通常版/単行本版(電子限定描き下ろし付)
大人気シリーズついに完結!
「スイートハート・トリガー」を初めて読んだ時の衝撃を覚えています。
コールの赤裸々なオカズ事情にクスッとしたり、パーティーにフ⚫︎ービーの被り物で出掛けたコールに爆笑したりとか、アレックスのイケメン振りに悶絶したりだとか、果てには二巻でまさかのコールが浮気したりだとか、今まで読んで来た作品とはどれにも似て無くて、ニャンニャ先生の独創的な作風に惚れ込んだんです。
アレックスもコールも決して良い人間では無くて、問題だらけの二人が喧嘩して別れたりくっ付いたりするのが読んでてとても面白いと思っていました。
二巻か出た時も驚きましたが、三巻が出ると知りとても喜びました。
でもあらすじが明らかになった時に、アレックスの精子提供というとてもセンシティブな題材をニャンニャ先生はどう描き切るのだろうと楽しみが半分と怖さが半分あったんです。
恋人の精子提供に拒否感を覚えるコールの気持ちに痛いほど共感出来たし、自分の子どもが見たいアレックスの言い分も理解出来るしで、二人がどう決着を付けるのかとドキドキしました。
やはり二人は別れて離れてしまって、でもコールはアレックスを忘れられなかったし、アレックスが離れた理由もコールを大切に思ってたからで、もう二人の成長に大感動でした。
アレックスとコールのお話は完結してしまいましたが、ニャンニャ先生がブラッドが主役のお話を考えているようなので、その時にチラッとでも相変わらずなアレックスとコールの様子を覗き見出来ないかと期待してます。
ちなみに紙本で予約してましたが、電子限定の有償小冊子付きがあると知り我慢出来なくて購入しました。あちこちの特典ペーパーやリーフレットが収録されていて、作品ファンには堪らない一冊でした。
祝・3巻!完結編!!
楽しみに待ってました~~~ヾ(*´∀`*)ノ
ーーというテンションで読み始めたんですが、
なんというか、、、圧倒されてしまって真顔になる。
男女・男男・女女
世界中どのカップルにも当て嵌まる問題にメスが入り、
ここまで掘り下げて向き合うとは…!と衝撃が走りました。
こればかりは何が正解かなんてわからないし、
どの選択をしても何からの感情はつきまとう。
全てのカップルに色んな選択肢があるんだと考えさせられます。
今回はただの喧嘩じゃない。
鳩尾にズンとくる重さがあります。
しかし価値観がどれだけちがって苦しんでも、
愛することを止められないコールとアレックスが尊かった。
追い詰めてでも負の感情と戦う彼等がカッコ良かった…!
1巻ではコールが、
2巻ではアレックスが、
互いに銃を突きつけ合ったカップルのリアルが刺さる完結編でした(;///;)
さてさて。
紙本のあらすじには明記されているので書きますが、
今回降りかかった問題は『精子提供』
アッサリとこの言葉が出るのが文化の違いだなぁ…と。
日本を舞台にした作品ではなかなか見ないですからね。
(というか精子提供問題の話を初めて読んだので色々と衝撃でした…;)
アレックスは「良いことだ」という。
このままコールと付き合っていくなら子供は出来ない。
自分の子供はほしいけど、コールと別れるつもりナシ。
だったらコレが自分の遺伝子を残せる良い機会ーーーという考え方なんですね。
しかしコールには理解出来ない。
自分の知らないところでアレックスの遺伝子が生きてる。
アレックスは自分のパートナーなのに誰かの父親になる。
どうしても受け容れがたく激しいストレスに苛まれてリスカをしてしまってーー。
・・・そうですね。色んな考え方がありますが、
文化の違いなのか、私はコールの気持ちに同意でした。
アレックスの言ってることは理解出来るけど、
理解は出来ても、理解と感情は別物なんだよぅ(大泣)
でもアレックスなりの考え方も否定出来ない辛さよ…。
けれどこれは2人だけの問題じゃない。
新たな命に責任を持たなければならない。
今回ばかりはアレックスの軽さにイラッとする…(T_T)
永遠にわかり合えなさそうなこの問題をどう乗り越える?
という展開から目が離せず心臓ドクドクさせながら読みました。
コールはアレックスの精子問題と同時に
上司からのセクハラ・パワハラも襲いかかってくるし、
ほんともうメンタルボロボロになってて。
(また浮気に逃げようとするシーンがあるので2巻がNGだった人は注意)
自棄になっているコールを支えたのがブラッド…!!!
存在に救われた…すごい優しい…安心感つよ(;///;)ウウ
そんなこんなで大きな壁が出来たコールとアレックス。
「前みたいにセックスで仲直り出来ればよかったのにな」の一言が重く感じられました。
そしてアレックスがコールから離れた本当の理由。
コールを想う気持ちが溢れてて、これもまたグッときます。
きっと離れることが最善なのかもしれない。
けれど好きが止められなくて、
一緒に生きたい気持ちが勝っちゃうのがッッ!!!
「未来の余地」とした選択も、
いろんな可能性が感じられてすごく良かったです…!!
(私はこの瞬間、コールとアレックスの子供がみえた)
(リアルでも男男カップルに子供がいる話もあるよね)
(現代ならマジで可能性は無限大にあると思う…!)
そしてこれからも喧嘩しては何度も別れを繰り返し、
その度に愛を確認しあうところまで見えちゃいますねv
もう一生やってろ~!(∩´///`∩)(幸あれ!)
余談ですが修正について(紙本購入)
白抜き多・時々薄い透かしグレーで見える感じです。
『スイートハート・トリガー』の3巻目にして完結編。
失礼ながら、1巻の時は若干のコマ割りの粗さとかが目についた感じがしましたが、3巻では絵柄もめっちゃ綺麗。コールが美人さんになっていて眼福(アレックスは相変わらずのイケメンですよ!)。
shtはなんて言うんですかね。
決して綺麗なBLではないんですよね。人の裏に隠したいと思うドロドロした部分とか愛憎とか、そういう部分がきっちり描かれている、っていうのかな。噛めば噛むほど味がある。コールのリスカに銃突きつけ事件に、浮気発覚に。別れたりよりを戻したり、紆余曲折ありながら、それでもお互いの愛情と信頼で少しずつ関係を築きあげてきた。
そんな中での3巻、ということでどんなお話かなあとテンションMAXで手に取りました。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
同級生でありながら一足先に大学の卒業を迎えたコール。
就活は上手くいかずなかなか決まらないが、そんな中でやっとつかみ取った内定。しかも、役員がコールの腕を買ってくれているのだという。
アレックスとの仲もより深まり幸せを噛みしめるコールだったが、ある日アレックスから告げられたセリフによって二人の間に亀裂が入り―。
というお話。
今作品は「通常版」(コミックスのみ)と、電子限定で「スイートハート・トリガー3【電子限定50P有償小冊子付】」の小冊子付きのものと、2種類が同日発売になりました。で、こちらの通常版の方のあらすじには書いてないのですが、「スイートハート・トリガー3【電子限定50P有償小冊子付】」の方のあらすじには書いてあるのでちょびっとネタバレします。ネタバレ厳禁な方はここでストップされてください。
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アレックスが、ビアンの友人カップルに、精子提供をしたいと言い出して―。
アレックスは子どもを作ることができないビアンカップルへの精子提供は、いわば慈善事業のように捉えている。が、コールにとってはアレックスの子どもがどこかで生まれ、育っていくという出来事を受け入れることができない。けれど、かつて自分が浮気したとき、アレックスはそれを許し自分と恋人出来ることを選んでくれた。その負い目もあってアレックスに精子提供して欲しくないとは言いづらくてー。
んー、なかなか難しい話だなあ、と読んでいて思いました。
キラキラな恋愛ものが多いBL作品において、shtが一線を画すのはこういう展開が盛り込まれているからかと思われます。
もともとはノンケで、結婚して子を持つ未来が当たりまえだったアレックス。
ゲイで、自分の子の存在をハナから諦めているコール。
二人は、「子」という存在を介した意見の相違を乗り越えることができなくて。
男女のカップルも子を持つことの意見の相違はもちろんありますが、けれどコールにはゲイであり男である自分がアレックスの子を生むことはできないという壁がある。その壁を、コールの友人のアンディやブラッドといった存在に支えられ、少しずつ自分の感情をコントロールしていく。この展開がめちゃめちゃ良かった。
お互いに価値観の相違やずれを、人の手を借りながら乗り越えていく。さながらヒューマンストーリーです。
3巻に入りコールの色香がダダ洩れになっていたところもナイス。
目の下のクマ、チェーンスモーカーでタバコを手放せないさま、情事の際の飲酒や喫煙。これ、下品になりすぎないように描くってなかなか難しいと思うのですが、コールのそれらは彼の退廃的な魅力に直結しているところが凄い。
コールは職場のスタッフにはめぐまれませんでしたが、それが悲壮な感じではなくあくまでコミカルに仕上がっているのも良き。上司のダレンのクソっぷりがドツボでした。
そしてもう一人忘れちゃいけないのがブラッド。
今巻も彼はカッコよかった!彼のスピンオフを読んでみたいです。
先述しましたが、今作品は50Pの小冊子付きのものも刊行されました。小冊子付きは電子限定。有償特典で本代とは別に440円必要にはなりますがこの小冊子がめっちゃ良かった。今までの各書店さんごとの特典やニャンニャ先生のコメントも書かれていて読みごたえがありましたので、興味のある方は是非。
1巻、2巻ともに紙媒体で持っているので3巻も紙媒体で買うつもりでしたが、紙媒体では小冊子付きのものがなかったので電子で購入。買って後悔のない小冊子でしたが、紙媒体でも欲しいのでたぶん複数買いしてしまうでしょう。
今巻でshtは完結ということで非常に残念。
またどこかで彼らに会えることを願って。
ブラッドとかダレンの話とか読みたいな。
ゆうんさま
コメントありがとうございます。コメントに気づくのが遅く、返信が遅くなりました。申し訳ありません。
わー、嬉しいコメント、ありがとうござます。とても嬉しいです。
sht、素晴らしい作品でしたね。私も大好きな作品の一つなのでこれで終わってしまうのが寂しい限りです。スピンオフもぜひ描いてほしい!
同じ作品で萌えを共有できたり語れることは幸せなことなので、こうしてコメント欄を介してゆうんさまと繋がれたことを幸せに思います。ほかにも素晴らしいBL作品は沢山ありますから、ぜひともこれからも萌えを分かち合えたら嬉しいです。
これからもどうぞ、よろしくお願いいたします。
コメント、ありがとうございました!
レビューの中で、最もしっくりくるご意見でした!
わたしは初心者で、この作品が初といってもいいくらいモノを知らないのですが、本当に素晴らしい作品でした。
エロ欲しさではなく、ヒューマンドラマとして受け取れることが幸せです。
そして、ポッチさんのレビューも微に入り際にわたってSHTへの愛にあふれていて、とても嬉しかったです。
このカップルが大好きで、他の登場人物たちの幸せも願わずにいられません。
ありがとうございました!
アメリカのイケてるノンケ攻めとギークなゲイ受けの恋人なのに価値観の違いでのすれ違い。
高校と大学をアメリカで過ごしたわたしにとっては、とってもリアルに感じていた作品でした。
別れがあってのエンドでもおかしくないふたりだったので、どうなるんだろうと最後の最後までハラハラさせられました!
ハッピーでラブラブなエンドではないけど、日々が淡々と過ぎていく感じのハッピーエンドがふたりらしくてよかったです。
きっとブラッドとなら穏やかで幸せな恋愛を手に入れられるけど、コールはアレックスとの苦しくても刺激的な愛憎を繰り広げるのが好きなんだろうと思いました。
電子限定有償特典小冊子はニャンニャ先生のインタビューだけでなく、昔のペーパーや、イベント・グッズ・海外フェアのイラストなど盛りだくさん!!じっくり最終巻の余韻に浸れます。描きおろしマンガなどはないですが、満足でした。
ブラッドが最後までいい男でした~~!!
ブラッドの博愛に負けない愛情を彼に与える人とのスピンオフをぜひ読みたいです。
…神をつけてしまう自分が。アレックスがあまりにも酷いと単話で追っていた界隈の一部で評判だった3巻。発売日に買ってあったのですが私はコール応援団につきイライラしそうで積んでました(電子本だけど)。ようやく読んでみて、やっぱり面白いし萌えてしまった…。私にとってBLは癒し。最近、忙しく余裕がなくてストレスのたまらない溺愛系ばかり読んでいたのですが、やっぱり面白いもんは面白いってことですね。お互いがお互いでなければならない。分かりやすい溺愛系ではないけれど、俯瞰で見ればそこには深い愛があるんだな、と。クソ男ですが(コール泣かせないでよ!…でも気持ちも解る。超ストレートだったもんね…)アレックスがイケメン過ぎてぐっときます。