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天才調香師と弱気紳士

tensai choukoushi to yowaki shinshi

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表題作天才調香師と弱気紳士

レオン 調香師
ルイ・アヌール 貿易商

その他の収録作品

  • その後の二人(描き下ろし)
  • カバー下:漫画「至急」「香水について調べてみた」

あらすじ

華やかな紳士淑女が行き交う19世紀末パリ――幼い頃「成金の匂いがする」と言われたトラウマで嗅覚を失った貿易商の跡取りルイ。弱い自分を克服するため、美貌の天才調香師レオンに最高の香水作りを依頼する。ところが、レオンはその依頼を拒否!! その代わり、「あんたはいい匂いだ――俺が嗅覚を治してあげる」と、情熱的にベッドに押し倒してきて!?

19世紀末のパリで繰り広げられる香水作りの天才×香りに鈍感な御曹司の濃密フレグランスLOVE

作品情報

作品名
天才調香師と弱気紳士
著者
百々地さ和 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784199609183
4

(18)

(8)

萌々

(7)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
6
得点
71
評価数
18
平均
4 / 5
神率
44.4%

レビュー投稿数6

香りに包まれて

舞台は19世紀のパリ。調香師のレオンと貿易商の跡取り・ルイのお話でした。

天才調香師と呼ばれているレオンは香り以外のあらゆるものに興味がないような変わり者ですが、ルイと恋をしたことで心が柔らかくなっていく様子がわかるのがすごく良かったです。
最初はルイ自身が持つ"匂い"を気に入った部分が大きかったと思うけれど、匂い以外にも惹かれていくと気が付けばベタぼれしているのが可愛かった〜!

ルイもレオンとの出会いでトラウマを克服できたし、仕事面でも成長できて本当に良かったなと思ったけれど、父親の発言に囚われて自分の気持ちを上手く言えなくなってしまうところはちょっとモヤモヤ。
レオンのおかげで自信がついて仕事も楽しくなったのに…離れ離れになるかもしれないなら、そこは弱気にならずにぶつかってほしかったなと思いました。

とはいえ、そんなハラハラするところも乗り越えたふたりの数年後まで見ることができて嬉しかったです。
たくさんの出来事とそれに結びつく香りに包まれて幸せに暮らしていくんだろうな。
苦しいところのない優しいお話で良かったなと思いました。

0

匂いの記憶はロマンチック

調香師さんの出てくるお話は、まず読んどこうと思いました。
私が、好きで憧れのお仕事でもある調香師。
それがタイトルにあれば読むしかないですよ。
百々地さ和先生の作品は、今までも読みましたが、いずれも浪漫漂う感じですよね。
滑らかで、丁寧な作画が好きなんです。

こちら19世紀のフランスのお話でした。貿易商のルイと調香師のレオンが香りを通じて近づいて、恋して!
ううっ。たまらない…
何がたまらないって二人を結ぶ香りのエピソードです。
レオンが惹かれたルイ自身の持つ匂い。
ルイの匂いにインスパイアされた良い香り。
うむ。大変よろしいです。
ムスクにジャスミン、カルダモン、シベット、イランイラン。
作中に出てくる香りの原料も、読むとわくわくしてきます。
レオンが創る香りを嗅いでみたいな~

二人がセックスするところも、気持ちと香りが絡み合う良きものでした。

二人の過ごす時間と、香りの記憶が、もう自分に置き換えると深く頷くしかない。

まあ、誰しも記憶と香りは結び付いていますよね。
ふとした時に嗅いだ匂いで、思い出すこと。

なんか、そういうエピソードが説得力あるんですよ。
もう、泣いたことないですか。そういう場面に出くわして。

百々地さ和先生のレオンとルイのいる世界もほんと好みです。
じっくり読んだ作品でした。

0

天才と変態は紙一重

天才調香師と言えば、私の中では映画「パフューム」のイメージが強く、正に、天才と変態は紙一重だな…と感じた作品なんですが。
本作攻めの天才調香師・レオンも、理想の香り(ルイ)と出会ってからは一直線にルイを追い求める、"奇人・変人攻め"好きの性癖に刺さるキャラクターでした!

香水さえ作れたら他はどうでも良い、天才調香師・レオンと、トラウマを抱える気弱なブルジョア紳士・ルイ。
2人のキャラクターが凄く好みで、特に気難しいレオンの、好きな物には真っ直ぐなギャップにヤられました…

トラウマから嗅覚を失ったルイに同情して香水作りに協力したレオンが、最終的にルイの為だけに香水を作り続ける変化が堪りません!
香水をモチーフにした作品なだけあって、ルイの匂いを嗅ぐレオンが凄くセクシーでドキドキします。

ただ、個人的にフェチ作品は、変態であればある程良い!と思うので、もっと変態的でも良かったな…と言うのが正直なところ。
ルイの匂いをクンクンハスハスして変態的に興奮するレオンをもっと見てみたかったです…‼︎

2話目でCPになるのでサクサク進みますが、仕事のパートナー兼 恋人ならではな衝突もあり、飽きのこないストーリーで引き込まれる作品でした。

また、19世紀末のパリが舞台と言う事で、表紙や中表紙など装丁が19世紀フランスで活躍した、アルフォンス・ミュシャをモチーフにしたデザインで拘りを感じますね♪

▶︎シーモア/白抜き

1

好きな人の香りが1番

レオンがルイの香りがすごく好きなのは相性が良いという意味だったんでしょうか?
誰から言い寄られても、香水の方が好きだったレオンが恋に落ちてしまうなんて。
偏屈と言われつつも、ルイの希望に応えるところが可愛いなと思います。

お互いが臆病で、自分の素直な気持ちを伝えられず、そのまま離れ離れになってしまうのか。
そんな時にルイとの思い出を香水にしていたなんて、切なくて愛しい想いにキュンとしました。
あの多くの香水全てがレオンからのラブレターなんでしょう。

2人を大きく成長させる恋愛って素晴らしい。
そしてお互いを高め合い、認め合う関係に感激しました。
ルイはコンプレックスの自分の匂いを克服したので、仕事もうまく行きそうですね。

ところで、ルイの昔の同級生(成金の匂いがすると虐めた人)が婚約者に「こいつ根っからー」って、何を言おうとしたのかな。気になりました。

1

香りが恋の記憶を誘発!

鬼の作品も好みで、今回も表紙がキレイだったので手に取りました。
やっぱりイラストがキレイで、するすると楽しく読みました!
トラウマ持ちの主人公が、攻めに香りを教えられて、匂いと自信を取り戻していくのが良かったです。
エロはそんなに濃くはないけど、軽めに楽しく読みたい方にオススメかもです。
まあ好みはいろいろあるかと思いますが、私は好きです。

1

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