電子限定カラー
↓タイトル通り上下巻合わせたネタバレ含みます
前作4月の東京は…がかなり良かったので楽しみにしていました。上下巻合わせて3組のお話が入ってます(秋&冬:前作の蓮の兄である恭平の話、夏:前作に出てきた八神さんの話、春:前作の二人のその後)。個人的にスピンオフに当たる秋&冬が萌×2〜神(萌×2より)、夏が萌×2〜神(神より)という感じで春は圧倒的神というくらい良かったです。此方の続編を読む前に前作を読み返したので尚更目頭が熱くなりました。どれも(特にスピンオフ2作)前作未読でも内容が理解できないということはないかと思いますが未読の方はぜひ前作を読んでから、既読の方も読み返してから読んでいただきたいです。
スピンオフの2作は胸がキュッとする感じが多めな印象でした。本編最後はこれからハピエンになるのだろうなという予感を十分残してはくれますが甘々にはなってないです。上下巻それぞれの書き下ろし(特に下巻の夏に関する書き下ろし)では甘い部分も見られます。といってもバドエンやメリバなわけではないのでその点心配している方は大丈夫だと私は思います。彼らのこれからがとても見たくなりました、スピンオフの続編ないかなぁ…。
今作でとにかく良かったのは4月の東京は…の二人のその後が見られる春でした。帯裏に「圧倒的ハッピーエンド」とありますが本当にその通りでした。和馬よくやった!!!続編の春だけ1話分なので短いですが(前作を踏まえてるというのもありますが)此方だけで単行本1巻分以上の満足感が得られました。幸せそうな蓮に涙が出ます。前作のアレコレを乗り越えてきた二人があってのこの感動なので未読の方はぜひ前作を読んでから読んでほしいです。また「前作好きだったけど大部分スピンオフだから購入迷うな」という方がもしいたら幸せすぎるその後を見るためだけでも購入検討してほしいです(スピンオフもとても良かったですよ!)。
読む前は比較的いつも私が買っている他の商業BLより厚さが薄めな印象でしたが中身が満足感ありすぎで凄かったです。スピンオフの続編+4月の二人のさらにその後の幸せそうな日常でまた本が出てくれないかな〜。元々作者買いするくらいハル先生が好きでしたがさらに大好きになりました。続編でも全くの新作でも次の作品を楽しみにしています。
こちら上巻の「夏 前編」からの続きで「夏 中、後編」が、引き続き「4月の東京は・・・」の蓮の友人の八神のお話です。
前編で関係を持ったゲイバーの客と段々と関係が深まって行って、彼の素性が分かった所で中編が終わってました。
後編ではその彼松原がどうして八神に惹かれたのか、松原が八神を追いかけた背景とかも分かってとても切ないです。
松原と彼の婚約者との契約がちょっと都合が良すぎる感はありますが、松原の捨て身の告白とか、松原を振り切れない八神にとても萌えました。
巻末の描き下ろしの「平穏」が、八神と松原の数年後のお話でした。
かなりホッコリするお話で、仕事でも活躍してる松原と上手く行ってる様子にグッと来ました。
そして「春」が「4月の東京は・・・」の和馬と蓮のその後のお話でした。
和馬の父親が倒れたという電話があり、蓮と父親と離婚した母親と一緒にニューヨークに行くお話でした。
この父親がかなりムカつきますが、和馬の決断と母親と蓮の関係に胸熱でした。
じっくりと進んで行く関係が読みたいので、またいつか続編をお願いしたいです。
上巻の後半から始まる「夏」の前、中、後編まとめてこちらでレビューします。
「4月の東京は…」で出てきた八神が、ゲイバーで知り合った名前も知らないスーツの男とセフレになる話。
八神はセフレに夢中にならないよう、名前も聞かないと徹底してますが、それでも情は湧いてしまうもので、だんだん気持ちが傾いてきた所でスーツの男の正体が判明します。
スーツの男松原が政略結婚するとか、松原が偶然ではなく八神に近づいていたとか、色々判明しますが、少々ご都合主義だなぁと思ってしまいました。
婚約者との契約が、都合良すぎだなぁと思いました。
描き下ろしで子持ちで暮らしているのも、ほのぼのするものの、政略結婚させられるような家柄でこれは許されるのか?と突っ込んでしまう自分がいました。
そこに至るまでの過程も見たかったかなー。
「春」の和真×蓮は、見たかったその後が見れてテンション上がりました。
プロポーズシーンはキャ〜!ってなりました。
「4月の東京は…」ではあんなに苦しんだのだから、これからは2人で幸せな未来を歩んで欲しかったので、見る事ができて大満足です。
こちらの下巻は、上巻からの続きの夏中編後編が入っています。
夏のストーリーは、ドラマ的ですね。結婚相手が…まぁ他の方も言っていますが都合良いなとは思いましたが。私は嫌いではないです。
夏の描き下ろしは、ほのぼのして良かったです。
そして、春は「4月の東京は…上下」の二人の続きが読めます!
あんな嬉し泣き見たら泣いちゃいますよ…。。こちらは、是非前作の「4月の東京は…上下」を読んでからが良いです!
読まないと感動半減です。
紙本購入
修正は細い白短冊です。
とってもとっても良かった〜!!
八神編の他に蓮と和真のお話が収録されていて、これがまた……最高でした(〃ω〃)
八神と松原のお話は、上巻の夏編合わせると正味一冊分くらいのボリュームかな。彼らのお話はあまり読んだことない結末でした。すごく面白い着地点…こんなんあるんだーって感じです。でも賑やかで幸せいっばいです!チビたちの世話をする八神……めちゃくちゃ素敵でした。
蓮と和真は、もうドラマチック!
四月の東京…でも私はいっぱい泣いたし幸せ絶頂でしたけど、なるほど。2人にとってまだ最上級のイベントがありましたね。
和真の父親にはクッソー!と怒り心頭でしたが、そこからの……で最っ高っっ。ま、和真の頭ガチガチ親父はムカムカですが、2人の背中を後押しした「手術の同意」。2人の今の関係では手術の同意にサインすらできないと…この言葉を和真に投げつけたことで逆に和真に気付かせたのは、オウンゴールでナイスパスでした(笑)
和真の映画のワンシーンみたいなプロポーズが最高に素敵でした。ここんとこは海外生活経験があるからなんでしょうかね、サラッとやってのける彼がとてもカッコいいです。蓮が涙するのも分かります。
それにもっと良かったのが、和真のお母さんとと蓮が仲良しになってること。本編でも、和真のお母さんとは良い関係を築けていけるかも?と思っていたので、現実にそうなっていてすごく嬉しいです。
和真のお母さんは、蓮にとっても素敵な"お母さん"。蓮が今、すごく幸せな生活を送っていることが分かって胸がいっぱいです(*´︶`*)♡
八神と松原も、蓮と和真もそれぞれがそれぞれの幸せなカタチの生活を送っていて愛に満ち満ちていました。離れていたとしても、互いの愛情をいつも側に感じながら過ごす日常の多幸感が、こちらにまで伝わってきます。
読後感は最高です。大大大満足!