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運命すらも呼吸をとめて

unmei sura mo kokyu wo tomete

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表題作運命すらも呼吸をとめて

麻川
SE,β→α
恒吉
製薬会社勤務,α→Ω

あらすじ

「何もかも目の前の雄に委ねてしまいたい」

自他共に認める優秀なα・恒吉は今日も今日とて完璧な一日を過ごす――はずだった。
大事なプレゼンテーション中に突然Ωとしての発情期を迎えてしまった恒吉は、αばかりが集まった会議室中にフェロモンを充満させてしまい…!?
逃げ帰った自宅マンションで、隣人の麻川に助けられるも、β性だと思っていた隣人が実はαだと知ったときには、疼く身体を抑えるすべもなく……。
麻川に組み敷かれるなかで、自分がΩになってしまったのだとまざまざと自覚させられて――。
そして、麻川もまた突然変異のαだと知り――。
滝端が描く、突然変異型オメガバースセクシュアルラブストーリー!

作品情報

作品名
運命すらも呼吸をとめて
著者
滝端 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784758024297
4.4

(158)

(91)

萌々

(47)

(16)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
18
得点
695
評価数
158
平均
4.4 / 5
神率
57.6%

レビュー投稿数18

攻めが急にスパダリに

 β→αに変異したα×α→Ωに変異したΩのオメガバ―ス。
 二人は同じマンションに住んでいて、Ωに変異したばかりの受けが発情したことからαがヒートに巻き込まれて関係を持ちます。番にはなっていません。

 受けはΩになったことでエリート街道から外れますが、悔しさを抱えつつも、異動になった部所で頑張っています。攻めはαに変異したことで生殖能力がなくなり(何故そうなったのかはよくわからない)、付き合っていた女性にフラれたようです。αになったことで急に周囲の態度が変わったことを受け入れられず、なるべく人に会わずに家でSEの仕事をしています。

 番がいればΩでも出世できるかもしれないことを知り、受けは攻めに番になることを持ちかけますが、攻めは「俺はお前とは違う」と拒絶します。
 その後、攻めの家を訪ねた受けは、抑制剤の過剰摂取で興奮状態となった攻めに襲われそうになり、「αになんかなりたくなかった」という攻めの訴えを聞き、関係を持ったあとに「今まで悪かった」と別れを告げます。

 二人はしばらく会わずに過ごしますが、受けが同僚に襲われそうになっていたところに攻めが助けに来て、落ち着いた頃に攻めのほうから「お前の番にさせてほしい」と告白します。受けと会わずにいた間に攻めはαである自分を受け入れ、外で仕事ができるようになっていました。

 攻めが受けと出会ったことでαである自分を受け入れることができた、という話の流れは理解できましたが、距離を置く前はかなり本気で受けのことを拒絶していたので、急にスパダリになって受けを助けにきて、番になることを申し込んだことに、唐突な印象を受けました。オメガバ―スのαという点では、攻めのキャラとしての魅力が薄かったです。

0

想像を超えるポジティブ

α至上主義だった恒吉が、突然変異でΩに性別が変わったところから始まるお話です。
第1話から衝撃でした。理想が高くて自意識が高く、α以外は人ではないくらいの勢いで生きていたのに、大事なプレゼンの席上でヒートになってプレゼンは台無しになるし、青天の霹靂でαからΩになったと宣告されるし、上司と同僚のさらし者になって部署替えにもなる。こんな悲惨なことあるだろうかと気の毒で仕方なかったです。
だけど、最初こそ自分の身に起きた出来事を呪い、戸惑うあまり自暴自棄になっていましたが、彼のすごいところはそれまでの自分の態度や生き方を反省して、新たに生き直そうとしていくところで、その変貌ぶりは実に驚異的でした。こんなに短時間にこの悲劇を受け入れて、前向きに生きるというのは、ちょっと出来すぎなくらいで、あまりに理性が勝ち過ぎて人間味に欠けていると思ったほどです。
一方で、恒吉を救った、同じマンションの麻川は、βからαに突然変異した人ということでしたが、でもそれ以外の情報がしばらく無く、読んでいく上での不安要素でした。一番最初の登場シーンがかなり不穏だったこともあって、この人はどういう人なんだろう、から始まり、実は以前恒吉に酷い目に遭わされた人で恨みがあったりして、など、妄想が広がっていきましたが、結局そんなことは一切無かったです。(あまりにも恒吉が真っ白なので、対比で黒い要素を脳内で生み出してしまいました)
結果として麻川も真っ白な人で、二人は光と光のカップルでした。
Ωになった恒吉にちょっかいをかける、同じ会社の別部署の下種が居まして、この人とその界隈がわかりやすく黒い人でした。
第1話を思うと、全体としてどういうお話になるのか、人間のいやな部分を映し出す暗い展開にすることも充分可能と思うので、本書の展開は私にとっては意外なものでした。

0

運命に翻弄されて出会った2人

オメガバースの新機軸。
本作のオメガバース設定は、「バース性の突然変異」が起きる、という世界観。

主人公はαの会社員・恒吉。
重要なプレゼン中に突然ヒートを引き起こし、αからΩへ変異してしまった…!
家に逃げ帰った恒吉のヒートを応急処置セックスで抑えたのは隣人の麻川で…
…と激しく物語が動き出します。
恒吉の変異。
よりによってαしかいないプレゼン中にだなんて。会社中に周知、Ω用の部署に異動になって打ちのめされる恒吉。
一方、助けてくれた麻川もβ→αの突然変異者。αになったけれど彼も苦しみを抱いていて。

こんな感じで、冒頭から暗くて重い雰囲気が立ち込めています。
絵柄がまたシリアスな世界観によく合っていて、美形同士が眉を顰めたり睨んだりとニヒルな表情で絡んでいく!
Ωが受ける不条理と、αになっても心も体もついていけない麻川。
苦しみを抱く2人の間に確かな結びつきが…という物語なので、かなり終盤までシリアスです。
描き下ろしにて、番になる瞬間の2人の行為がアツく描かれて圧巻。
軽く明るく読める作品じゃないけど、読み応え十分でおすすめ。

1

受けの強さ⁇が好きです。

受けが、辛い状況になってしまっても前向いて自分の力で頑張って、それが攻めにも力になる…
っていう作品が大好きなんですけど、ほんっとうにそれでした!!!!
お互いが支え合ってる感じがさいっこうにだいすきです。

1

オメガバースの良さ全開!

突然変異したバースに振り回されてしまった二人が支え合っていく姿に尊みを感じまくってました。それまで生きていた世界から突然放り出されて途方に暮れて沈んだり、相手に対して抱く気持ちがバース故に感じるものなのか悩んだり、相手の世界が広がることに焦る自分を嫌ったり、ホントにいろいろな思いが溢れていました。特に攻め様は中々拗らせてましたね。受け様は苦悩の中にも、攻め様の存在があったから歩けておりかなり良い感じだなと思って読んでましたが、攻め様の拗らせが悪く作用し離れてしまったときはもう読んでてこちらが悲しかったです。
あ、でも心が通じ合ってからは、攻め様の糖度がぐんとあがります。受け様にメロメロです。そこもまた良きなんですよ〜!
大人たちだけあって最初は少し距離感はあったものの、ラストではちゃんとラブラブしてくれてますので安心して読めます!セックス描写もしっかりありますので、ストーリー共々楽しめるかと!

2

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