Renta!限定版
漫画として最高だなあとしみじみ。。
台詞がピリッと小気味よくて面白いのに加え、メインカップル以外のキャラたちもしっかり描かれていて、Hはしっかりアレですし、さらにリバとか最高なんですけど。
ここへきてようやくタイトルの意味がはっきりしました。
なんとそうでしたか!新世界、ドボルザークじゃなかった!
自分のお店を開店させてんてこまいながら順調に足場を築いているしのぶ。
相変わらずイケおじがすぎるマコちゃんですが、Hのときはかわいいなんてギャップ最高です。
ですが、今巻は転ずる回。マコちゃんの転勤、結婚、トラウマ。。
この2人がどう乗り越えていくのか、あるいはどう成長してくのかとても楽しみです。
あとがきまでしっかりと描き込まれていて隅々まで読みました。
これが漫画だなぁ、というようなシリーズ。
事故に遭う前からの人生を送っているしのぶと、10年間分しのぶよりも先に進んでいる周囲の人々。
約10年の歳月は大きいもので、その間しのぶ本人的には感覚的に「ただ眠っていただけ」なわけですから、この状況はさぞ奇妙で複雑だろうなと。逆もまた然りですね。
時間の掘り下げ方が本当に上手いなあと思います。
全体的なトーンは明るい中でもシリアスな心理描写が深くて上手い。しのぶとマコトのことを大切に、丁寧に描かれているのが伝わってきてうれしいです。
3巻で感じた愛し合う2人の中にある僅かな不穏さは解消されないまま進み、ハラハラしっぱなしの4巻でした。
お互いに思うことはあるのだけれど、相手のことが大切だからこそ言うのが怖いのでしょうし、疑問に思ったことを聞くのも怖い。
しのぶのモヤモヤと不安と焦りは読んでいてよく分かるんですよ。モノローグでもよく喋ってくれるので。
けれど、一方のマコトの内面の隠れた部分はまだ見えたり見えなかったりで焦らされます。悪夢で眠れず、どこか無理をして笑っているようにも見えて…1巻のマコトを思い返すと本当に別人ですね。
彼のトラウマは相当に大きなものなのではないかなあ…
しのぶが目覚めてからのマコトの様子が気になって仕方がないです。一体どうなっていってしまうのだろうか。
今作で少し離れることになってしまった2人。
マコトの荷物から、しのぶのために大量の医学書を読み漁っていたのが過去が伺えます。それを見たしのぶは何を想ったのか…
確かな愛がある2人ではあるけれど、周囲から見れば良い関係に見えても、実際は何もかもが上手くいっているわけではない…というのがリアルで良いなあと思うのです。
だからこのシリーズを読むことがやめられないのでしょう。
最終巻まで一気に読みたくなる作品です。
4巻、1巻と同じくらい滾った巻です。
古宇田先生の言葉遊びというか、実際のオネエの方々が放ちそうな語彙力は一体どこから溢れてくるんでしょう。
二丁目とかゲイバーとかに行かれるのかな?
相変わらず小気味よく素晴らしい。
「喋る木魚」が1番のお気に入りです。
めちゃくちゃ刺さりました。笑
そして、この巻のマコちゃんエロ可愛すぎませんか?
潮まで噴いてくれるとか聞いてない!!!!背中と腰とおしりの肉感と曲線の美しさにも悶えますが、なにこの足首からつま先のエクスタシー!
正直言って、このような体型の受けにこんなに滾ったのは初めてなんです。
ありがたい萌えの宣教をいただいています…。
お髭のある人に萌えたことも今までの人生になかったんですが、口髭って上品で整った顔の人にあるとこんなに可愛いんですね…!
ずっとそこにあったんですけど、このあたりからチャームに気づきだしました。
あと、バブみという言葉があるのは知っていますが、自分が成人男性にバブみを感じてときめいたことはなく…しかしマコちゃんに感じるこのときめき……バブみってこれでは?かわいい…。
子うさぎのように震える姿も可哀想だけど可愛かったです。
口髭といいバブといい、新たな扉を開いていただいた記念すべき巻です。
今回改めて思ったんですが、しゅんちゃんみたいなタイプとっても好みです。
ブルームーンのみんなはそれぞれがいろんな系統の男前ですけど、しのぶ以外で1番好きな外見だなぁって思わされました。キャラは濃いけど。
しゅんちゃんの口髭も可愛く見えています。古宇田先生すごい。
キバケンも素敵。
丸ちゃんじゃないですけど、ゲイの方々がイケメン揃いすぎる。
萌えの話ばかりしてしまったんですが、マコちゃんが気がかりです。
トラウマって、人間の生存本能やら自己防御やらで記憶ごとシャットアウトされているケースもありますけど、そういうのって須らく何かのきっかけで急にフラッシュバックしてしまいますよね………。
そのタイミングを呪いたくなるけど、自分のかかえた問題でもあるので気持ちの行き場がない。そして体にも出る。
不安定な心を救えるのは、結局人の愛。
マコちゃんがしのぶと出会えてよかった。
気がかりでも、9年と303日のあの日々があるから大丈夫だと思わせてもらえています。
しのぶちゃんお願いね~~~。(私なんぞに頼まれなくとも…)
カバー裏のラフ漫画も嬉しかったです。
ハマーはこんなのを日常茶飯事に見てるんですよね。羨ましい。
読者からするとラッキースケベが起こる家なんだけど、大変…だよ……ね………。
同居お疲れ様でした!
数年振りにこの2人の物語を読めて嬉しいです。濡れ場は濃く、マコトの乱れっぷりもなかなか。一方で2人の気持ちはお互い強さは同じはずだけど、向いている方向が違う感じですね。10年という月日はけっして一瞬で溶かせる長さではないのだなと、2人も読者も何度も思い知らされます。しのぶの周りに楽しい、面白い仲間がたくさんいることがこのシリアスな物語の救いになっているなぁとも改めて感じました。周りの手を借りることを躊躇せずに、たくさんの愛や思いやりを受け取って、少しずつ心から安心できる日常を取り戻せたらな、と思います。
4巻はもう言い逃れできないレベルですれ違ってます…。
マコの過去と10年の溝でドロドロ。
東條問題はこれで終わりなのかな?
振ったのはマコだったけど、結構引き摺ってたし、
その未練?をマコが自ら断ち切ったわけじゃないのが引っ掛かりました。
しのぶが何をしようとしてたのかも…気になる…。
こんな思いを持ち続けるくらいならいっそ一度別れてみては…と思うよ…。
空港に向かうマコがほっとしてるような描写が辛いんだけど、
良かったなあとも思っちゃいました。
状況を考えたらいろんなことが仕方ないと諦めたくなるような、
現実味のあるキャラの感情に引き込まれます。
今更ですが、マコはしのぶに恋心を持っているんでしょうか。
どうやったら納得できる形で終われるのかな。
現実ならお互い別々の相手とくっつけば楽になれそうだと思っちゃう。
マコとしのぶの二人で最後を迎えられると良いな…。