電子版限定特典付き
おじさんデリ嬢オムニバス、待望の第2巻!!
嶋二先生の描くおじさんも青年もみんなとても好きです。
ミドルエイジ、つまりおじさんのスタッフ揃いのデルヘリ、「ミドル倶楽部」から派遣されたおじさんとそのお客さんの織りなす物語、第2弾。
2巻も3組のカップルの物語が綴られます。
アンチロマンちっく
善元と類家
借金のかたに風俗に売られたのがおじさん、そのおじさんを繰り返し買う社長が青年実業家
偏見ですが、設定と見た目と立場が逆のようなのがおもしろいです。
借金返済のため、と、気持ちよさで、週2回のVIPによる貸し切りコースを満喫(かな)して受け入れている善元。おじさんだから、おじさんならでは、いろいろなことを飲み込んで、現状を受け入れている様子に、すごく萌えました。
金持ちVIPに大事にされるばかりではなくて、金払ってるんだから、と乱暴したり無茶を言う客に当たったりもしつつ、粛々と受け入れて働くさま、諦めている様は、おじさんの哀愁が漂っていて、切なくなります。
ずっと謎だった類家の執着と愛情の理由がわかり、怖さと幸せが入り混じったラストでした。
みちづれモノポライズ
新と瑛介
高校時代の同級生で元恋人同士、26年後に妻帯者のエリート銀行員の客とデルヘリスタッフとして再会します。
デルヘリで働きつつ、昼間は清掃員もしていて、どちらでも会ってしまうのは、やはり運命なのかも、などど萌えながら読みました。
エリート銀行員が隠れゲイで買春していて、抱きたかったり抱かれたかったり、と、内心のあれこれを想像するだけで苦しくなる重さでした。
割り切り関係が維持できなくなったところで苦しみが始まり、どんどん堕ちていく様子がとても切ないです。
密やかに秘めやかに、険しい山を乗り越えて、優しい両想いとなる素敵なラストでした。
素顔のぴょんくん
影山とぴょんくん
女の子と見間違うほどかわいらしい男の娘のぴょんくんが指名しているのが、海千山千のイケおじ、景山。
お望みのデートをエスコートするおじさんが、今作の3組の中で最もお仕事おじさんっぽいです。
ぴょんくんは、奥手で、性的なことは初めてだったけど、エッチなことが好きでどんどん楽しむ様子との、アンバランスさが、絶妙に愛らしいです。
完全にビジネス関係の2人が、それぞれ、性欲込みでお互いへの気持ちを募らせていくのだけど、恋愛に発展するような関係でもなく、難しいところ。
ぴょんくんが、悪い男たちの手にかかりピンチ、というところでおじさんが駆けつけます。
なんというか、けっこう王道な展開なのですが、すごく良くてゾクゾクしました。
3組の中で一番、恋人同士になったところが想像できない感じでしたが、両想いになったところはとてもしっくりきて、ギャップが楽しいラストでした。
書き下ろしはそれぞれのカップルのその後のエロくてかわいいエピソードです。
ウリ専のお店「東京ミドル倶楽部」で働くキャスト(おじ穣)と客たちのオムニバス、2作目。
自分の好みのストーリー、好みのタイプの攻め受けというものを強烈に意識した2巻でした…!
切なさの後にガッと夜が明けるお話が好きな自分にとっては、1巻の流人×はるカプのお話がベストofベスト、ダントツに好きでしたが、
この2巻は「アンチロマンちっく」の再会話が特に良かった…!
あと、3カプ目の「とらのおじさん」が好きです。
それにしても、1巻の22歳差で結構驚いてたけどこの2巻はさらにその上をいく年の差になっていた…!(好きです!!)
表紙のクズ…というよりダメ人間(だけどものすごく人はいい)・借金のカタに売られて嬢になった善ちゃん、
ダメ人間だなああーーーーー!ってめちゃくちゃ思うのですがなんか憎めない、愛すべきキャラ。
20代実業家という若きスパダリに甘く甘く溶かされ翻弄されてる姿にハマりました…//
とてつもなく優しいけけどその裏に激しい執着が見える攻め、最高だなあ。。
とらのおじさんの出てくる年下女装男子・宇崎(うさき)くんのお話も好きでした。
46歳×19歳!!!
仕事で抱いてくれるだけ…と無理やり自分の恋心を抑えようとする姿が切ない…( ; ; )
ピンチのところを見事救い出してくれる46歳元ヤンおじ嬢・とらのおじさん大好きです。
2カプ目の不倫で子持ち…の同級生リバだけがどうしてもうーーーん、と
なっちゃったのはもう自分のヘキではなかったということで。
自分の好みのおじ様を見つけるこの楽しさ、すっかりハマってしまいました。。
3巻も読もう✨
2巻はエロ成分たっぷりなのはそのままに、ストーリー性が高まった気がします。そしてプレイもどんどん凝ったものへ。キャラのビジュアルもみんな違うタイプだし、バラエティ豊かで楽しいです。3カプ収録で、最初のお話が一番好きでした。
【アンチロマンちっく】
クズおじとキラキラ社長のカプ。このお話は最後のオチというか伏線の回収部分が最高でした!類家は何も仕組んでないんですよね…でもなんとなくゾクっとするんです。ダメおじさんを必死に手に入れようとする類家にめっちゃ萌えました。
描き下ろしはHでへろへろになる53歳…そろそろ介護が心配です。
【みちづれモノポライズ】
不倫+リバ。瑛介はやっと気付けて良かったと思えた点はあったけど、新と再会する前から隠れゲイで、崩壊した夫婦であり続けた期間が長そうなのが気になりました。これだと指輪外す矜持に説得力がないかも。
このカプはあんまり…でしたが、前作で大好きだったカプの友情出演?で激萌え!仲良さそうで何よりです。
【素顔のぴょんくん】
女装+ハメ撮り。自信無さげな男の娘とヒゲ眼鏡長髪おじ。ちっちゃなマスコット買っちゃうおじさん可愛いです。ゆる~いおじさんのビジュアルが好きでした。
嶋二先生の手に落ちました。すっごい良かった、びっくりするほど良かった。おじさんが苦手でおじさん関係は避けてきたのですが最近扉が開いてきて(特に本作品の一巻により)この作品でもう完全に扉開いた感じです。なんというエロさ、ほどよく解けた男性のエロス、素晴らしい独特のセックスをお書きになる。嶋二先生の作品読みたい読みたいと思いながら先送りにしまくっていたのですが、腰を据えて読み出したら素晴らしさに脱帽。こんなにいいとは正直思ってなかった。。エロいだけではない、エッチに血が通っているし、エロさと物静かなせつなさの絶妙なバランスにやられました。真面目すぎないし説教くさくないけどベースがせつない、ちゃんとキャラクターが人間として生きている感がある。3CPのオムニバスなのに3冊読んだような満足感。また心を奪われる先生に出逢えて嬉しいです。第三弾を楽しみにしてます。