コミック

  • パパとぼくとかぞくになってよ

パパとぼくとかぞくになってよ

papa to boku to kazoku ni natteyo

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作パパとぼくとかぞくになってよ

片岡比呂
27歳,隣人で同僚
野々村翼
27歳,シングルファーザー

その他の収録作品

  • パパとぼくとかたおかと

あらすじ

「パパ、僕のことイヤなのかな」妻を亡くし、息子の空と二人になった翼。仕事に家事に育児に追われ余裕のない日々。空のためと怒ってばかりで笑う事すら忘れていた翼の前に、人懐っこいゲイの比呂が現れた。いっぱいいっぱいの翼を助けたいと思う比呂。でも、頼ることを知らない翼にその思いは届かなくて……。【本作品は話売り『パパとぼくとかぞくになってよ』1~5話に描きおろしを加えた単行本の電子版になります。】

作品情報

作品名
パパとぼくとかぞくになってよ
著者
靴川 
媒体
漫画(コミック)
出版社
光文社
レーベル
光文社BLコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784334808266
4

(52)

(23)

萌々

(15)

(8)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
9
得点
202
評価数
52
平均
4 / 5
神率
44.2%

レビュー投稿数9

最高級の父子もの

父子もの大好きな人は必読なのはもちろんですが、そうではない人にもお勧めです。
他の父子ものよりも良いなと思えるポイントは
①父が四六時中息子のことでいっぱいいっぱいな描写が多いし、的確です。
②父が突如現れた男性を少しずつ受け入れていく様が自然。
③子供が可愛いかったり良い子だったりする様子は多くの作品でもありますが、この作品の良いところは、親からの話や注意が子供に通じなかったり、身勝手だったり場当たり的だったりする描写の多さです。
どんなに大変でも子育て頑張りたいという父の気持ちも、そんな2人が愛らしくって一緒に生きていきたくなる気持ちもよーく分かります。

12

優しく沁みる

 子育てBLは結構増えていますが、シンパパの苦労がここまで丁寧に描写されたBLは珍しいと思います。
 空をきちんと育てる為無理して仕事と家事を両立し頑張りすぎちゃう翼は余裕がなくて、片付けが後回しになってしまうところに共感しました。散らかった部屋を比呂にだけは見られたくないという翼の気持ちがいじらしい。
 BLとしてはそういった描写はほぼないけど、家族BLとして読ませるお話でした。
 もっと二人の子育てを読みたいな。とくに空の視点から翼と比呂の関係がどう写ってたのかが知りたいです。アニメイトの小冊子もよかったです。空くん小悪魔で。

8

ほのぼの子育てBL?いえいえ、リアル子育てBLです。

多幸感溢れまくってんなーという表紙に惹かれて。
けれど、読んでみると少し思っていたのとは違いました。
読み手によって感想が分かれそう。

なんというか、想像よりもずっとリアル寄りなのです。
自身の経験や置かれた立場によって共感できるか、
あるいはしんどくて辛っとなるか、変わってきそうです。
求めるのは萌え一択!という方にはおすすめいたしません。

内容はノンケやもめ子持ちと独身ゲイが救い、救われ、
家族になっていく優しいお話でした。

若くして妻に先立たれ、残された息子・空の育児に奮闘する野々村。
仕事に育児に追われ、心身ともにギリギリの日々を過ごしていました。
そんなある日、野々村と空は一人の酔っ払いと出会いますが、
後日、その酔っ払い男・片岡が同じ職場に入社してきて…。

こうしてあらすじだけ並べてみると何の変哲もない子育てBLぽいですが、
本書の場合は物語の比重が恋愛よりも子育てに重きを置かれていて、
結構ガチめな子育て作品な印象でした。

なので、どうしても恋愛成分は物足りなく感じてしまうかもしれません。
萌えよりは野々村の子を想う親としての葛藤に胸を締め付けられたり、
父親としての愛情深さにじわっとする部分が多かったです。

息子を深く愛する野々村ですが、上手くやろうとする程に空回って
自分に失望し、自身をダメ親と責めてしまう不器用な人でした。
空の前では頑張って父親であろうとしていても、どこか頼りなげで。
いつも疲れ切った顔で、空のことになると周りが見えず、
ピリピリしてしまう姿が痛々しくて、あれ?私が読んでいるのは
ノンフィクションだっけ?というくらいにリアル感があり、
途中までは結構しんどかったです。

野々村にとって片岡の存在はまるで空の大好きなヒーローのようでした。
いい親にならないと、と自分の首を絞め続ける野々村を肯定し、
明るい笑顔で包み込み、一途に想いを寄せ続けた片岡。
自身の性的指向から親との関係に悩み、若干ヘタレな一面もありますが、
野々村が心折れそうなときには支え、弱さも丸ごと受け容れる包容力が
格好良く男前でした。

そんな片岡の優しさに頑なだった野々村の心も徐々に解かれてゆき…
と、明るい方へ向かうストーリーは良かったのですが、
一つ気になったのが野々村が片岡を意識しだしたきっかけ。
「空のこといい子って言ってくれた」ってそりゃ、
愛する息子を褒められれば嬉しいのだろうけれど、
そこからズルズル流されるままに片岡に惹かれてゆく野々村に
それって本当に恋なのかな?と。
なんだか恋の熱量よりも“自分の子を大切にしてくれる人”
という親としての下心のようなものが垣間見えてしまって、
心から萌えることができませんでした。
我ながら穿った捉え方してるとは自覚していますが、
片岡の恋心がまっすぐなだけに温度差が気になってしまって…。

でも、最終的には片岡の友人に嫉妬するまでにベタ惚れており、
空のことで喧嘩をして、仲直りをして、いつの間にか
本当の夫夫のような雰囲気を醸し出しているの野々村と片岡に
幸福感を噛み締めました。
やっぱり野々村は笑うとすごく可愛いわぁ( ´ー`)。о

ちなみに私はアニメイト限定版の小冊子付を購入しましたが、
本編から数年後の三人を見ることができるので、こちらを購入して
よかったと大満足しております♪

2

これはなんとリアルな子育てBL。

一人で子育てをする大変さがひしひしと伝わってきます。

私が靴川さんの「彷徨うビッチは恋を知る」がめちゃくちゃ好きな理由の一つが、
「男性が泣く描写がわざとらしくなく、非常に自然であること」
なんです。
ここがMy基準点に達してないと、どうしても「男はそんな簡単に、女みたいにすぐ泣かんやろ…」って思ってしまうので。
本作も何度か結構ガッツリ入ってましたが、さすが靴川さんです、どのシーンも自然だったのでスルっと感情移入できました。

受けが攻めを好きになった理由は、私はなんとなく
「不意打ちのキスで意識してしまう」→「いろいろと助けてもらううちに好きになった」
と理解しました。

ただやっぱり、
 ①「彷徨う~」では全く感じなかった作画の乱れや、
 ②いきなりタクシーでゾロゾロお家訪問、
 ③犬と友人の関係、
 ④カンの良すぎる母親、etc.
の展開に無理やり感が否めないし、細部のツメが甘いようにも感じたので☆3か4かで迷いました。
涙のシーンが印象的だったし、攻めが短髪なのがひっじょーーーに嬉しかったのでおまけの☆4です。

0

子がとにかく尊い

同僚×父子で妻を亡くした受けと子の間に攻めが新しく介入して家族になる手前までのお話。
子どもが幼稚園年長~小学一年に上がるまでがお話になっているので、感覚で約半年~一年くらい?の時系列です。

一冊まるまると入っているのでじっくり楽しめます。
また、作中に私が一番感動したのは子どもの描写のリアルさ。
ちゃんとチャイルドシートも描かれているし、子どもの自由さ、育児のしんどさがちゃんと描かれていて疲弊していく受けを、補うようにして攻めが助けてくれるところ。
また、そんな攻めも完璧ではなく、受けや子どもを思う複雑な思いも抱えていて納得の上でお互いが付き合うのがとても良かったです。

エッチなし、キスまでで読みやすくストーリー重視なところもポイント。

2

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP