電子限定描き下ろし付き
探偵×訳ありヤクザ「俺の正体、暴いてみろ」
がっつりネタバレです。
知りたくない方はご注意を!
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待ちに待った2巻です!前巻ではすでに、左右田くん、組長、若頭とモテまくりの花井さんでしたが、今回はさらにその魅力にとらわれたオッサンが登場します。
花井さんのモテ指数、限界突破してます。
組織に花井さんがいると、もれなく惚れる男が出てくるので要警戒レベル笑
本人が色気の塊だからしょうがないのか?!
花井さんにセクハラまがいの絡みをしてくるオッサン、松永は警察側の人間。
まあ花井さんの上司っぽい人なのですが、ただよう嫌エリート臭といい、じっとり冷たい変態感といい、左右田氏と素敵な対比になってます。
しかも松永、花井さんと昔から知り合いのようで…?お兄ちゃんって呼ばれてたらしく…?呼び方がなんかいやらしくね?
というわけで、松永×花井の過去妄想が非常にはかどります。
若頭とかはお笑い要員感もあったのですが、オッサンの花井さんへのガチ執着はマジレベチ。根深いものが絶対ある。
左右田くんもたしかに執着してるんだけど、風通しの良さとか、花井さんへのリスペクトが違うんだよな…
やはり左右田は良い男だ!
ということで、オッサンの登場により、ピュアな主人公をより応援したくなりました。
(でも松永と花井さんの過去絡みも見たいオッサンスキー)
1巻から1年ちょっとで2巻が読めるのうれしいです。
花井の正体がわかりやっぱりそういうことか〜と納得しました。
ヤクザでありながら探り方がどうもヤクザのそれではなさそうでしたもんね。
花井と松永との関係が気になります。「お兄ちゃん」呼びもだし、中学生くらいの時に花井が松永に助けられた的なことなんでしょうか。
花井が色っぽく渋くきめているのに対し、左右田がこじらせめんどくさいキャラなのはコントラストが効いていていいんでしょうね。
個人的な好みとしては、左右田も花井とはまた別の渋くかっこいい男であってくれたら激萌えなんですけど、2巻の終盤で元警官でもある左右田探偵の良さや凄みが今後出てくるかなと期待が持てました。バディを組んで捜査する展開なら熱いです。
花井はすっかり左右田が好きみたいだし、左右田がしっかりしてくると恋愛的にも進展が見込めそうです。
ヤクザ関係もどうなるのか楽しみです。花井の過去、松永、左右田、組長、若頭…どう絡んでくるのか。
高橋先生はXやブルースカイで男同士の恋愛のどこを描きたいかなど日々思索されていておもしろいし勉強になります。
ていうか全体にレトロな魅力。
花井や、若頭や、組長の若い時、涼子さんの下品顔、あと松永。顔がまんま日活とか東映、昭和の映画見てるみたい。で、なんか懐かしい。
特に9話のセリフ回しなんてシビれますね。
さて、今回花井の一つの真実が明かされます。
そっか〜…とにわかに切なくなる。
花井は自分をモノとして役割を果たしてたんだろうね。感情のないモノのように動いて。
でもそこにでかわんこみたいな左右田が現れて、世界に色が戻ってくる。
ワケアリの松永との関係性も心にフタができてたはずだけど、左右田が自分がまだ人間だって事を思い出させる…
そう。もう花井は左右田が好きになってる。
左右田もドジなバカわんこじゃなくなりましたよ。一気に覚悟を決めてオトコを出してきた。
「情が移った」花井はどうなる⁉︎
いよいよ楽しみです!
昭和任侠ものへのオマージュ風なハードボイルドBL、また新たにクセ強なキャラクターが投入されて、ふたりの恋の行方に一波乱ありそうな予感…いやいや大好きです、こういう展開。
またしても花井さんの色気にやられっぱなしの左右田と私…。今回もスケベはお預けでしたが、だからといってエロくないかといったらエロい!もう花井さんの存在自体がエロスなので、左右田の妄想で十分満足してしまったのでした。早く手を出せばいいじゃん!っていうところで、スケベへの拘りが強すぎる攻めのメンドクササが愛の重さということで、この気持ちで妄想じゃないスケベになったら爆発するんじゃないかと心配になる重さですw
狙った気障さが妙にクセになる演出だな~と思いました。第9話の告白の場面の花井のふるまいは宝〇の男役?つかこう〇い?ちょっと舞台みを感じて、割と好きでしたw いまどきっぽくない大がかりなドラマチックさが読者の期待値も高揚させてくれるのです。続きが本当に楽しみです!
2巻もそこまでシリアスな空気感が増すことはなく、ヤクザが登場する作品にしては穏やかな雰囲気でした。ただ、左右田は花井の行動に疑いを持ち、2人の関係には少しずつ変化が訪れます。左右田に見た光景を正直に告げられて、自分を暴け、と言い放った花井に痺れました。左右田に本当の自分を知られても、失うものは何もないという自嘲のようにも見えたし、本当の自分を見つけて受け入れてほしいという希望のようにも見えました。ヤクザに取り入る自分、警察組織の手先である自分、あやふやで宙ぶらりんな忠義、そんな自分のすべてを一緒に抱えてくれる人がいたら、なんて心強く、甘美なことでしょう。こういう仕事に甘えは禁物かもしれないけれど、彼にも気持ちの拠り所は必要です。調査もしやすくなったし、2人の関係の進展に期待が膨らみます。