特典付き
冒頭ではほの暗いお話なのかと思いましたが、私が感じたのは圧倒的な光の作品でした。
2人が出会い、友だちになりたい…と打ち解けていく過程…その瞬間ごとの空気、距感感、それぞれの佇まいから緊張感と心情が絵から伝わってくる。
瞳、手、触れ合い、絡む絵がすばらしく好みでテンション上がりました。
そう!そこが見たいのよー!という場面を描いて下さりうれしくなりました。
絵が美しいのはもちろん、色っぽく、戸惑いや、相手への好奇心、思いやりなども表現されていて。
佳澄が本棚から本を取る時、落ちてくる本を受け止める千夏…この距離、構図、表情がとてもいい。グッとくる。
惹かれ合っていくさまが説明的ではなく、絵でわかるのがすごい。
憔悴していた千夏がどんどんかっこよくなって、こんなに色っぽかったっけ?となったり、やさしい表情をしたり。
直接的な言葉はなくても触れ合うのが自然で、そうしたい気持ちや喜びが手にとるように伝わるのがたまりません。
ずっと一緒にいたい、離れたくない…2人の絆は強いとわかる描写が最高です。
それぞれ闇の中にいたけれど、相手との出会いによって光の世界へ進むことができた。
それがいかんなく絵で表現されていて感動しました。
確かに、千夏の殺し屋稼業はどうなるのか気になりましたし、佳澄が少女ぽいなと思う所はありましたが…2人の愛、絆が強く美しく描かれているので、その辺はもういいやとなりました。
時代設定についても、最初に千夏のスマホが出てきたので現代だとわかりますし、佳澄が和服を着ていてもそういう人いるよねくらいな感じでした。
佳澄の弟、聡がいい奴でよかったです。
この勢いで番外編も読んできます。
最初読み始めたとき、時代感が混乱してしまいました
なぜかって佳澄の服が着物だから困惑
ごめんなさい♀
もりもより先生の繊細な絵のタッチと千夏と佳澄の温かな愛情
ほんわかしてるのかなと一瞬錯覚するけど、千夏ピンだとすごくシリアスな絵になる
結構リアルです
なので、血とかが無理な方はちょっと厳しいかも…
佳澄と千夏の愛を見たい方はぜひ!!
最後まで見れば、表紙で佳澄が持ってる花についてもわかります!
優しく儚げな雰囲気の絵と心温まるストーリーがよく調和しているところが私的にどストライクでした!!
作品全体に「光と闇」の対比が散りばめられていて、そこもまた素敵、!
第3者視点というか2人の姿が引きで描かれているコマでは、目の見えない佳澄さん(受け)が明るい場所に立っていて目の見える千夏(攻め)が闇の中に立ってることが多いんですけど、佳澄さん視点のコマだと千夏が光側にいて、千夏視点のコマだと佳澄さんが光側に立ってるところからお互いがお互いの前向きな未来を想像させてくれる光なんだなというふうにも感じられて見るたびに心打たれています!
少し切ない物語なので感情移入し過ぎてしまう方や少しでも悲しい場面がある作品が苦手な方はご注意ください、
This manga has brought me with so much emotions and it is one of the first BL manga that I've read as well as one of my most favourite manga. The love story of the main characters is really emotional and while reading the story, I feel so happy that they've found happiness and peace in each other.
一巻では到底足りなかったですね。
お互いに孤独を抱えた殺し屋×盲目の青年という二人が出会って……というお話で、なかなか読ませるものがありましたが、雰囲気漫画の枠を出ていないような気がします。
殺し屋稼業もふんわりしているし、殺せないのに仕事していない間はどうやって食べてきたのとか、妻さえ殺す千夏の父があっさり消えるはずはないだろ…と思ってしまったり、銃やナイフを持つことができない、つまりそういう事には圧倒的に向いていない千夏に殺し屋稼業を強いる父って意味不明と思ってしまったり、細かな疑問点が……。
時代も大正かと思いきや、現代っぽいし……。
とまぁ、??マークが頭のなかに湧いてしまうところちょっと残念でしたが、初めての漫画ということなので不慣れなのかもしれませんね。
でも、二人の間を取り持つ絵本や、キラキラと明るい水族館のシーン、暗い海のシーンから夜明けの描き方といったところや、明暗の見せ方に物凄いセンスを感じました。
今後が楽しみな作家さんです。