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単なるリーマン同士の色恋を描いたものではなく
そこに至るまでの心理戦や密やかな攻防がものすごく面白かったです。
ゲイとノンケの考え方の違いやマイノリティの捉え方など、切なくなるところはたくさんあって
交わるのはなかなか難しいのかな…と、思ってしまうふたりでしたが。
同僚の距離から少し離れて冷静になり、拗れてしまったその仲を時間が解決してくれる"大人の恋愛"感がすごくツボでした。
自分自身を見つめ直したことで気持ちに変化が訪れた千裕の素直さが良かったし、
スマートなようでいてその言動の端々に『惚れた弱み』が見えまくりな向居にも好感が持てました。
仕事をしているときの向居は自信家のように映りますが、いざ千裕のこととなるとめちゃくちゃ後ろ向きなのが一周回って可愛く見える不思議。
リードしているようで実は引っ張り上げられているみたいな、そんな関係になったふたりが本当に微笑ましくて幸せを感じました。
存在感のあった伊崎のお話もあるようですね。
スピンオフも楽しみです…!
My Japanese writing and speaking skills are not as good as my reading, so I will write my review in English. Please forgive me~ hehe
This was the first Japanese BL novel I read! I was drawn in by the beautiful cover illustration~ Reading the summary, I knew I was going to love it. I really love 受け's type of personality hehe A little bit of stubborn but deep down, he's got a good heart! The 攻め was so perfectly written as well~ Handsome and so doting!! My favorite!!! After reading this one, I read a ton of 安西先生's novels and they were all very good.
Always looking forward to more and more of her stories, she's got such a wonderful way with words.
ノンケに惚れたゲイと、好かれて調子に乗るノンケのお話。
主人公の成長が著しく、ありふれた日々に溶け込む空気感がとても良かった。ただラストが微妙。せっかく良い雰囲気だったのに、サブキャラが絡んでくる中途半端な終わり方。主役カプの幸せな結末にじっくり浸らせて欲しかったな。
南は性格の悪いキャラとして描かれているらしい。湿っぽい悪質さや粘着性は見えなかったので、特に嫌な感じもなく、スムーズに読めた。性悪女の気持ちが分かると真面目に言っていたのに笑ってしまった。
南視点から見る向居の描写はかなり細かくて、南は向居の些細な癖まで把握している。自分のことが好きな人、という前提で見ると何らかの感情が乗ってくるのかな。向居だけを客観的に見ると魅力がよく分からない。
酷い別れの後の再会では、南の変わりっぷりに驚いた。初心な恋する乙女になっていて。告白からエロまではページの都合かな……と思ってしまうまとめ方。せめてもう少し、告白シーンくらいは南の心理描写に盛り上がりが欲しかった。
向居視点になると、付き合っているはずの南の存在感が一気に薄くなり、自分の殻に閉じこもっているのが伝わってくる。今だけの付き合いだと悲観的で臆病な向居は、しっかり南に叱られてくれて良かった。
これでラブラブして終わりなら読後感も最高だったのになあと思う。正直、最後の7章はあとがきの後に載せて欲しい内容。スピンオフ作品の予告みたい。
安西さんの書き方が好きで、すっと世界に入り込める感覚がクセになって読んでるし、作品自体もとても好き。でも改めてストーリーを思い返すと、雑に感じられるところの目立ついまいちな作品。
だけど好きなのは好きでなんなんだろうな、という不思議な感想。
攻めが受けをヤケクソになって傷つけちゃうところ最高〜でした!
傷つけられて成長する受けエライッ
さらにいい男になって攻めと再会するまでわくわくと期待で胸が膨らみました。
ただ攻めも紳士的で誠意を見せてくれるのでザマァ系ではありません。二年後はお互い健気に思い合っていて読者はとても楽しい展開となりました。
受けは全然女王様って感じじゃないレベルでちょっと調子に乗りやすい程度のかわいいわがままノンケくん。
攻めは受けのそういう悪いところも引っくるめて性癖なスパダリちょいM?攻め。セックスの時はSなので問題なしです。
固定概念っていうか長年こうだってがんじがらめになっていた攻めのゲイとしての思考を受けがあっけらかんと溶かしていってくれるシーンは攻めにこんないい男逃すんじゃないぞ!となりました。
終わり方は続編をほのめかす終わり方でした。
しっかり買ってあります。すぐ読みます。
スパダリ×男前好きな方は全員読んでください(^-^)
ただの溺愛攻めではありません。そこをぜひ期待してください。
会社員同士の恋愛もの。
そこそこ優秀で期待どおりの働きが出来ていると自負している主人公の前に、超ハイスペックな男が中途採用で配属され、それまで一人で切り回していた業務を二人で行うことになるところから始まります。
会社に入って5年目くらいだと、こういう勘違いも起こしそうだし、主人公目線でずっと語られていくので、性格が悪いと本人が言うほどには普通の感情に振り回されているだけとも言えて、嫌悪感などは抱かずに最後まで読めました。
著者のお名前だけは知っていたのですが、読むのは初めて。とても読みやすく、主人公が相手の一言にぐさっと傷ついてそこから色々変わっていくのですが、その一言がこちらにも刺さりました。
冷たく厳しい言葉であると同時に、物語の根幹を為す一言であり、ちょうどここで物語の半分なんだな、と分かる見事な区切りっぷり。
主人公が終始浮いたり沈んだりかき乱されている様子もよかったです。
表題作のお話は本の3分の2くらいで、残りの3分の1は続編であり視点変えの「勝てない相手」というお話でした。
こちらは、惚れた方が負けなんだなとよく分かるお話で、攻めの男がもう切られるんじゃないかと心配しているのが可愛かったです。ベタ甘でよかった。
執着とまでは行かないと思うけど、そういう独占欲とかをむき出しにされるのは、読む方は楽しいですね。