電子限定描き下ろし付き
ワンコ系後輩刑事×美形先輩刑事(生霊)の、えっちな妄想と不可思議な現実が交錯するサイケデリックBL!
刑事物だと意気込んで読んだら、ほぼ1日というか数時間のやり取りを1冊かけて見せるという特殊で強気なお話でした。その上ファンタジー。『スティグマタ』ともまた別物です。正直なところ人を選ぶ作品だと思う。まぁそもそも秀武先生の作品を手に取る方は好きな人か。
読むタイミングにも左右されそう。コロナ禍の最中に読むという要素もまた解像度を上げるのかなぁ。コロナとは書いてないけどね。生きてるって夢みたいだな。
秀武先生の絵柄の肉っぽい感じが好きでして、今作は裸も多く生感強めでした。
雪と松、スティグマタと読んできまして。
本作も刑事モノと知り購入。
そしてまた特殊設定。
おもしろかったです。
幽体離脱した日野からは溝尻に触れられるけど、逆はできない、という設定もよかった。
推測だけどその説明が理にかなっている気がして。これ重要ですよね。
溝尻が日野と対峙しながらも、妄想が挟まれて、ほわほわした雲のような中で行われているのもかわいかったです。
しかもそれが全て日野に伝わっていたというオチもいい。
日野のお顔が美しいですね。特に初期。
それに裸体、からみ絵もいい。前2作もそうでした。
擬音や声がなく、色っぽい。独特の味わいがあります。
刑事モノ、幽体離脱設定でしたが、ストーリーはシンプルでわかりやすかったです。
ただやっぱり気になってしまったのは、溝尻がほぼ目を見開いていたこと。
驚いたり、戸惑ったり、ビビったり。
そういう場面、キャラなのはわかるけど、ほぼほぼビックリした目だったのが苦手だし気になるし。
もっと普通の表情、伏し目がちなところが見たかった。少しそういう顔があって、とてもよかったですし。
雪と松の松庵、スティグマタの朝子も同じ表情が多かったので、作家さんはそういうのがお好きなんですかね。
冷静で美しいお顔×ほぼほぼビックリ顔のカップリングが。
「スティグマタ」「花と銀」既読。「花と銀」を調べてたら本作を見つけて、面白そうなので読んでみました。帯に吉本ばなな先生のコメントが!
タイトルの「サイケデリア」は「様々な幻覚、極彩色のグルグルと渦巻くイメージ」という意味なんですね。知らずに読了しましたが、作品全体を通してそのような視覚イメージの表現があり、独特だなぁと思ってました。
攻めは新米刑事の溝尻、年下ワンコで日野が好き。受けは先輩刑事の日野、男前美人。
一緒に張り込みをする直前に日野が撃たれて意識不明となる。そして謹慎となった溝尻の前に、日野の生霊が現れて…というストーリー。
前作と同じく刑事ものということで、二人で事件を追っていくのかな?と漠然と予想していたら、全く違う展開でした。
物語の大半は、溝尻と日野の生霊の対話で進んでいきます。それが二人芝居を観ているようで面白かったです。
またグネグネとした渦巻くようなイメージが所々現れることにより、日野の生霊は本物なのか、はたまた溝尻の作り出した幻覚なのか…。作品の幻惑的な雰囲気に、読み手も引き込まれていきます。
終盤はちょっとピンチがありつつも、奇をてらった展開ではなく、ほっとする終わり方でした。
ラストの番外編は幸せそうなベッドシーンで、ほっこりでした。
内容とは無関係ですが、人物がみんなマスクをしていて、コロナ禍を反映してるのかな、とちょっと珍しい感じがしました。
同じ刑事ものですが、「スティグマタ」とは全く違う、個性的な内容で面白かったです。
電子(ebookjapan)購入 うっすら枠ありライトセーバー(発光)修正
のっぽ穏やか長身年下攻め×頼れる美人受け先輩刑事が好きな人は絶対好き。
先輩が打たれてからのたった一晩を、こんなに丁寧にゆっくり描く手法があったのかと驚きが隠せない。キャラクターの目、まつげの美しさ、良き。高橋先生の線の美しさ、独特の味がありますよね…良き…骨太な画力はもちろんのこと2人のやりとり、表情、空気感などまるでそこにいるかのような気持ちになります。あーほんとかわいいわ。のっぽわんこ攻め。なんで先輩を好きになったのかが丁寧に描かれてるし、先輩もじつは‥というのもすごくいい!!!!!もっとこの2人読みたいです!
『スティグマタ』がすごく良かったので、新刊で同じく刑事物であるこちらも購入しました。
試し読みの範囲で、捜査中に負傷し入院している先輩刑事が、彼に恋する後輩刑事の元へ生霊として現れるというオカルト的なファンタジーBLであることは分かっていました。
ただ、前作の耽美な雰囲気が好きだった私としては、若干の物足りなさを感じてしまいました。
割りとライトなお話で、絵柄もかなりライトになっていると思います。今どきBLに近付いているというか。きれいなBLというか。これはこれで作者様の思うようになっているのだろうと思います。でももっと耽美なのが見たかったなぁ~。
さて、基本的に一晩の出来事で、いわゆるワンシチュエーションのストーリーがメインです。先輩と後輩の気持ちをお互い確認しあい、先輩生霊と結ばれる。その後復活した生身の先輩と…という形です。
登場人物がマスクをしているところとか、時勢を感じさせるの珍しいですよね。ライトだからこそ、二人の心情や表情がかわいく、楽しく読めました。