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再会復縁ものがダイスキです。
これにSMが加わって大変なことに⋯。
ダークでもメリバでもなく、甘党の自分でも大変に楽しめました。
幾世が本のM女側に感情移入しているところを見抜いて攻めていく風見がもう、鋭い。
本当に愛があるSMは完全なMへののご奉仕なんだなあと読んでいて思いました。
風見の趣向はSでもなく、物書きがしたいわけでもないのに
幾世に合わせてやってあげてる、と思うと純愛を感じてズキズキ痛いです。
風見は大好きなのに、ホント鈍い幾世ですね⋯。
大学時代の初めての拙いプレイ、ロウソクで笑いあうところとか、読み返した時に泣きそうになります。
先生のマジもんのプレイで、本物をわからされたというか。
先生は当て馬というより、わからせに近い存在ですかね。
幾世はドMだし、先生はプロ?だし、怖くはなかったです。
仰る通りそこにSの居場所はないんですね、先生。
むしろ良いようにダシにされたのは先生ではなかったかなあ⋯。
退屈させたら終わりかと思ってた風見と
自分の性癖に付き合わせてしまっていたと思っていた幾世。
「ひとりよがり」だった2人、思いが通じ合ったあとが甘くて可愛くて、大変萌えました。
バニラ=平凡ですかね。いろいろな記号が含まれていそうです。
セーフワードとか、幾世の父の話とか
謎も多くて何回も読み返してます。この分野のインテリジェンスを要求されます。読み解ける方が羨ましい。
あとがき読むとものすごく細かな設定があるので
読めば読むほど味が染み出てきそうな作品だと思いました。
みなさんのレビューや、談話室の質問も全部読ませて頂いて解釈を楽しんでます。
大学生時代にふとした事からSMプレイに耽っていた幾世と風見。風見への想いと本音を隠したまま無理矢理遠ざけた距離。なのに卒業後雑誌編集者となった幾世の前に、新人作家として風見が現れて⋯。
捻れた気持ちの輪は結局一つに繋がっているメビウス。
Мな幾世を満足させたくてSとして振る舞う風見は、本来はSではない気がする。無自覚な幾世の求めに応えているだけで。二人はそのままでも愛し合えるだろうけど、風見は縄や拘束具無しでもきっと言葉一つだけで幾世の全てを縛り上げてしまえる唯一の存在。二人にはこのまましっかり見つめ合って幸せになって欲しい。
そして最も容赦ない責めとエロスを見せてくれたのは、幾世の憧れの作家鈴原先生〜!彼のサディズムをもっと堪能してみたい。イケオジの若かりし頃も気になる。
タイトルのバニラは挿入を伴わない性行為の事だそうで、風見と幾世も結ばれるまで長いけどそれもまた良い!
ずっと気になってた作品だったけど、SMがあまり得意じゃなくてようやく今になって読めました。
こ…これは、どうだろう。私にはちょっと刺激が強かったかもしれない( ̄▽ ̄;)
この程度で?と言われてしまうかもですが、乳首ピアスのシーンがリアルで怖すぎで痛そうで、思わず自分の胸あたりをさすさすしてしまった(笑)
絵がきれいなのもあって、緊縛シーンとかは見惚れてしまいましたが、水責めしよった巨匠はエグい。その後はちゃんとケアしてくれたから良いけど、私にはあまり刺さらないプレイでした。
そんなんなったのも、2人が回り道しまくってるからなんですよね。明らかに両思いなのにさ。
風見の小説を出さなかったのも、それを盗ませたのも風見との関係が元々の原因なわけだけど、なにやってんだか……でした。2人から責められる理由作りのためにワザとやってるのだろうかと思ってしまった。
基本、SMのパンチ力が強くてスパイシーだけど、最後はあまあまがいっぱいでそのギャップがとても良かったです。
SMもどことなく品性を感じますし、エロみも官能的で美しさを伴う点もこの作品の良さだと思います。セリフや会話にも知性を感じるストーリー運びがGOODでした^ ^
非BLのアクトアウトにハマったことがきっかけで、それより最近に描かれたこちらの作品を手に取りました。
なんか全然えっちぃやつだった!
事前に何の前情報もなく読んだのですが、SMっぽい設定で絵もそうなんですが緊縛で言葉少なながらゾーンに入っていることが分かる黒髪メガネさんがすごくHでした。
巻末に初期設定があるのですが、最初はもっと真面目な風貌の設定だったようで、こっちの方がさらにHだったかもと思いました。
両片想いなので苦手な設定ではありますが、今回当て馬役だった先生との絡みも官能的で、後ろ暗い雰囲気が面白く最後までテンションを保てました。
先生のスピンオフぜひとも実現させて欲しいです。
内容は全然違いますが、いたいけで純情な受け設定は共通してるかも、と思いました。
読み終わってみると長い両片想いを拗らせていたけれど、風見も幾世も最後はちゃんと自分の気持ちを吐露することができて良かった、と良い読後感を味わえましたし、萌えも感じました。が、中盤までは場面展開の繋ぎが雑というか、転換が突然だったり、台詞を誰がしゃべっているのか分からなかったりして、ストーリーについていくのに少しストレスを覚えました。
また、表紙からもSM要素を期待すると思いますが、正直SMシーンにはまったく萌えられませんでした。幾世がマゾだといっても別に気持ちの通じないSMでも良いわけではないし、となるとSMシーンで得していた人っていないよね?と。誰のため、何のためのSM?と気持ちが冷めてしまいました。一番不可解だったのは、幾世が担当作家に盗作させるというとんでもないことをやらかすこと。どういう心理かさっぱりでした。風見と鈴原の因縁はあっさり解決してしまうし、私にはちょっと掴みきれない不思議な3人でした。