密な絵を描く作家さんに限って、突如絵柄が豹変する、それも粗っぽい方向へ、というのを何度も悲しい思いで見送ってきたので。もちろん、音感とか運動神経とかと同じように、絵の上手い人が突然下手になる、というのはあり得ないので、恐らく作家さん本人のアーティスト魂が、お行儀よく綺麗にまとまった絵に収まりきれなくなった結果なのでしょうが、やはりファンとしてはしのびがたいものがあります。

 その点安心の日高クオリティ。表題作は受け攻めともにモデルさんなので見目うるわしいのは当然として、タバコ吸うゆびさきとか、パーツのひとつひとつまで美しい。とりわけ背中!思い切りよくシャツを脱ぎ捨てるアキの背中が色っぽくて、エッチなシーンでもないのに匡と一緒になって目を奪われちゃいましたよ。
 
 アキと匡が並んでる、それだけで独特の華があるんですね。スポンサーから2人込みでのご指名が入るのもわかります。ガタイもよくて硬質なイメージで、若いくせにかっちりしたスーツ姿が板についてるアキ。一方の匡は、細身で髪も長め、レースでもお花でもどんと来いの美人。対照的なビジュアルの2人が寄り添う姿はまるで宝塚?!間違いなく男同士なのに、性別を超越しちゃってるような一種倒錯的な興奮を覚えます。

 もちろん、10年の間に日高さんに何の変化もなかったと言うつもりはさらさらございません。「リスタート」で、匡が後輩のアキに追い抜かれて感じる焦燥は、「憂鬱な朝」の桂木が暁人に抱く複雑な思いの原型を見る気がします。でも身分とか、血筋とかのきつい桎梏に身動きとれなくなっている2人に比べれば、今に生きる匡とアキの問題は、互いの気の持ちようだけでいかようにも変えてゆける。その分ドラマとしての厚みはやはり「憂鬱なー」の方に軍配が上がりますよね。あちらはまだ今後の展開が予断を許さないだけに、時々「リスタート」のように安心して読めるライトでマイルドなものも欲しくなります。読み手の欲は際限がないですね。

5

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