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今更ながらのレビュー投稿になりますが記念すべき初めて購入したBL漫画だったので。
思い出記念といいますか、ヤマシタトモコ作品に惚れた記念といいますか・・・敬意をこめて!書かせていただきます。
表紙のメンズに一目ぼれして買いました。
正確には裏表紙に女の子も居たし、画風が好みでもあったのですけれども(笑
完璧に直観で衝動的に買いました!
出版社の傾向?からなのか、ライトなBLだったというのが初期印象。
だったので全然抵抗なくサラリと読めました。
そう感じた一番の理由は会話の内容がサッパリしているところです。
同人誌とかで見てきたBLのイメージは凄くコテコテな閉鎖空間の印象だったので
まさかこんなに現実味の溢れた会話するなんて思ってませんでした(笑
またもしかすると一番「無謀な恋」の切なさ・報われなくて胸が苦しい・・・!っていうのが"軽い"かもしれません(書き下ろし作品「フォギー・シーン」)
他の単行本では「フォギー・シーン」よりもっと鋭くて突き刺さります。
でも負けず劣らず切なさは一級品の作品です。
普通に考えても友情関係にあったところから告白するのって勇気いりますよね!
主人公が学生まで年齢が下がると、独白の言葉の響きとかリズムとかの詩的な雰囲気がより合いますね。
片思いの経験者としては"いつまでも治らない傷のように甘く痛がゆい"という表現が非常に共感できる表現です。
お店で働いている人の年齢がややオッサン層で渋くてカッチョイイメンズがいっぱいなので魅力的ですね!若い子も明るくて可愛くていいけれど!
地味にちょいちょいしか出てきませんが幼馴染みの4人の仲良しさとか
牧さんのパパっぷりとか(笑
脇を固めるキャラクターも個性豊かできっと地味にファンな人もいるはず!
個人的には牧さん、三ツ本さんが好きです(笑)三ツ本さんは娘が可愛い。
↑こういったエピソードは一番最後の書き下ろしの店長記で一人ずつ軽快なテンポで紹介されております!ぜひ読んでもらいたい。オススメです。
ヤマシタトモコさんはこういったおまけ、後日談的なもの、訳あってカット・変更されたシーンなどこまごました"ネタ"の出し方もうまいです。
ヤマシタさんの口語がたまらんのです。
「あーその表現ジャスト」と思う言葉が多い。
そういう作品は時代の空気がしてすごく肌になじむんですよね。
居酒屋明楽はきっとある。中央線か下北とか。
いまのにおいがする作品です。
ドラマCD聴いたら、ものすんごく良くって
原作を買いに走ったε=
三十路を2年も過ぎたら
恋に臆病にもなるし、まして男同士
好きだけで突っ走れないお年頃v
まるで漫才のような恋の駆け引きとセリフ。
シュールなセリフの裏には、恋の本音とテレ隠しがいっぱい。
とりえは馬鹿の32歳受け
正直、おっさんですが妙にかわいいv
ネガティブな26歳攻めのケメン君は
クールですが恋心が駄々漏れv
脇のメンツも、一癖ありそうな人たちばっかし。
セリフをしゃべってないコマでも
顔のしわひとつで何かいろいろかもし出してて
ドラマCDだけじゃなく原作も読んでよかったーっ!
と、しみじみ思いました。
ち●この描写は、ありません。←いちおう言っておこうとw
何の変哲もない普通の兄ちゃん・お姉ちゃんばかりしか出てこないのに、ラブになる。
ヤマシタ先生のそういうところは魅力だと思います。
リアルホモの描写って言うか、リアルな生活っていうか…
身近にもいそうな普通さがいいのかな……BLというよりはナチュラルにホモですよ! なんて言えないけど^^;
鳥原の考えすぎる感じと明楽のアホさがちょうどいい具合にストーリーのテンポを作っていて、私は100万回読んだって飽きないかなと思います。
(ドラマCDも結構良くて、SEも声優さんの声も、全てがマッチしているので、迷っているなら聴いてみることをオススメします^^)
(CDの方もいつかレビューをうpしようと思っています。)
鳥原(攻)の性格が私的にはツボなんですよね。
優等生の(…というかなんでも並にできちゃう)虚無感・孤独感がじわっと胸にキました。
埋められない穴みたいなものはみんなが抱えているものだと思いますし、それを埋めてくれる相手を見つけるために、ね。
恋をするんです。
そう思いました。
明楽さんのアホっぷりもかわいいwww
なんというかね、憎めないキャラってのはこういうのを言うんだなーと思いました。
あと、周りを固めるサブキャラ達も必見です。(居酒屋社長の牧さん、バイトの多香子ちゃん、とか)
脇キャラがきちんと立っていて、魅力的!
普通の人間としての魅力があります。
女の子も、普通に出てきて、別に普通に生活しているようだし、絡んできたりしないし……とにかくフツウです。
「ぱふ 2008年4月号」には、
『ヤマシタ先生の作品を読んだ人は皆異様にお喋りになる。異様に興奮した友達に勧められて不可解ながらも読むが、読んだ途端に自分も勧める側に回っている。不思議な連鎖だ』
といったことが書いてあって成る程と思いましたよ。
<連鎖>、ね。 確かにあの高揚は不思議だ。
好き嫌いの分かれる作家さんではあるので、絶対に面白いとは言い切れないのかも知れませんが、まだ未読の方には是非とも読んでもらいたい1冊です。
少なくとも私は大好きです^^
CDをレビューしたので、原作もと思いましたが大好きで思い出深い作品なので、今更おこがましくて恥ずかしいです。
BL再デビューをして二冊目に購入した本で、目からうろこのオヤジ萌えを目覚めさせてくれた作品でした。
こんなに年上受けがかわいいなんて!
26歳バイトの鳥原に「好きです」と言われ拒否しようとするものの、余計に意識してしまう32歳明楽。
鳥原のことで頭がいっぱいで逃げようとする後ろめたさでグルグルする明楽。
持ち前の明るさとアホをさらけ出して少しずつというかジャンプする姿が胸を鷲掴み。
鳥原もネガなんだけど、深刻に明楽を追いつめていくのがブラックでいい。
しかし時折見せるかわいらしさは何なんだ!と叫びたくなる。
最後の一線を越える時も明楽のアホが全開して楽しい。
「BASEBALL AM7:00」は今度は逆に鳥原がネガ全開でグルグルして、結局「好きだ」という単純な結果にたどりつく、その回想が見ものだ。
好きすぎてたまらない、その一言につきますね。
作者のヤマシタトモコさんは、男同士の関係に暴力というものを結び付けて考えているようなので(各あとがきを見ると)エッチのシーンでも相手を蹴飛ばしたり、言葉の暴力があったり、まったく甘さを感じられなかったりするのだが、逆にそれが自分には萌えを呼ぶようだ。
しかしながら、各キャラクターも個性的で魅力的で楽しい「くいもの処」なのだ。
ただ最初見た時明楽と鳥原の顔が似ていて見分けるのに苦労したという・・・情けない