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表題作事故物件ハネムーン

榊静馬、若手のホープと呼ばれる後輩社員
天海久也、大家都合で立ち退きを強いられる会社員

その他の収録作品

  • 甘い生活
  • あとがき

あらすじ

大家の都合でアパートから立ち退くことになった建築メーカー勤務の久也は、「幽霊が出ると噂の自社物件である豪華なタワーマンションに3ヶ月間住み、よからぬ噂を解消させろ」という業務命令を下される。それだけでも不本意なのに、なぜかいけ好かない後輩・榊も入居してきてムールシェアをするハメに! 不愛想な榊に始めは戸惑う久也だけど、優秀な若手のホープである榊は意外にも料理上手で世話焼きな男だった。しかも、除霊と称してやがて二人はHなことまでする関係になってしまい…!?

作品情報

作品名
事故物件ハネムーン
著者
藤崎都 
イラスト
二宮悦巳 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
電子発売日
ISBN
9784344850200
3.5

(18)

(2)

萌々

(7)

(7)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
61
評価数
18
平均
3.5 / 5
神率
11.1%

レビュー投稿数9

事故物件BL

不動産関係に勤める先輩後輩が事故物件のタワマンでルームシェアをする話。
怖がりな先輩と霊感のある後輩。
わりと序盤で後輩→先輩の好意が見えます。
ツッコミどころはままあるのですが、キャラが二人とも好感の持てる人物でかわいかったです。

ちゃんと事故物件ですが、ホラーシーンはやや怖くらい。
恐らく作中一番怖いシーンは先輩の寝室に幽霊が入ってきた所だと思うのですが、ホラー描写としてはちょっと物足りないけど、ラブコメベースと思うと十分怖い、くらいのホラー描写でした。
良くも悪くも描写が軽く、簡単に説明されるだけでジワジワ追い詰められる怖さが薄かったです。幽霊から逃げたあとの先輩の説明を聞いて、そんなに鬼気迫る状況だったのか〜と思いました。
そこから除霊セックスになるので、まあ、怖くないですよね(笑)

私はホラー好きなので物足りなく感じましたが、この作品にはこのくらいが丁度いいのかもしれません。
先輩はめちゃくちゃ怖がっているし、そりゃ怖いだろうなとは思うのですが、基本はラブコメなんですよね。
起きる現象もポルターガイストがメインでおどろおどろしさが無いです。

除霊までの流れも変に事件が絡んだりしません。
随分簡単に解決したな〜とは思いましたが、ハラハラドキドキが少ない分、安心して読めました。

ホラーよりも先輩の同僚、梅原が結構なウザキャラで最悪でした(笑)
とはいえめちゃくちゃ自分勝手なだけで悪人ではなくて良かったです。

0

うーん…自分にはイマイチ

藤崎都さんは読んだことなくて、でもシリーズは有名なのでどんな感じかは気になってたんです。
シリーズだと冊数多いし、1冊完結、新しめのもので様子を見たいと思っていた所、タイトル・表紙イラスト・設定など面白そうだったのでこれだ!と選択。

結論から言うと期待外れでした。
設定は面白かったんですけど、文章がなんかつまらなくて。
展開が簡単で、こういう風に進んだらお手軽過ぎて嫌だなあ、っていう方向に進むんですよね…。読んでて全くワクワクしない。これ作家さん本人面白いと思って書いてるのかなあ、片手間に書いてるとか、仕方なく書いてるとかじゃなくて?って邪推したくなるくらい読むの面倒くさくなりました。
やる気があって気を込めて作ったものに思えなくてキツかったです。

8割くらいつまらなくて、霊関係のあれこれの所だけちょっと面白いと思えた。でもだから、イコール恋愛部分はつまらなかったです。受けの性格もあんまり好きになれなかったし。

それと細かい所で矛盾とか辻褄合わない所がちょこちょこ出てきてそれも評価下がる原因。

2

霊は満足しただろうけど…

建築業の二人はひょんなことから事故物件の高層マンションに住むことに。受けの天海は攻めの榊を実は苦手と感じていたが、、、、
心霊現象が起こると前の住人は退去してしまっていて、噂を払拭し不動産価値を下げないようにする任務で社宅として同居することになってしまう。しかし心霊系が苦手な天海は霊が見える榊を心強く思い、さらには霊の無念を晴らしてあげたいとまでいう。

で、、、
実際に霊はいて、金縛りやラップ現象も起こってしまい、やむなく天海は榊のベッドで一緒にいたいとお願いします。榊は了承するのですが、それでも霊がおさまらないのでエロいことして追い払おう!という暴挙?に(笑)
ここから二人の関係は進展していきます。その過程で天海は榊を好きな事を自覚します。榊の方は、元から天海に気持ちがあるわけで。
霊の無念も無事はらせて、めでたく二人の思いも確認できて、ハッピーエンド、という形です。

お話はエロで霊を追い払おう!が面白いところですが、BL的にはむーん。難しい。
ちょっと天海が榊を好きになるのが簡単すぎるというか、萌えどころがなかったというか。男女ものの小説ならそういうのも良くある事なんだとは思いますが、物足りなさが残りました。

1

期待はずれだった

 本編はラブ要素が薄い。
 幽霊も、二人の邪魔したり受けにイタズラしたりするような立ち位置ではなく、ほんとに単に彼女に未練があって部屋に居続けてるだけの存在。
 美味しいシチュエーションにはならないです。
 幽霊の存在を活かして、攻めが受けにエロい事したら効くとか言って抜き合いしたり、抑えが効かなくて突っ込んだり等はある。
 ラブが始まるのは本編が終わったあとから。

2

怖い中にもホロリとする作品

藤崎郁先生の小説を読んだのは本当に久しぶりだったのですが、読み易くてお話の運び方がとても優れていると再確認しました。

こちらのお話は読んで早々に榊の気持ちには気が付いてしまうんです。でもその榊が天海に気持を伝えようとしないのが、焦ったくて面白いのです。
言葉の端々に現れる天海への感謝が何処から来るのか、最後の最後に明かされるので終わりまで楽しむ事が出来ました。

また事故物件で同居する2人に襲い掛かる数々の霊現象に絡めて、2人の絆が深まって行くのに怖いのとキュンキュンするのとでドキドキが止まりませんでした。

怖いだけでなく霊の心残りを解決してあげようする2人の活躍をワクワクしながら読む事が出来ます。
遺された人たちと遺して行かなければならなかった者の気持ちが切ないお話でもありました。

天海の同僚にイラッとしましたが、是非とも続編で酷い目に遭わせてやって欲しいと思ってしまいました。www

1

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