お人好しな平凡会社員×愛を知らない孤独な男娼のモラトリアム

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表題作箱庭の熱帯魚

乾,リーマン
オペックホワイト,男娼

あらすじ

真面目に仕事に向き合ってきた、ごく平凡な会社員の乾が上司に連れて行かれたのは、
廃れた熱帯魚店の地下にある会員制クラブ『アクアリウム』。
男女含めたキャストのトップに君臨するのは、天使のように清廉で美しい青年『オペックホワイト』だ。
そんな彼が店のトイレで客に襲われているところを目撃した乾。
助けたつもりが輪姦プレイだったとわかり、思わずホワイトに説教をしてしまう。
後日再び店を訪れた乾は謝罪だけ済ませて去ろうとするが、
”一切手を出さないレアな客”としてホワイトに妙に気に入られてしまい…?

作品情報

作品名
箱庭の熱帯魚
著者
Luria 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
&.Emo comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784796415446
4.3

(81)

(44)

萌々

(27)

(8)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
15
得点
352
評価数
81
平均
4.3 / 5
神率
54.3%

レビュー投稿数15

笑った顔がすごく可愛い

サラリーマンの乾は会社の付き合いで社長達に連れられて会員制クラブへ足を踏み入れた。
一見普通の熱帯魚店なのに、店の奥にはおしゃれなアクアリウムが広がるキャバクラで、カーテンの向こうではエッチなこともできるというお店。
このような場所に初めて来た乾は、店のトイレでものすごく綺麗な男の子に遭遇する。あとで、その子が店のNo.1オペックホワイトと知る。

というわけで、リーマン×男娼のお話。
「真夜中の俺を見て」が気に入ったので、同じ作者の別の作品を、と思って読んでみました。
男娼のオペックホワイトがすごく可愛いです。
乾さんのことが気に入って、こっそり店を抜け出して会いに行って一緒に過ごしたり(店外デートは本当は禁止)、縁日も初めてラムネを飲むのも初めて、海にも遊びに行ったことがない、というホワイトが、目をキラキラさせていろんな初めてを経験し楽しそうにしている姿にはこちらも癒やされます。惹かれる乾さんの気持ちがわかります。
ホワイトにとって乾さんが初恋で、味わったことの無い感情に戸惑います。乾さんはホワイトと共に過ごすことがとても楽しくて、あるとき急に家に来なくなったことで淋しいと感じるようになります。
この辺りの、お互いがお互いを求める気持ちにぐっと来ます。
また、脇キャラもいい子達で、ホワイトがアクアリウムを好きだという気持ちも分かります。
巻末書き下ろしで、乾さんがホワイトに本名を尋ねる場面。恥ずかしがって耳打ちするホワイトの表情がめちゃくちゃ可愛いかったです。「俺はきみの笑顔に弱い」と呟く乾さんに全面同意です。

0

現実世界に紛れ込んだファンタジーのようなお話

最新刊を読んで作者様の世界観に惹かれこちらも読んでみました!

圧巻のストーリーとキャラクター設定。
夢中に読んでしまう1冊間違いなし。

正義感のある普通を主張するリーマンと浮世離れした一風変わった風俗店のNo.1。
本当にすごくすごく丁寧に2人が気持ちを寄せ合っていく過程が描かれていて心の底から2人がうまくいくことを願ってしまう…
自分とは違う普通を知ってて新しい世界を見せてくれて他の客とは違う下心のない優しさを与えてくれる乾さんにホワイトが、浮世離れしていて綺麗で純真無垢で危なっかしいホワイトに乾さんが、惹かれ合うのは必然だなぁと。

そしてこういう風俗が絡んでいるお話なのに嫌な人が出てこない。一緒に働いている人たちはもちろん、パパが本当に芯の通った誰かのための素敵で幸せな居場所を作るためだけに動いていたことに感動しました。例えそれが違法であったとしても一概に責められるものではないですよね…

現実世界だし風俗というある意味俗で現実の中でも嫌な部分が見えやすい場所が舞台なのにどこか異世界ファンタジーを読んでいるような世界観にものすごく惹き込まれました。
すごい良かった…

0

それぞれの違った普通

Luria先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
しんみり 3
純粋 3
エロ 2
な感じだと思います。

平凡な会社員の乾さん×外の世界を知らない男娼のホワイトくんのカプです。上司に連れて行かれた会員制のクラブ、アクアリウム。そこで性的なサービスをしていたNo.1のホワイトくんに説教をしてしまった乾さん。その後、説教をしてしまった謝罪をしにホワイトくに会うのだが…。

アクアリウムの経営者であるパパに孤児院から引き取られ、そこで生活しそこがホワイトくんの家となったクラブ、アクアリウム。外の世界をあまり知らなかったり、今までの客とは違う、ホワイトくんからしたら変な客となる乾さんを妙に気に入るようになったり、全体的な展開としては、よくある感じの物語りですが、最後の展開は予想外でした。とりあえずみんなが前向きに生活出来ていて安心しました。経営者だけど、乾さんが第二のパパみたいになっててちょっとクスッとしてしまった。描き下ろしでの海に行きたいけど…と葛藤しているホワイトくんがとても可愛い。

ホワイトくんが男娼ということで、モブ客との素股描写が少しありますが、最後までは乾さんとしかシていません。クラブの外で会って海に行ったりなど、今作が男娼物なのに意外と純粋な描写が多めかなと思います。

しかし幼い頃のホワイトくんの過去が、明確な描写はありませんが、父親から殴られていたり性的なことを強要させられていました。ホワイトくんにとって、それが普通のことだったから本人は悲観的にはなっていませんが、少し重めな過去となっております。

世間的にはいけないこと。おかしなこと。だけどそれが普通として生きてきたホワイトくん。乾さんの優しさがホワイトくんを苦しめたり救ったり、だけど最後はやっぱり乾さんの一番になりたいと一歩を踏み出すホワイトくんがやっぱり純粋で応援したくなりますので、是非とも読んでほしいです。

0

思ったよりも重くない

至って普通の会社員・乾と、
会員制クラブNO.1男娼であるホワイトの物語。

何となく惹かれて試し読みしたら続きが読みたくなったのでそのまま購入。

しかし想像してたよりは重くなかったかな?という印象。ホワイトの置かれている境遇から、もっと殺伐とした泥沼の展開になると思っていたので意外でした…個人的には逃げたいのに逃げられない的な泥沼展開が良かったですが(^_^;)

しかし…パパは一体何者なんだ??
パパがメインのスピンオフが欲しいところです。

寂しさに飢えた者達の優しい物語でした☆

0

えっちコンロ点火

 絵が綺麗で、性を醸し出しす表情は勿論、照れた表情にもとんでもないエロさが滲み出てる。
 ストーリーも設定もキャラの関係性も好みで、ツボにハマった。
 ほぼ全て大好きシーンだけど、特に好きだったのが、メラノが「お前が気に入ってたリーマン、しょげてたところを引っ掛けて、慰めてあげるって一発ヤったけど、なかなかよかったぜ」ってホワイトを煽るシーン。
 直後のホワイトの爆発が良い。

 アクアリウムの結末からの展開とオチには「うわー! よかったー!」って心から安心した。
 推し作家です。

0

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