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表題作イノセントを穢すキス

オンブラ(リゲル),一人で山奥に住む青年
シリウス,王子

その他の収録作品

  • Bonus track
  • あとがき

あらすじ

粗野な山男・オンブラに助けを求めてきたのは 純朴な妾腹(しょうふく)の王子シリウスだった。 シリウスの父に両親を村ごと焼き討たれたのが10年前。 ーーアイツは親の仇で、仲睦まじかった幼い頃にはもう戻れない。
巡ってきた復讐の機会に、動揺と葛藤が渦巻くオンブラ。
ところが、そんな苦悩に気づかないシリウスは、昔のことも思い出さぬまま、オンブラに惹かれはじめてしまいー...?
ロマンスにはほど遠い、愛憎デスティニー!

作品情報

作品名
イノセントを穢すキス
著者
五月女えむ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
シュークリーム
レーベル
from RED
発売日
電子発売日
ISBN
9784910526034
4.3

(132)

(74)

萌々

(41)

(13)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
14
得点
575
評価数
132
平均
4.3 / 5
神率
56.1%

レビュー投稿数14

愛と憎しみ、純真無垢の罪

ストーリー展開がとても自然で、読み込ませる魅力がありました。物語を読んでいるような陶酔感を覚えましたが、寓話のような含蓄もあったりと、深くその世界観に浸ることができます。

【親友のために薬草を探しにきた王子シリウス。薬草探しをすることになったオンブラは、シリウスのせいで村を焼かれ、両親を失った過去があり、シリウスを憎んでいて…】

幼い頃に出会ったシリウスとオンブラ。淡い恋の朗らかさを大人の事情が飲み込みます。それは決してシリウスのせいではありませんが、事情を知らないことで純真無垢に育ったシリウスを見れば、オンブラの憎しみも分かります。シリウスの純真さにときどき私ももやっとしてしまいました。

最終的には愛が憎しみに勝ったわけですが、それだけでなく、シリウスがきっちりけじめをつけてきたのは良かったですね!小冊子では本編と打って変わって、乳首や胸のことに悩む二人が可愛かったです(笑)

絵がすごくきれいで、前作よりさらに美しくなってる気がします。たくましいオンブラの腹筋と胸筋が素晴らしかったです。美しくエロい。内容としてはエロは少なめでしたけど、この肉体美を見られて満足です。若干無知なシリウスと、若干ムッツリなオンブラのイチャイチャ甘々ライフをもっと見たかったな。

0

シリアス萌え

五月女先生作品を順に読んできて7作目です。
エロ先行でないのは(ヌくのはありましたが)お初?くらいな印象です。

絵が更にきれいですね。
そしてシリアス…。2人とも辛い過去がある。
それでも惹かれ合う場面がみずみずしくて引き込まれました。

特にシリウスがオンブルを好きだと気づく場面、綺麗だと思うものを一緒に見たい(ラストシーンにつながる)この恋は一生の宝物だ…が良かったです。

オンブルがシリウスに抱きしめられ涙を流して…もうお前を殺せねぇ…俺はシリウスとどう向き合えばいいんだ…は、オンブルの心の大きな変化が動揺とともに伝わって好きな場面です。

無垢だったシリウスが単に世間知らずなだけでないのもよかったし、オンブルを好きになることで逞しくなったのもすばらしかったです。

オンブルが苦しみながらトラウマや葛藤を乗り越えてシリウスを好きだと言う流れもよかった。
深刻だった分、シリウスへの思いが強いのも説得力ありました。

再会の場面はうれしいのと萌えでたまりませんでした。
描き下ろしは、更にお互いかっこいいかわいいと心の声が激萌えでした。もっといちゃつくところが見たい〜とジタバタしました。

0

唐突感

絵がキレイですね。サハラの黒鷲と同じ作者さんとは!

良いお話でした。
十年間憎しみだけで生きてきたオンブラ。可哀想に。
だんだん明らかになる憎む理由。
何も知らず再会しても全然気が付かないシリウス。

憎しみよりも慕う気持ちが勝っちゃう葛藤がよく描かれてありました。
何も知らなかったシリウス、捕らえられるオンブラ。
シリウス側にも色んな事情があったんですね。なのにあんなにも良い子に育って…。

良いお話なんですが、なぜかそこまで萌えないのはなんでだろう。
オンブラの怒りや憎悪や葛藤にまみれる描写は多いけど、なんか唐突感があるというか…。あとシリウスがな〜んにも知らずにオンブラ素敵♡とかもなんだかなで。
う〜ん、枯れてるからな自分。

2

ワイルドな山男と高潔な美人王子の組み合わせは最高です!

裏表紙のあらすじにロマンスとは程遠い愛憎劇とあったので、ちょっと覚悟して読みましたが
どこが~?すごく良かったです。2人の名前が星ということにもロマンを感じます。
オンブラのシリウスに対する愛憎みたいな、好きで好きでたまらないのに、憎いみたいな複雑な感情がたまりませんシリウスを殺したら自分も死のうと思ってた見たいで切ないです
でも結局シリウスも被害者なんです。幼い頃の両親のゴタゴタに巻き込まれてつらいおもいをしてきて
そこのとこオンブラは考えてほしかった。まだ何も分からない子供だったのに
オンブラを助けて、シリウス1人だけ城に戻る別れのシーンはほんとうに泣けました。城に戻りムートを看取って、前王を告発して再び二人が会えたときは、ほんとにホットしました
少し大人になった二人はようやく結ばれます
シリウスが天使で高潔な心の持ち主で、そんなシリウスを大事に大事にこれからも2人で雪原を生きていくのでしょうね

3

森のクマさん

協力者店おまけ漫画1枚 森のクマさん
この一枚漫画がとても好きでした。本編では最後こそ情熱を見せたものの、ずっと"シリウス嫌い"の体でいたオンブラが、シリウスのこと白雪姫とか言っちゃってます。蓋を開ければ盲目溺愛攻めだったねぇ…こういうひたすら甘いシーンをおまけでもっと見れたらなぁ。
お話の展開、オンブラが自分の心がねじ曲がってしまっていたことをしっかり認識してシリウスに伝えるシーンがよかった。それと、世の中の嫌な部分を知って自分の足で歩けるようになったシリウスが。
そんなわけで終盤に好きシーンがキュッと詰まっていたものの、それまでの展開はそこまで…自分が純粋無垢いい子ちゃん受けがあまり好きではないせいでしょう。

2

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