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うーん…重い。
ひたすらヘビー。
BLとは関係ない部分の描写が。
人間がペットや食用肉として扱われる異界でのお話なので、とにかく重い。
あとくどい。
その部分に対する描写が。
これはBLを読ませたいのか、それとも動物をペットや食用肉として扱う人間達に、その是非を問いたいのか、何か問題提起しているのか?と思うほどでした。
あそこまでしつこく書く必要はあったのだろうか。
最後まで読んでも、何か…救いがあるようなないようなあるような…。
ハッピーエンドなんですけどね。
でも主人公を取り巻く環境ってけして良くはないし。
あと、人外ものは大好きだし、攻が人間以外のBLも大好きなんです。
でも山羊は萌えなかった…。
山羊頭だという説明も何度も書かれるので、その度に「山羊でしょ?え、山羊だよ?かっこよく見えるの?マジで?」みたいな。
人外ものが好きな人でも、この作品は好みが分かれるのではと思います。
エロス度★★★★
サタナキア×秀翔♡
異界の悪魔と異界に拉致された大学生の恋物語で、陵クミコ先生が描くイケ山羊攻め・契約紋の色っぽさが魅力的
ペット目的として悪魔に飼われる秀翔だけど、変わり者のサタナキアと賢者と交わす問答などのやりとりを経て関係に変化が生じるのがたまらない
サタナキアの甘々な溺愛や独占欲と人間の恋人にメロメロになる悪魔がツボ❤︎
相思相愛なイチャイチャに悶え、すれ違いに胸が痛くなったりと異界で繰り広げられる恋に萌えまくりで、濡場ではSEXの度に快楽のあまり意識を失っちゃう秀翔が最高です♡
もうすぐ2年になるのですね。
先生の訃報を知り、非常にショックを受けたのを思い出します。
「楽園暮らしはどうですか?」「倦怠期は犬も食わない」他、夕映先生が書かれる、好きという純粋な気持ちや愛情に満ちあふれた作品たちが大好きでした。
以前、小説Dear+のファンタジー特集に掲載されていたこちらの作品を拝読した際に、今まであまり見たことがない独自の世界観とサタナキアのキャラクター像にすっかりと魅了され、続きが読みたいとアンケートはがきを送ったことがありました。
ご病床で書き下ろし分を執筆されたとのことで、熱望していた続編が読めてうれしい気持ちと、読み終えてしまうのが寂しい気持ちでいっぱいになりながらページをめくりました。
先述の通り、雑誌掲載時に魅力的な設定とキャラクターに夢中になって読んだことを鮮明に思い出しました。
人間が人間として扱われてはいない魔界というダークな世界の中で、山羊頭の悪魔・サタナキアにペットとして飼われることになってしまった、ごく普通の日本人大学生・秀翔。
悪魔のサタナキアが本当に理知的でかっこいいんです。
陵先生のキャラクターデザインも品があって本当に素敵だと思います。
表情があまり表に出ないため一見分かりづらいけれど、朗らかに笑ったり、時にはやきもきしたりと、「人間くさい」かわいらしいところもある攻めですごく好きです。
人間である秀翔にとってはハードな世界である魔界生活の中で、英語のやり取りから始まり、少しずつお互いの言語を教え合いながら距離を縮めていく2人の姿が微笑ましくてたまらない。
飼育する側と飼育される側だった関係性が変化していく様を自然に描きながら、それと同時に種族の違いを私たちがごく当たり前に認識している犬や猫等の愛玩動物を例に例えるのが上手いなあと…
秀翔とサタナキアの、相手の価値観を理解しようと歩み寄るような哲学的なやり取りも心地よかったです。
いわゆる人外頭攻めですと、攻めが人間の姿になってしまうお話も少なくないと思うのですが、個人的に美女と野獣で野獣が人に戻ってしまうのを悲しんだタイプの人間なので、そうではなかったのもうれしいポイントのひとつでした。
(もちろん姿が変わるタイプのお話も好きです)
始まりはちょっとした好奇心と興味から。
意思の疎通を試みて、やがてお互いを理解し、好ましいが愛おしいに変化していく。
種族ではなく、あなたという個を愛している。
種族も価値観も異なる者同士が寄り添い合う、甘く優しい愛情にあふれた素敵な作品でした。
サタナキアと秀翔に出会えてうれしいです。
夕映先生が書かれる恋人たちのお話が大好きです。
きっとこれからも何度も読み返すと思います。
先生のご冥福をお祈りすると共に、素晴らしい作品たちを世に送り出してくださったことに心からの感謝を申し上げます。
ツイートで夕映先生の訃報が流れて来て密かにショックを受けました。
初めて読んだ先生の作品は「恋してる、生きていく」なんですが、ちるちるさんを利用する前でしたので記録には残っていないのですが、記憶には残る素敵な作品でした。
その後も「二人の王子は二度めぐり逢う」「本気の恋をお借りします」「東宮御所の稀なる妃 ~比翼のつがい、連理の運命~」「あなたを好きになりたくない」や、特に好きだった「Mr.α」などを読みました。
こちらの作品は最初は設定に興味が持てなくて購入してなかったのですが、夕映先生の最後の作品だと知り読んてみたいと思って購入しました。
特に書き下ろしの「異界で魔物に溺愛されています」は病床で執筆されたと知り、それでこんなに優しいお話になったのだと納得出来ました。
あとがきにサタナキアの人間姿のリクエストが多かったとありましたが、理性的で知的な山羊頭の高位悪魔がとても魅力的に書かれていたと思いました。
表題作では特に秀翔をペットから意思を持った同等の存在として愛していく過程が良かったです。
恋人同士になってからの書き下ろし「異界で魔物に溺愛されています」も、秀翔を愛するが故に自由にしてあげたい、でも彼を失いたく無いという相反する葛藤が人間臭くて素敵でした。
番になってサタナキアと同じ時を生きることになった秀翔ですが、彼が前向きだっただけに続きが読めないのが残念です。
非BL作品、夕映月子先生の「樹木医補の診療録」が好きでした。
https://bit.ly/3Gb6jd8
>お知らせ 2022年1月07日
【訃報】小説家の夕映月子先生が 2021年11月19日にご病気のため逝去されました
最後の1冊となりました『異界で魔物に愛玩されています』につきましては、ご病床で書き下ろし分のご執筆と全体校正、そしてあとがき、S Sペーパー用の短篇を準備してくださいました。>
訃報を知り、夕映先生の直近作を購読。
発売日 2021/11/10
・・お人柄を表すような、優しい物語で、胸に沁みる。
病床で執筆された作品だと思うと、迫るものがある。
最後になる作品に、どんな思いを込めたのか 最後の作品に込めた著者の意図をくみ取るように、読みました。
・・人が食われる異世界で、若者が魔物に愛されて幸せになる物語。
著者は、全ての生きものに愛を持っていた人だったんだと思う。
お悔み申しあげます。
★夕映先生のtwをチェックすると、2021年10月4日以降はRTばかり。入力することもできなくなっていたのかもしれない。
★ご逝去後、著作権の相続で電子版は存続すると思うけど、
多分、紙版の増版は無いと思うので、今の内に紙版を購入しておこうと思います。
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サタナキア(Satanachia):(この物語に登場するサタナキアは、三本角)
プート・サタナキア(Put Satanachia)とも呼ばれる。
『真正奥義書』によれば、サタナキアはルシファーの配下の悪魔で、ルシファー、アガリアレプトとともにヨーロッパ・アジアに住まう。
『大奥義書』におけるサタナキアは、アガリアレプトとともに将軍を勤めた大将(総司令官)であったという。
あらゆる女性を意のままに従わせる力を持つ。
二本の角を持つ獣頭の悪魔として、キリスト教信者は「異教徒の神」として信者を弾圧迫害した。
※説明から、二本角の兜をかぶった、アレキサンダー大王を連想します。