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心を抉りまくる、ハードな作風でお馴染み森世先生の新刊!と言う事で、迷うことなく作家買い。
短編で2作品+「青少年流シリーズ」を収録した一冊です
◆表題作「ぴゅあ(前・後編)」
≪誘拐被害者×誘拐犯≫と言う、倫理観0でハードな空気をビシビシ感じる粗筋に身構えていましたが、本作は森世作品の中でも比較的マイルドな印象でした。
かと言って、決して万人受けする作品ではありません。
感想より先に、地雷になりそうな要素だけザッと。
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・リバあり ※ショタ時代は受け、成長後は攻め
・未成年(小◯生)との性描写あり
・実母?による虐待描写あり(声のみ)
・流血表現あり(剃刀でズバッと)
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流石、森世先生。マイルドでも痛い。
心を抉ってくる描写はバリバリあります。
まず「俺の名前はポチ 12歳、犬です」と、初っ端のモノローグから既に衝撃的。BLに倫理観をお求めの方は全速力で逃げてーー‼︎って感じですね。
しかし、本作は意外にも穏やかな雰囲気で進みます。
酷い暴力表現は無く、ポチの方が精神的に大人で「縛られているのは、どっち?」と感じる関係性でした。
監禁してるのは間違いなく悠海ですが、ポチが居なかったら何も出来ない危うさがあって、二人の関係性は実はポチの方が主導権を握ってるんですよね。
そして、成長したポチは、刑務所から出所した悠海に執着し、監禁までしてしまい…
「元誘拐犯とその被害者」悠海が犯した罪は一生消えないもので、到底、他者には理解できない関係ですが、「ポチ」ではなく人間の「環」として、二人で一歩前に進むラストは共依存的でありながらも、少し光が見えるような明るさを感じる終わり方でした。
◆「【生放送】公園に出没させられてる変態は俺」
再生回数獲得のため露出狂をねつ造し、過激系動画を制作する事に…⁉な、≪底辺動画配信者(初朗)×編集スタッフ(紺平)≫の変態ライブ配信BLです。
エッチな動画配信・チャラ系クズ攻め・生意気ツンデレ受けがグズグズのトロットロになってしまう性癖てんこ盛り作品。めちゃくちゃ好みでした。フェチ最高‼︎変態万歳‼︎
動画配信のパートナーであり、幼馴染でもある二人。
少し生意気そうな紺平が露出動画撮影を通して、どんどん変態性に目覚めていく様子が堪りません!
大好きな初朗の為に嫌々ながらも、頑張る紺平が健気で可愛く、そして、初朗のチャラ軽いクズ感が凄く良い…。
クズ攻め好きに刺さりすぎるキャラでした!
最後は甘々エッチまで堪能でき、オチ含めて本当に最高。
この作品でシリーズ化して欲しい…切実に。
◆「青少年流害獣駆除」※描き下ろし
「みっともない恋」に収録されていた「青少年流シリーズ」の描き下ろし短編。
今回は≪害獣ハンター(終平)×狼(鳩)≫のエロパロです。
快楽堕ちして、尻尾ふりふりで誘う鳩が可愛すぎてエッロい
5Pと短いながらも、フェチが詰まった充実の短編でした。
▶︎ふゅーぷろComics/トーン+刻み海苔
あらすじがショタ誘拐監禁もの+成長後立場逆転だったので、どんな心をえぐる作品なのか!?とワクワクしながら電子発売日を待っていましたが意外や意外!?
設定やストーリーがヤバすぎる割に純愛!すごく読みやすくて綺麗な作品に仕上がっていました。森世先生すごいです。
誘拐犯の名前が悠海(ゆうかい)くんは1周回ってセンス良くて好きです。
キャラクターの生い立ちや設定、やってる事はかなりアブノーマルで重たいのですが、綺麗にさらっと読ませてしまうのが森世先生の作家としての実力の高さだなと感心しました。
個人的にはドロドロした愛憎物を期待していたのですが良い意味で裏切られました。憎しみ無しの愛しかない話。
人にオススメできる作品だと思います。
作家買いです。
今回は、受け攻め逆転の監禁モノ。
年齢差もあり、前編27ページはショタです。12歳。ショタの方が積極的で、倫理観はともかくショタ可哀想…な感じではないです。(しっかり描かれているのは、フェ○のみ。誘うのはショタから)
後編(前編の倍以上のページ)は、17歳×犯人になり元から誘っていましたがガッツリ攻めます。
ストーリーは、加害者×被害者が被害者×加害者になるのがストーリーです。
ぴゅあなお話です!
前後編ぴゅあは、84ページ。
他、読み切り2作品でした。
痛い描写は、剃刀でちょっと腕を切るくらいで受け攻め以外がヤる描写もないし、森世先生初めての方にもオススメです。
露出○のお話も面白かったです!
紙本購入
修正は白短冊です。
作家買いです。
「ぴゅあ」というタイトルと裏表紙の「被害者×加害者の歪んだ純情」とあるように純情に注目して読むとより面白い作品だと思います。
ポチはネグレクトされていた家庭の子でだからこそ誘拐された(幼いのに1人で公園に恐らく夕方になってもいた)のですが、それゆえかかなり達観しています。暴れるわけでもなく、悠海くんとの生活を受け入れ楽しんでいる節があります。性というものに対してかなり無頓着で早熟です。悠海くんが仕事を失った後、慰める描写で一回ポチが裸で悠海くんの上に乗っている描写がありますが、挿入までしていたのかはわかりません。自分の性はむしろ武器で、悠海くんを慰めれる一種の道具のようにさえ扱っていました。従順なだけではなくて、お金の心配をしてコンビニよりスーパーで買い物することを勧めたり(それをきっかけで外に出れた)、料理まで披露しています。
ポチが悠海くんに誘拐される前の状況を感じ取れる描写だなと思いました。
もちろんそのぬるま湯に浸かるようで不安定な生活は長く続くことなく近所に通報されて悠海くんは捕まります。
悠海くんが捕まるまでは「純情」でいたのはポチだなと感じました。彼の愛情を疑うことなく、享受しまさか本当に悠海くんが捕まるなんて思わずまさに「邪心のない一途な情愛」だと思います。
そして、悠海くんが出所した後は立場が逆転します。被害者であるポチに強く出れるはずもなく彼とカフェに入りそこで薬を盛られたのか道端で力が入らなくなりそのまま彼のアパートにある押し入れを改造した檻にいれられます。
ポチと悠海くんが再会した後からはポチの「純情」は前とは違う純情になります。
狭くて、幸せな脆い檻から抜け出してポチは色々なことを知り、友達も彼女もできて一般的な高校生としての酸いも甘いも経験します。そこで知ってしまうんです。
結局あの時自分は悠海くんのために自己犠牲していたんじゃなくて悠海くんを手放したくないという利己心のために色々してたんだと。
それを知ってしまったから、再会したあとは少し強引です。彼が逃げそうになれば自分を傷つけてでも引き止めます。
悠海くんは終始流されてる感じはしますが、結局ポチの顔が好きなので幸せそうではあります。ポチを誘拐したのも、家庭教師に性的な暴行(不同意か合意かは分かりません)をされたから誰かを傷つける=歳下の同性に性的なことをするっていう方程式ができちゃったんですかね…
不完全な形の愛ですが、この先どうなるのかは分かりません。ポチは本当にストックホルム症候群ではないのかも深くは言われていません。そして悠海くんがショタコンなのかどうかも。
依存している関係が私は好きなので神作品にしました。
同時収録は野外露出系です。攻めがクズでしたが柔らかめのクズなので最後はちゃんと和菓子職人になろうとしています。