ボタンを押すと即立ち読みできます!
未散先生作品大好きで既刊は全て読んでいるんですが、中でもおまダメがいちばん刺さりまして。
そのおまダメ脇キャラ、幾とミトのお話。
おまダメに匹敵する、や、勝るくらいの感動でございました。
いつもの先生らしく淡々とユーモラスな語り口なんだけれども、幾とミトが抱えたものの大きさがじわじわと伝わり、しかも2人とも暗くひねくれてもよさそうなのに、ピュアで素直でかわいらしくとてもやさしいのが泣けてきました。
他ならぬ自分から逃れられない2人だからこそ、お互いのことを理解し認め受け入れていくさまが、未散先生らしいやさしさで、美しかったです。
ずっと逃げてきた幾が、ペガサスに見えたミト。直感で自分を闇から助けてくれる存在だとわかったんですね。
幾はこれまで逃げてきたことに負い目があったのにミトに肯定され、ミトを救うことになり、愛された。そりゃ涙も出るってもんです(説得力がすごい)
逆に、逃げずに絵を描き生きてきたミトを強いと思う幾。
まさに出会うべくして出会った2人ですね。
八斗が過保護なのも、そういう事情があったんだと納得。八斗も傷つき自分を責めていた。
だから幾が泣いた時、八斗と抱き合うシーンめちゃくちゃよかったです。
ちなみに八斗が好みのタイプです(聞いてない)
レノンと幾のやりとりも感動。
未散先生作品には、いわゆる変わり者なキャラがよく登場して。
例えば、仕事をせずにいられない、危険なことをせずにいられない、双子の弟と犬としか交流できない、誰かの世話を焼かずにいられない…など。
そんな常識外れで、生きづらい人々(でも本人たちにとっては深刻ではないのがまたいい)へのあたたかい眼差し。
そんな人物の周りには必ずサポートする人たちがいて。
そういう人たちがあたたかく関わり合って生きていく物語がすばらしいんですよね。
本作の場合は根っからの変わり者というより、環境や事件により「普通」に生きられない2人のお話で。
いいシーン、セリフたくさんあって書き出すとキリがないので主なものだけ
・ミトのコクン、ニコニコがかわいい
・「絵とかわかんない」と言う幾に「なにをわかる必要がある 絵は絵だ」のミト。名言!
・ミトの辛さを誰よりも理解できる幾
・幾が好きで、ぽわ、とするミト
・そんなミトを見て、崩れ落ちる八斗
・そんな八斗の頭を「やとやと」と撫でるミト
・「抱いてあげたらいいんだ」の幾(晴れやか顔w)
・「磨くってことは傷をつけるってことだって」出ました名言2!!
・ちゅー後のかわいいミトに♡が飛び出ちゃう幾
・「──どうして僕を信じる?」「おれが そう思ったから」←ミトは自分を信じている。幾が言うように強い魂の持ち主
・そんなミトに必要とされて幾も救われた(再生物語大好き)
・恋に溺れるかと思いきや、絶好調に絵を描くミト(やはり強い)
・幾とのキスでうっとりし、どんどん元気になるミト(萌え〜)
・ドヤ顔したり「僕なんかが」と照れる幾
・「外だ」のシーン
・32股www
・頼もしくオープンなお2人
・静可ちゃんに対しての2人のセリフがかっこいい
・「改造したバイクに乗ってるギターを壊すタイプの髪型」www
・「うちは上瀧家より強いぞ」キャー!!八斗かっこええええ♡(好き)
わ〜長くなってしまい失礼しました(汗)
おまダメを読み返したくなりました。
28日発売の同人誌もめちゃくちゃ楽しみです。
完全に好みですが(5☆満点)
すごい ☆☆☆☆☆
面白い ☆☆☆☆☆
内容が好き ☆☆☆☆☆
絵が好き ☆☆☆☆
キャラが好き ☆☆☆☆
萌える ☆☆☆☆
先生買い。
「おまえでダメならもうダメだ」にも出てきたキャラが今回の主人公。
「おまえでダメなら〜」を読まれている方ならきっと気になっていたはず!幾さんミトさんのお話です。
「おまえでダメならもうダメだ」は未読でも大丈夫です。
時間軸は、こちらの「どうしようもない僕の運命の恋」が先になります。
前作を読んでいると、幾の前作登場時のパンクでロックな髪型はこういう理由があったのか!など、楽しめる小ネタはあるのですが、読んでいなくても問題ないですし、どちらの作品を先に読もうと問題ないつくりかと。
未散先生の描かれるキャラクター、お話って、みんなが皆んなやたらと優しいんですよね。
それぞれ甲乙つけがたいですが、私は今作の優しさが一番心に染みたかも。
そして、未散先生作品は浮世離れした個性的なキャラクターも多いと思うのですが、ミトさんもなかなかでしたのでお好きな方には全力でおすすめを。
ストーリーの感想(幾×ミト)
全体的に、ほのぼのとした優しくて明るい作品トーンではあるものの、主人公どちらもが逃げ出したい何かを抱えているので適度な重さもあり、また、感情面もとても丁寧で好みのストーリーでした。
幾は、わずらわしいもの全てから逃げていて、
ミトさんはある事から逃げ出そう抜け出そうと必死にもがいていて、どちらの描写も丁寧なものだから、そういうシーンはこちらまで苦しくなりました。
しかし、もがくミトさんはとても強くて、応援せずにはいられなくって!
ミトさんとても格好良いです。
幾は自堕落で適当だし、顔はキレイなんだけど…と最初はなんだか残念感が強いキャラクターでした。
でも、でも、読み進めていくと、相手にしてあげられる事をみつけて喜ぶ幾だったり、
自分のダメなところや情けないところをさらけ出してまでいつも正直な幾だったり、
だんだんと、
えーーなんか可愛く思えてきたーってジワジワ幾の良さが分かってきて。
告白のシーンも、暗闇から抜け出そうと足掻くシーンも、全てにおいて格好良いのはミトさんだと私は思うのだけど、
セックス事情は頼りになって、そういうシーンの幾がやたら格好良く見えたのもギャップがあって良かった。そして何より、やっぱり幾がいたからミトさんは頑張れたのだし。
主要キャラクターにそれぞれの優しさがあって、ほっこりしたり、うるっとしたりできるので、セリフのひとつひとつを大事に読みたいと思える作品でした。
面白かった!おすすめです。
未散先生大好きです
お前でダメなら〜もめちゃめちゃ好き
その時から気になってた幾とミトさん
二人の出逢いからのお話
ミトさんのトラウマはなかなか深くて正直ここまで?と思いましたが、それをサラリと受け止める幾と未散先生の画力に感動です
言葉一つ一つがシンプルなのに重たくてすごく好き
幾は決して立派な人ではないかもしれないけれど、心根がすごく優しくて美しい
それが随所に散りばめられていて、人との出会いは奇跡だと改めて実感
八雲くんがやっぱりカッコよくてそこも良かった
自分でも気付かない自分を他人が知ってくれているかもしれない
先生が書かれてること言葉がとても温かく心に響きます
人にはいろんな欲があって、それは全てが悪いわけではないけれど時に人を傷つける
大人でも子供でも男でも女でも、傷つけていい理由にはならないけれど、欲のない人間にはなれないから難しくてしんどい
とても深い人間愛の素晴らしい作品でした
推し作家の未散先生の御本を買い逃してました。セールになっていて気づくという失態。
「お前でダメならもうダメだ」のスピンオフのようでいて、時系列ではこちらが先です。そして「幾でダメならもうダメだ」のセリフが出てくる通り、こちらも唯一無二の破れ鍋と綴蓋の話。というか未散先生の作品は、欠けた部分を埋め合うような、あるいはそっと寄り添うような、彼には彼でないといけないというその人が見つかる話ばかりです。詩的な度合いに差があれど。今作はだいぶとドラマチックなタイプですね。「君はパーフェクト」や「タイラント」も感性で読む必要があるお話だった。独特の絵柄も含め好みは分かれるんでしょうけど、未散先生にしか描けない作品を描いているところがどうしようもなく好きです。
神評価には変わりないんですけど、例えばミトにミトの生活と人生を維持するだけのお金がなかったらとか(お金があったから誘拐されかけたんだけどね)、幾に毎日を生き抜くための美貌がなかったらとか考えてしまう自分もいる。作品の中では八斗と八雲がなくてはならなかった存在として言及されているのが美しいです。末広がりで縁起の良いふたりよ。
家出からのヒモ生活を長年続けてきた攻めが箱入りのお姫様みたいな天才絵本作家と出会う話。
実家から逃げ続けて逃げることが特技な攻めと、自分のトラウマが作り出した場所から逃げることができない受けがピッタリ嵌る関係なのが面白かった。
攻めに一目惚れした受けがとても可愛かった。ぽっと顔を赤らめながらめちゃくちゃ価値のある絵(本人は無頓着)をくれるの可愛い。
受けの相手が絵のことはわかんない攻めなのも相性が良いのかも。受けの絵の価値にピンときていない攻めに周りがギョッとしたりキレ散らかしてる温度差が面白かった。
攻めの家も格式高い名家なんだけど、受けの過保護だけど自由のある家とは様子が違ってその対比も良い。最期に攻めの叔父に受け言い放ったセリフがとてもかっこよかった。