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表題作交渉人は黙らない

兵頭寿悦,ヤクザの若頭,31歳
芽吹章,元検事&元弁護士の交渉人,32歳

あらすじ

元検事で元弁護士、そのうえ美貌と才能まで持ち合わせた男、芽吹章は、暴力・脅迫・強制、このみっつが反吐が出るほど大嫌いだ。
弱き立場の人を救うため、国際紛争と嫁姑問題以外はなんでもござれの交渉人として、『芽吹ネゴオフィス』を経営している。
そんなある日、芽吹の前にひとりの男が現れた。
しかもヤクザになって!!兵頭寿悦―できることなら、二度と会いたくない男だった…。

作品情報

作品名
交渉人は黙らない
著者
榎田尤利 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
交渉人は黙らない
発売日
ISBN
9784813011477
4.6

(276)

(215)

萌々

(35)

(18)

中立

(3)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
43
得点
1272
評価数
276
平均
4.6 / 5
神率
77.9%

レビュー投稿数43

本当に素晴らしい名作!

こちらの1巻から全8作を通して読みました。すみませんが、その上で感想を書かせていただきます(ネタバレはいたしません)。

10年以上前の作品ですが、答姐でおすすめされていて、執着攻めが好きなのと、試し読みしてとても面白そうだったので読んでみました。

どの巻も大変面白くて感動しました!年月が経っても全く内容の面白さが色褪せないですね。さすが何年もご活躍されている作家様だなと思いました。

とにかくストーリーが抜群に面白い!コミカルとシリアスが絶妙にバランスよく織り交ぜられていて、どの巻も飽きさせないストーリー展開でグイグイ引き込まれます。そしてあっという間に読了してしまい、次の巻が読みたくて止まらなくなります。

またBLとしての萌えもしっかりあります。
安定の俺様執着攻めと、絆される美人(だけど男らしくてしゃべるとちょっとオッサンの)受け。その関係がヤクザと交渉人、過去は高校の後輩×先輩とは…もうなんというか、面白くないはずがない!

登場人物はメインカプはもちろん、どの脇役もみんな個性があってとっても魅力的です。たまーにしか出てこない組の構成員たちでさえ、いい味出してて楽しいです。

こんな面白い作品に出会えて、ちるちるの姐様方に感謝、先生にも感謝です!

とにかく読まないのはもったいない、素晴らしい名作だと思います。多くの方に読んでもらいたい〜!

榎田先生の他の作品も、これから少しずつ読んでいきたいと思います☺︎

1

何年経っても面白い

何度目かの読み返しです。やっぱり面白い!スラスラ読める!最後に読んだのは5年以上は前かな。奈良さんのイラストが色っぽいんですよね〜。毎回4か5冊目くらいで止まっちゃってまだ最後まで読めてないんですよね。

理屈屋の芽吹でも敵わない男、兵頭。まず兵頭って名前からしてヤクザですよね!
シリーズ一作目、再会編ですかね。

芽吹が頭脳と理屈を駆使して世渡りしてきたのに、兵頭に見つかっちゃって、あれまあですよ。芽吹が口でも頭でも敵わない、もちろん暴力でも。
二人ともとっても良いキャラですよね。女にモテないけど若くてピチピチの女の子のお尻見て鼻の下を伸ばしたり、兵頭に攻められて快楽に弱くて素直に味わう芽吹。

芽吹が欲しくてたまらない兵頭。人望もある若頭でしかもかなりの男前。高級スーツにロングコート!芽吹のことを高校生の頃からずっと忘れられなくて。

当時もほぼ話したことも少なくさらに十四年ぶりに再会したのに、二人の掛け合いがポンポンして楽しくて。

裏社会ものでもあり人情ものでもあり。お互いなんだか特別なんだけど理屈で説明できない感情なんでしょうね。

いつもなら早くほだされてあげて〜と思うところですが、兵頭の理屈ではまだまだ納得いかないなあ。ひょっこり現れた先輩が悪いって。

自分も充分大人なのに、この話を読むたびに大人のお話だ〜と思うんですよね。

しかもドラマCDも聴いたのであの二人の声で蘇るんです!もちろん他の声優さんも豪華でしたよね。

3

両国が舞台 名作BL

中身はコメディに近い。テンポ良い展開で、読みやすい。

・・なのに読み進まず、二年かけてやっと読了。
一冊をすぐ完読しきれなかったのは、何故だったんだろう??
有名すぎて、粗筋ネタバレも知っているし・・で、途中で積読にしたまま 
中々読む気になれなかった。
・・深く考えてみたら、舞台がよく知る場所の両国 緑町だからだと思う。
あそこには東大進学率高の有名な進学校があるし、
**組のモデルは、アレかな?
と、知りすぎている場所だから、ファンタジーの妄想イメージを沸かせにくい。

榎田先生、両国界隈をよくご存じで、街の雰囲気が凄く良く描写されてます。

物語は、受の芽吹章の視点で進む。
親は法務省のお役人、アイドルのような美貌の優等生。
検事も、弁護士も、性に合わないからと辞めて、交渉人になった。
34才になっても、美男子で若く見える人。

交渉人の事務所を開設したのが、両国。
そこは、やくざの若頭になった、高校の後輩・兵頭寿悦のシマだった。

二人の掛け合い漫才のような会話が面白い。
芽吹も、兵藤も、内側に寂しさの空洞を持つキャラ。
起承転結の型に綺麗に構成されていて、〆は桜吹雪と古典落語のようだった。
・・江戸時代の名残が残る街だから、両国を選んだのかも。

全シリーズ一気に揃えて購入したけれど、次巻を読むのは、当分先にする予定。

---読み順と内容のメモ。

交渉人は黙らない:かけあい漫才
交渉人は疑わない:兵頭の過去 府中に居た話
交渉人は振り返る:芽吹の意外な一面
上: 交渉人は嵌められる:兵頭の芽吹への愛情
中: 交渉人は諦めない:兵頭に捨てられ落ち込む芽吹
下: 交渉人は愛される:ハッピーエンド 兵藤は嫁で芽吹が旦那
交渉人は休めない: 榎田尤利100冊記念特別版:二人は共に生きていく

スピンオフ:スウィーパーはときどき笑う:(美村紀宵x橋田智紀)美貌のキヨの本業

時間をかけてじっくり読むつもり。

2

BLとしても小説としてもレベル高し

少しずつBL小説にも手を出し始めてるのですが、有名作から読んでるせいか今のところハズレ無しです。
この作品は「交渉人」の文字が難解げな雰囲気を醸し出していて、なかなか手が伸びなかったの作品ではありましたがなんの事は無い、あっという間に読了でした。

子供時代には話し合うことをせずに、家族を亡くし、人間関係を築くことをしてこなかった芽吹が、交渉人となり大人になって話し合う事の大事さを知ってからの出会いや再会、交渉人という仕事の中で関わる人間関係が軸となっている作品です。
お相手のヤクザ、兵頭も過去に傷のありそうな人物なのですがこの巻ではまだ詳しくは語られていませんでした。

最悪な思い出と、最悪な再会からイヤイヤながら関わるようになる中で、兵頭の芽吹に対する執着や独占欲の炸裂と芽吹の絆されていく様子と快楽に抗えない描写がとても良いです。
濡れ場の描写も流れるように頭に入り込んで来て、めっちゃ痺れます。
身体はもう兵頭にメロメロにさせられつつある芽吹ですが、気持ちの方は?
続刊にも期待しかありません。

3

インテリヤクザ攻めを堪能

人気作ということで、何の前情報も無しに読んでみた。まず仕事が本当に交渉人で、なるほどこういう職業の話か、と。導入から笑いどころが多く投入され、意外にコミカルなので気楽に読めた。

さらっと実演でお仕事紹介があり、すぐに強引な兵頭の登場。話に引き込む力が強く早い。序盤から一気にぐいぐい読まされる感覚で、あっという間に終わってしまった。
読みやすい文章とテンポよく進む展開、分かりやすく魅力的なキャラ設定で、高評価に納得だった。

シリーズ一作目の本作では、語られていない点がまだ多くある。特に芽吹の検察官時代や弁護士時代が気になるが、この時期は兵頭と離れていたようなので、ちゃんと書かれるのか心配。ぜひそこもガッツリ読みたい。BL的な絡みだけでなく、キャラ個人への興味も生まれている。

兵頭は結構な執着攻め様のようで……影での暗躍を匂わせるように書かれていて萌える。断片的に語られる過去や異常な執着に興味を惹かれ、芽吹とセットで気になる。
強引だったり、口説き文句があけすけだったり、迫るときだけ敬語からタメ語になったり、インテリヤクザ攻めを存分に堪能できるところも良かった。

交渉人といっても本格派でなく、一冊目だからか簡単に上手くいく交渉ばかり。巻き込まれる事件はヤクザBL定番の女と薬物。二人の関係性も曖昧に始まったところまでなので、これ一冊ではまだよく分からない。
それでも先への期待はマックスで持たせてくれる作品だと思った。

2

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