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表題作バーチャルアルファとオレ

悠吾
アプリ『バーチャルアルファ』のAI
季村奏
学生

同時収録作品アプリ開発者の話

八柳眞砂
研究室室長,23歳
八柳海弥
秘書,30歳

同時収録作品二人の未来

悠吾
季村奏
学生

あらすじ

舞台は、思春期ごろに『二次性(アルファ、ベータ、オメガ)』を確認する検査が行われるオメガバースの世界。ベータの家系に生まれたにもかかわらずオメガと診断された奏は、検査から数年経って尚、オメガであることに戸惑いを覚えていた。そんな奏を心配したかかりつけ医の勧めでメンタルケアアプリ『バーチャルアルファ』のテスターになった奏は、「自分のアルファであるクラスメイト」という設定のAI『悠吾』と話すことで、常に真摯に愛情深く接してくれる彼との対話に、少しずつ自身がオメガであることを受け入れられるようになる。いつしか奏は悠吾に対して、AIだと分かりながらも、仄かな恋心を抱き始めて――

作品情報

作品名
バーチャルアルファとオレ
著者
コオリ 
イラスト
榊空也 
媒体
小説
出版社
アルファポリス
レーベル
アンダルシュノベルズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784434300738
4.2

(86)

(53)

萌々

(18)

(5)

中立

(3)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
11
得点
355
評価数
86
平均
4.2 / 5
神率
61.6%

レビュー投稿数11

臨場感

あくまで私の場合ですが、この作品でいちばんグッと来たポイントは臨場感でした。
受・奏が「バーチャルアルファ」アプリで、AIであるアルファ・悠吾(後にバーチャルではなく実在する人物と判明する訳ですが)とやりとりをするシーン。
読んでいて、何だか自分までむず痒くソワソワと甘い気持ちになるというか。
乙女ゲームをしたことがある人ならわかると思います。
架空の人物だとわかっているのに、甘酸っぱい気持ちになってしまうあれ。
あれを味わえるんです。奏と悠吾のやりとりを読んでいると。

開発者としては、完全にAIであるより、「バーチャルオメガ」アプリを使用しているアルファの中にものすごく相性の良いアルファがいたら、その時はアプリを通してやりとりをして親しくなれば、それはそれでいい……みたいな考えで開発された訳ですが、それって今後も「バーチャルアルファ」「バーチャルオメガ」アプリを通して自分の運命の相手(運命の番ではなくとも)を見つけるカップルが出てくるかもってことですよね。
しかもお互い、最初はAIだと思いこんでるから、本音をさらけ出してる状態。
いやー……すごいアプリ。
これで幸せになるオメガとアルファがどんどん増えるのでは……と、開発者のすごさと配慮に脱帽です。
その開発者のエピソードもあり、面白かったです。

超有名な実業家×学生みたいな設定だと、攻の素性がわかった途端、受が身分の不相応さを感じて身を引こうとしてすれ違ってゴタゴタして〜みたいな流れになりがちですが、この作品はそういった展開もなく良かったです。
奏は確かにそこに少し不安になったりしますが、だからといって悠吾から離れるという選択肢はなく、むしろ悠吾は俺のだと主張してくっついてしまうという……可愛い。
また悠吾が奏をものすごく溺愛してストレートに想いをぶつける人なので、読者としても心配するようなこともなく。
変にモヤモヤまどろっこしい展開がなく、かといってトントン拍子に感情の描写が雑なままストーリーが進むということもなく、きちんと丁寧にテンポ良くストーリーが進むのも良かった。
ストーリーの構成だけ見ればとてもシンプルなのに、萌えはたくさん散りばめられている素敵な作品でした。

1

AIと恋するオメガバース

オメガということが受け入れられない奏は、ある日主治医に頼まれてバーチャルアルファというアプリのテスターをすることに。バーチャルである相手のアルファ悠吾とのメッセージのやりとりに、次第に心は癒されて、やがてAIだとわかっているのに恋をしてしまうが実は…というお話。

奏が高校生らしく頑なで潔癖な印象で、そんな奏が悩んで悠吾に心を開いていく過程が良かった!
あと攻の悠吾が穏やかで優しくてとても癒されました…!

こちらの作家様のD/S設定のお話が好きで、こちらも購入したのですが、お話がしっかりとしていて好きな作家様だなと再認識しました!

2

もう疲れちゃった

4分の3くらいでもうギブアップでした。

ずぅーーーっと奏がオメガであることを受け入れられず抗ったり、発情期にひたすら自慰ばかりしてたり。そこが長くて…。

バーチャルアルファを登録してからは、気持ちを素直に打ち明けられて発情期も楽に過ごせて。良かったねと思ったら、AIに恋しちゃった!とか発情を共有してしまった!みたいな感じで悩みすぎて…。

やっと悠吾と会えて、良かった〜(泣)実在したんだ!さあ、早くエッチするんだよね?と思ったらまだ…。いや、ここの甘々やお互いのバース性の乗り越えや、番うことへの抵抗がなくなるところも大事なんですがね。

そしてやっと!やっと!
とっても評価が高いし溺愛ってあるし、ヘタレわんこ美形年上攻めを堪能したいのに…。
なんか疲れちゃって。

お互いトラウマを抱えたり受け入れられなかったことが、この二人だから前向きになれたのは良かったです。
が、奏が自慰のシーンが多くて長くて。なかなか本能に従ってくれないのももどかしく。 

あとバーチャルなのに実在してて組み合わせるっていいの?そこらへんは後ろの方にのってたのかな?

8

挿絵があればなあ

 受けが好きになれないタイプ。
 攻めのフェロモンで素直になってる時の受けが可愛すぎて、ずっと発情期だったらいいのにって思いながら読んでた。
 
 さわりの部分も、なんでバーチャルアルファの相手男なんだよ女が良かった〜みたいなこと言うし、自分がアルファを受け入れる肉体構造してるの無理! ってオメガ全否定するし、こいつは嫌いなタイプの受けだ〜って読むの躊躇うところだった。
 攻めはダメな部分がない。

 メインカプよりも、オマケストーリーで主役だった真砂×海弥のカプの方が好き。

 最後にもったいないのが、挿絵がないこと。

5

エロとあまあまに溺れた

エロと甘さが堪能できる作品だと聞いて、すごく気になっていました。しかし本の厚さとお値段に躊躇。文庫本2冊分かぁ…。なかなか購入出来ずにいたのですがこの程意を決して、えいやっと購入しました。"えいやっ"って大事ですね(by Indeed)!


確かに確かに!エロてんこ盛りでした。
あまあま溺愛攻めが好きなので私の好みドンピシャでした。悠吾の奏への愛がとことん深い…番を他に作らない証として犬歯抜きます?身の捧げ方がすごいです。


↓ネタバレです。

オメガ性を受け入れられず、かと言って人に相談することも得意でない奏。医者でオメガの義兄に勧められて、バーチャルアルファアプリに登録します。アプリでは、仮想アルファとやり取りをすることができます。奏とやりとするのは悠吾というAI。リアルに相談しにくい悩みや疑問、その他他愛もない会話をしていく中で次第に奏は悠吾に惹かれていきます。悠吾の方も、オメガに対して良い感情を持っていなかったけど、こちらはバーチャルオメガアプリを通して、奏と繋がり好きになっていきます。

繋がる場所はアプリの中だけで、バーチャルの世界だけど、実際はリアルな人間同士のやりとり。実在しないと思っていた相手は実在しています。

今まで触れたことのない設定と展開にワクワク。アプリのシステムが難しいと思うこともなく、ストーリーも面白くてサクサク読めました。むしろ好きな部類でした。

エロのパートが想像以上に多くてびっくりしましたが、好きなので(笑)有り難く楽しませてもらいました。表紙の2人からは想像しがたいほどです。発情期のシーンばかりで、オメガもアルファも生きていくのが大変だなぁ…と思わずにはいられなかったです。そのぶん運命の番として出会えた2人の甘イチャエロを十分に堪能できたので良しとしました。


ちょっと違和感があったのが、奏の家族でした。前半、奏の発情期には一切登場せず、奏があんなに苦しんでいるのに心配とかしないのかな…家族とうまくいっていないんだろうかって思ったのに、悠吾と番になったことを報告した時や家族に紹介した時は、すごく奏のことを心配して気遣っていたのが、あれれ?でした。後半急に素適な家族感出ていたけど、腫れ物を触るように接していたというのは、奏の思い込みだったんでしょうか。それでも月1の発情期のときは様子を見にくるとか、オメガ性への理解を深めて奏と向き合うとか……奏からは家族のそんな感じを受けなかったので、ここだけ違和感ありました。


このお話では、色んな番のカップルが登場してきたので、彼らのストーリーも気になるところでした。悠吾の秘書カップルのお話も面白かったです。悠吾の両親や奏のフットサル仲間カップルのストーリーも読んでみたいと思いました。


結構分厚い本なので我が家の書棚でなかなかの存在感を放っています(笑)また読み返したくなるような話だったので、たまにパラパラしちゃいそうです。"えいやっ"して良かったです。

6

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