電子限定特典付き
ある日すずくんがカッパちゃんをなくし、そこである人物と出会う。それが攻め______藍士だった。あいじは、イケメンパリピ陽キャで涼くんの苦手系の人だった。だが、あいじがかっぱちゃんを持っていたので、仕方なく返してもらうことに。するといきなり、マスク越しにキスされて_______________________!?
二人の関係がどうなっていくのかを壁になって見守るのが面白かったです。なんと2人はエッチまでし始めて、めちゃ興奮したし、受け(すずくん)の泣き顔可愛かったです。
※ネタバレありかつ、色々省いてます。
表紙のマスクの彼にKOされて思わずお買い上げ。
大学生の涼はコミュ障で友達もいない陰キャ。
そんな彼が唯一執着し大切にしているのが「かっぱちゃん」と名付けたマスコット。かっぱちゃんは、SNSでHN:タコワサという人が描いているウサギをモチーフにしたイラスト。そのウサギが着ているのがカッパ、ということでその名もなきウサギに「カッパちゃん」と名付け、そしてそのキャラをモチーフにしたマスコットを手先の器用な従兄弟の竜一が作ってくれたのだった。
が、その大切なカッパちゃんを涼は大学で落としてしまう。
必死で探す涼に、イケメンでパリピ、大学のミスターコンでぶっちぎりの優勝を果たす藍士が声をかけてきた。そして、藍士が手にしていたのは涼が大切にしてやまないカッパちゃん。返してもらおうと必死の涼に対して、藍士とその取り巻きの女の子たちがバカにしてきて―。
自分とは全く正反対の藍士に恐怖心すら抱く涼。
その涼にちょっかいを出してからかってくる藍士。
二人の恋の行方は?というお話。
藍士、という男の子がですね、涼に対して並々ならぬ執着心を見せてくるわけですね。なので読者にはああ、藍士は涼にベタ惚れなのね、というのは序盤から透けて見えてきます。その絡み方が、んー、なんて言えばいいのかな。誠実な感じではなくってですね、あくまで揶揄い、ちょっかい、のような感じなのでその辺りは好みが分かれそうです。
でも、それはいい。
可愛いんですよ、藍士という男の子が。
涼に自分のことを見て欲しくて、受け入れて欲しくて必死なさまが見て取れる。
個人的には涼が藍士を受け入れる、その過程にもやっとしました。
涼はリア充でパリピで、華やかな存在の藍士に対して拒否感を示しています。怖い、といってもいいかも。それなのに藍士にちょっかいを出され、マスク越しにキスをされ、怖いと言いつつなんだかんだ受け入れていく。
なんで?
と思ってしまった。はっきり拒否らないし、藍士に絡まれて嬉しいのかな、それならそれでさっさと受け入れればいいのに、みたいな感じ。一方的に藍士に身体を触られ、なので身体の接触という部分も多い作品ですが、藍士を怖いと思いつつ彼に身体を触られることを良しとするのはちょっとずるいと思う。
が、実は藍士は…。
という秘密が判明してからは萌えが滾る一方。
藍士が涼に固執した理由、涼が藍士を受け入れる理由、がきちんとカタチになって見えてくるからかもしれません。ストーリーとしては王道なのですが、そこに「カッパちゃん」の存在が加わることで王道のそれらとは一線を画す展開になっていたように思います。コミカルの中に秘められた藍士の葛藤を見せ、二人を繋ぐツールになっている感じ。
個人的に涼が藍士を受け入れるその過程にもやりましたが、反対に言うと、執着攻めが受けちゃんをいかに陥落させるか、というストーリー展開がお好きな方には萌える1冊なんじゃないかと思います。涼視点で紡がれるストーリーではありますが、今作品は藍士の恋の成就の物語、ではなかろうか。
かさいさんの描く綺麗な絵柄で紡がれる濡れ場とか、男の子たちのわちゃわちゃが満喫できる、そんな1冊でした。
イケメン×かわいいは、かさい先生のお約束ごとですが、
良い意味でそれが裏切られず、そしていつもどこかに登場する
謎のキャラクターが今回はお話を動かしていきます。
コミュ症でキャラクター好きの陰キャなすずくん。
彼の推しキャラクターである「かっぱちゃん」が
ものすごくキモカワイイです。
かさいせんせいって、こういいキモカワキャラが本当に上手ですよね。
このキャラだけで商品化してほしいほど大好きです。
お話はその推しキャラの制作者がクラスのイケメンだったことで進むのですが、
陰キャが自分のキャラのマスコットを握りしめてたら
そりゃあ愛おしいことでしょう。しかもコミュ症だから近寄ると逃げられる。
あとはもう、イケメンだから許されるごり押しと
純情陰キャがガクガクになっちゃうのを楽しむだけです。
それにしてもかっぱちゃんかわいかった。
表紙ではマスクのせいで目元しか見えないすずくんですが、目が離せないエロ可愛さがあって、表紙の絵だけで心惹かれました。
なかなか面倒くさい性格のコミュ障すずくん、謎のマスコット”かっぱちゃん”のマスコットを拾ってもらったのに、まともにお礼も言えなくて逃げ出しちゃいます。
”かっぱちゃん”を拾った藍士に、お礼とお返しを迫られ、何故かマスク越しにキスをされ、困った顔気に入っちゃったなんて言われて付きまとわれるようになるのです。
イケメン陽キャの藍士とコミュ障のすずくんでは勝負にならず、藍士に振り回されていますが、涙目のすずくんが可愛すぎてイジメてしまう気持ちも分かりました。
とは言えすずくんもなかなか毒舌です。面と向かって地雷地雷と藍士に言いまくっているので、ちょっとイジメられてもしょうがないね、って思ってました。
コミュ障でお友達の距離感が分からないすずくんに、どんどんエッチなことをしていく藍士に戦慄しました。陽キャ怖い。
”かっぱちゃん”を使う斬新なプレイにも驚愕。あれ洗っただけで落ちるのかな?なんて心配になりました。
すずくんの泣き顔が本当に可愛くて、真っ赤になっている顔も可愛くて大好きでした。
大学生の涼が世界にひとつの宝物「かっぱちゃん」のマスコットを学内で失くしてしまい探していると
人気者イケメンの藍士がかっぱちゃんを拾って届けにきてくれたのですが
簡単には返してもらえず意地悪されて泣いてしまう…というところから始まるふたりのお話でした。
コミュ障の涼は藍士のような陽キャでパリピな人たちが苦手なので関わり合いたくないのに
藍士はそんな涼の気持ちを知ってか知らずかグイグイ近付いてきて
その距離感に徐々に絆されていくのですが…
ちょっとSっ気のある藍士と
自分にとっての"地雷"はわかっていてもそれ以外何もわからない涼の絡みは
なんだかイケないものを見ているような気分に(笑)
かっぱちゃんで涼の身体を触っていくのも変態っぽくてドキドキでした。
戸惑いながらも少しずつ藍士に心を開き、地雷を克服していく涼はとても可愛かった!
周りを威嚇している時やムッとしている時の藍士の眼差しにはゾクっとするものがありましたが、
それほどに涼にハマっているということなんだろうな、と思いました。
これまで周りをシャットアウトしすぎていた涼は
世界が拡がったらどんどんキラキラしそう。
付き合っていくうちに藍士が振り回されることになったら、それはそれで面白そうだな〜なんて妄想も膨らみました。
読んでいて苦しくなるところがなかったので
ちょいSイケメンと地雷多め泣き虫くんの恋を楽しんで見守ることが出来る作品だったなと思いました。