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どうしようもない僕の運命の恋

doushiyomo nai boku no hatsukoi

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表題作どうしようもない僕の運命の恋

前田幾
32歳
畔柳三斗
30歳

あらすじ

僕には才能がないから家も継げない――中学生で名門一族から逃げるように家出した幾(いく)。以来、その美貌を利用しヒモのような生活を送っていた。ある日、バイト先で出会った儚げな美青年を家に送り届けるが、実は、彼は世界的に有名な絵本作家の三斗(ミト)だった!! 「幾はおれを闇から救うペガサスだ――」人に心を閉ざした三斗になぜか気に入られ、半ば強引に屋敷に同居させられて!?

作品情報

作品名
どうしようもない僕の運命の恋
著者
未散ソノオ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784199608988
4.3

(59)

(37)

萌々

(14)

(3)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
12
得点
254
評価数
59
平均
4.3 / 5
神率
62.7%

レビュー投稿数12

トラウマの深さがエグイ

幾(主人公)が自分の置かれた立場から逃げ続けて、ふと出会った三斗に見初められ縁が繋がって行くという不思議なお話です。幾の態度が一見いい加減に見えるのに、彼は逃亡の日々によって確固たる「自分」というものを確立していて強いのです。
一方、三斗の脆さは並大抵でなく、その原因となる出来事は読んでいてゾッとしました。双子の弟・八斗が兄のために兄の分まで生きようとしている姿にも、あとでその理由を知って胸打たれました。
あるハプニングから幾と三斗の絆は深まり、三斗からの想いを受け、幾は自分の得意なことで三斗を励まそうとします。三斗のトラウマを解除することに成功した幾は、三斗の勇気を褒め称えます。三斗も、幾の強さを誇り、二人が未来を約束していくシーンに心の底から安寧を感じました。八斗、そして三斗の弟子・玲音もとてもいいポジションで、運命の絡まりを解くためのアシストが光ります。最初はアンバランスでハラハラするお話かと思っていたのにスッキリ大団円で収まりが完璧なのが未散さんの作品の特徴かなと思います。どれもお仕事BLなのも本当にいい。今回も泣けました。おススメです。

0

すごい引力を感じたお話

未散ソノオさんの作風って独特な気がします。
なんというか読んでるだけで10までわかるような流れるような漫画と逆なような。
独特な間というのかな?動きと動きの間は描かないというのか。こちらに考えることを与えるような。

タイトルもまさに!ですね。そのとおり!
この二人だからこそ、今こんなふうに出会ってその後の展開があったんだなあ。

逃げ出した幾と逃げたいミト。
幾だけがミトを逃がすことができて。
過保護過干渉じゃなく対等に、ミトという人格とこれまでを受け止め、幾の過去を照らし合わせて導いて。
やっと家族になれて、自然にいるだけでよくて、初めて好きになった人とこれからを生きてくんだね。
雰囲気がとってもありました。

0

2人の関係性がめちゃくちゃ好きだった

家出からのヒモ生活を長年続けてきた攻めが箱入りのお姫様みたいな天才絵本作家と出会う話。

実家から逃げ続けて逃げることが特技な攻めと、自分のトラウマが作り出した場所から逃げることができない受けがピッタリ嵌る関係なのが面白かった。

攻めに一目惚れした受けがとても可愛かった。ぽっと顔を赤らめながらめちゃくちゃ価値のある絵(本人は無頓着)をくれるの可愛い。

受けの相手が絵のことはわかんない攻めなのも相性が良いのかも。受けの絵の価値にピンときていない攻めに周りがギョッとしたりキレ散らかしてる温度差が面白かった。

攻めの家も格式高い名家なんだけど、受けの過保護だけど自由のある家とは様子が違ってその対比も良い。最期に攻めの叔父に受け言い放ったセリフがとてもかっこよかった。

0

バのつくアレ

推し作家の未散先生の御本を買い逃してました。セールになっていて気づくという失態。

「お前でダメならもうダメだ」のスピンオフのようでいて、時系列ではこちらが先です。そして「幾でダメならもうダメだ」のセリフが出てくる通り、こちらも唯一無二の破れ鍋と綴蓋の話。というか未散先生の作品は、欠けた部分を埋め合うような、あるいはそっと寄り添うような、彼には彼でないといけないというその人が見つかる話ばかりです。詩的な度合いに差があれど。今作はだいぶとドラマチックなタイプですね。「君はパーフェクト」や「タイラント」も感性で読む必要があるお話だった。独特の絵柄も含め好みは分かれるんでしょうけど、未散先生にしか描けない作品を描いているところがどうしようもなく好きです。

神評価には変わりないんですけど、例えばミトにミトの生活と人生を維持するだけのお金がなかったらとか(お金があったから誘拐されかけたんだけどね)、幾に毎日を生き抜くための美貌がなかったらとか考えてしまう自分もいる。作品の中では八斗と八雲がなくてはならなかった存在として言及されているのが美しいです。末広がりで縁起の良いふたりよ。

1

前田先輩の脳内奥さん

先生の事情をよく知らないのだけれど、顔で女をいくらでも誑かして学費まで出させたってとこをもうちょい絵で感じ取りたかった
もっと麗しかったりかっこよかったりするキャラクター過去にたくさんいたと思うので、きっと思うように描けてないところがあるのかな、と思った

おまダメが好きすぎて、八雲と幾は伊勢島より近かったから、ちょっと冷たい八雲を見られて面白かった

幾の叔父さんに凄く言えてた!本当だよね
特殊な家柄にそぐわないからと傷つけて、パートナーにまで貶めて聞かせるなんてひどいよ

偶然羽が生えたように見えたことに期待する相手に応えたいと思えたってことが運命なのね
クソ重い過去や現状を知ったときに逃げることだってできたのに、向かい合いたい気持ちが恋なのね

レノンのこと、守って育てて行きたいって思ってるとことか、セキレイにいるときの幾からは想像つかない!素直な愛情のある人だったんだな
まぁ、顔だけで関係維持なんてできるわけないし、いいとこあるはずだったんだよな
伊勢島にひどい言葉ぶつけたときに自分がダメージ食らってたもんな
伊勢島は絵本読んで泣いたりしてて、それがなんか良さそうに見えるので、セキレイのみんなとミトが出会ってくれて良かった
伊勢島のことも描きたくなってくれたら良いのにな

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