【電子限定おまけ付き】【イラスト付き】
今回は私設自警団長を務める王子と
ゲーム世界に転生した元公務員のお話です。
転生した受様が攻様の隣に居場所をみつけるまでと
初夜を描いたの幕間短編を収録。
受様は25才のゲイですが平凡な公務員です。
ある日、
ゲイバーを営む友人と新宿で待ち合わせしていて
自覚のないまま交通事故に遭ってしまいます。
次に目覚めた時、
受様は裾の長いネグリジェのようなものを着た
金髪に青い目の美青年になっていたのです。
しかも受様を待っていたのは
受様を"聖女"を殺そうとした罪人として
殺めようとやってきた攻様だったのです。
攻様は現王の王子の1人ですが
母親が庶民であるために王家の汚れ役を担う
自警団の団長を務めています。
受様は学園の卒業式の日にとある女生徒を
階段から突き落として共に落ちていたのですが
彼女は階段から落ちた事で"聖女"として覚醒
奇跡の力で受様も助かっていたのです。
彼女が聖女として覚醒した事で
受様は王位継承権をもつ王子の命により
断罪される事となったのですが
受様には身に覚えのない事であり
攻様に「警察を呼んで」と必死に訴えます。
攻様は受様の主張を認めた訳ではないものの
詮議の必要を感じてくれたらしく
受様は件の聖女と王子の前に
連行される事となります。
自分の置かれた状況すらわからない受様に
未来はあるのか!?
生母のために不遇な境遇に甘んじる攻様と
悪役令息として転生した受様の
異世界転生ファンタジーになります♪
受様にとって場所が移っただけで
絶体絶命の危機は去りませんでしたが
なんとここは乙女ゲームの世界で
受様が突き落としたらしい聖女は
受様の友人だったゲイバーのママの転生した姿で
受様は悪役令息として転生したのです。
ヒロインである聖女は
侯爵令息=前世での友人の受様と判ると
聖女は自分の立場を使って
受様の処刑を止める事に成功しますが
受様が要注意人物であるとの警戒はとかれず
攻様の預かりとなるのです。
とはいえ悪役令息だった受様の評判は最悪で
平凡な庶民、公務員として生きてきた受様には
"今まで"どおりには生きることができません。
受様を預かる事となった攻様は
平身低頭な受様が今までの悪役令息ではないようだ
とは思いつつもどういうつもりかという疑いは
捨てられません。
秘密を抱える人物がそれ故に右往左往する、
グルグルするというのが好きなので
こんな2人がどうやったら恋人同士になるのか
ワクワク&ドキドキ、楽しく読ませて頂きました♪
受様達の恋が主軸ですが
受様が覚醒した事で友人だった聖女も変っていき
攻様にも伏線が張られていて読了後に読み返すと
また違った視点で見れてニマッとしました。
攻様も出生ゆえにいろいろと苦労してきた人なので
噂通りではない受様の言動に戸惑いつつも
聖女と受様の関係をモヤモヤしている様が
けっこう萌ツボでした (^-^)v
この設定は初めてです!
ゲーム転生もの多くなりましたね。正直またか…と思いましたが、あら!こうきたか!
なんと主人公律は乙女ゲームの悪役令息リアンに転生してしまい。
そしてなんと驚くことに現世で最後に一緒にいた親友の茂雄ことマリリンは、4年前からこの世界に転生していてゲームの主人公の聖女になっていて。
このマリリンも良かったです。現世でもこちらの世界でも真っすぐ好きなように行動して。
そしてマリリンが処刑されそうなリアンを救ってグレンにリアンを守るよう命じて。マリリン賢い!
悪役令息の噂を聞いていたグレンが、謙虚で礼儀正しく控え目なリアンにどんどん惹かれていき。
リアンこと律も優しくていつも律のことを考えて何かと世話を焼いてくれて、今の自分を見つめてくれるグレンに惹かれていき。
グレンの秘密や二人の恋の行方もとっても良かったです。グレンの立場も盤石になって。
エッチもなかなかしっかり書かれてましたね。
私はマリリンが印象深いです。好きな乙女ゲームの主人公に生まれ変われて、持ち前の強かさで這い上がり聖女に覚醒して、王子様と婚約間近と。
でも彼女は決められた攻略ルートで満足しないんですよね。
どこから現れたん?な新キャラと結ばれ新しい道を拓いて歩き出すマリリン。
律の心強い味方でいつまでも親友で。
みんなに幸あれ!
本当に、今城先生の執筆なのか?と思う展開だった。
謎解きも伏線も、刺さらない。ひたすら甘い乙女ゲームシナリオ。
自分が読みたくて選んだ本なので、評価に神が多い私ですけど、
この作品は、萌2。
ある日、事故にあい、幼馴染と一緒に死亡したらしい主人公。
同時に事故に遭った幼馴染は、何故か異世界に4年先から飛ばされていた。
幼馴染は、新宿二丁目のゲイで源氏名マリリン。
二人は、ゲームシナリオの世界に飛んだらしい。
嫌われ者で、マリリンを階段から突き飛ばした罪で処刑される所を、マリリンに助けられる主人公。
階段からマリリンと一緒に転落した際に、魂が入れ替わったらしい。
金髪碧眼の美男子の中に入った律は、とても善良。実は、律はゲイ。
この作品の主軸は、聖女マリリンに転生した(茂雄)。
主人公に主導権はない。
波風少な目、山場もなだらか。
読みやすい作品だったけど、実は しゅみじゃなかった。
今城先生なんで手に取ってみましたが、キャラ、お話ともめっちゃ刺さるっところが無かったので中立寄りの萌にしました。読みやすいし愛されてるなあと思うので、甘めテイストが好きな方だったら嬉しいのでは。本編290Pほど+後日談17Pほど+あとがき。
薄闇の中、目が覚めてみると、日本人だったはずなのに、見た目金髪碧眼のキラキラ美青年で、めちゃ豪奢な部屋に。おまけに黒づくめの男が忍び込んできて切り殺されそうになり・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
マリリン(聖女、転生前の受けの親友)、ハーラルト(王子)、マルガ(受けの側仕え)、アロイス(副団長)、サビーノ(他国からの留学生)ぐらいかな。
++攻め受けについて
攻めは王族にとって都合の悪い方に対処してきた関係で、城下では評判の良くない方。汚れ役をやってきた認識があるからか、表に立って何かを実施するという感じではないです。事情あって受けのお目付け役というか保護役になって、悪役だった受けが、謙虚でつつましい性格になったのを知り見直して・・という展開。めっちゃ仕事できるとか、強いとかという描写は今一つなく、萌えたのは言葉少な目でかっこよさげというところでしょうか。
受けは普通の公務員だったのに転生してキラキラ美青年(でも性格悪い)になって、戸惑い満点。なんとかマリリンに助けてもらって自分の立ち位置をどこに作ろう?と考え中・・・なはずなんですけどねえ。お仕事頑張り始める様子があったり、元社会(日本)のことからアドバイスしたりという様子はあれど、今一つ「これ!」という刺さるものが見いだせず。
二人の甘い様子は良かったなと思うものの、ちょっと盛り上がり損ねた一冊でした。
今城けい先生の作品は「複合獣と銀の麗人」が初読みで、「若社長と純愛ごちそうキャンプ」が特にお気に入りなんです。
こちらの作品は異世界転生物とのことで楽しみにしてましたが、思ったより萌がなかったのでこの評価になりました。
グレンが度々リアン(律)の話す単語に反応したりと、最後に明かされた秘密への伏線はなるほどと感心しました。
でも律の性格が良い子過ぎて、グレンへの気持ちを抑えるのには焦ったく思いました。
自己肯定感の低すぎるのはマイナス要因にもなり得ます。
あらすじにあった「いつしか周囲からも律は愛されるようになり」がグレンの屋敷の中の限定で、もっとドラマティックな演出があった方が納得したと思いました。何だかこの辺りが地味に感じてしまい、えっこれだけでと思ってしまったんです。
聖女様であるマリリンの活躍ばかりで、攻め受けという主人公二人が霞んでいたように思いました。