これは命を懸けた、最初で最後の恋――「この身を犠牲にしても、貴方と番になりたかった」 冷静冷淡な孤高の雄×凡庸で自尊心の低い雌

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表題作ひとりぼっちのワルツ

総三 征爾,総三家の嫡男
是枝 葵,是枝家の次男で純潔の雌

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

貴方に絶対に知られたくない秘密がある―― 

雌雄(しゆう)、または両分化に分けられる世界。
ヒエラルキーの頂点に位置する雄化の者と番になることが使命とされている雌化(めすか)の是枝 葵は、総三(そうざ)家の跡取りである征爾(せいじ)のもとに嫁ぐことになる。
かねてより恋焦がれていた征爾との婚姻は、願ってもないことだった。
他人に興味がない征爾にとって葵はただの政略結婚の相手で、何をしようがどうでもいい存在。
たとえ征爾の目に映らなくても、使用人に疎まれようとも、傍にいられるだけで葵は幸せだった。
しかし、泥酔した征爾に抱かれた夜を境に、葵の身体に生死に関わるある変化が起き――…?

作品情報

作品名
ひとりぼっちのワルツ
著者
羽純ハナ 
原作
松本いさ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784796415613
3.7

(84)

(43)

萌々

(10)

(13)

中立

(7)

趣味じゃない

(11)

レビュー数
10
得点
301
評価数
84
平均
3.7 / 5
神率
51.2%

レビュー投稿数10

ストーリー、絵ともに惜しい感じ


オメガバを思わせる雌雄化という設定。
面白かったんですけど。

原作は読んでいないものの、
一冊でまとめられたストーリーは
そっけない展開に思われました。

演出とはいえ、召使いたちが横暴すぎ
せめて家族を筆頭にしないと
家柄がどうのという理由だけで
そこまで好き勝手できるもんかなぁ

雄の征爾もまた
拾ってきたネコの変化にも
全く気付かないって、
優しいのに、他人に興味がない⁇
どんな人物設定⁇

そのネコを拾ったところを見ただけで
後から優しさが見えるといっても
名前を呼ばれたことぐらいで
あんまり魅力を感じないんだけど
命をかけるほどの恋するかなぁ。。

葵のいじらしいところは見どころですが、
所々に穴が空いてる感が否めませんでした。

羽純先生、好きなんですけど
こちらも度々、線が寂しくなったり
目鼻が崩れたりする絵が
気になったり、気にならなかったり。
現在、連載中のカドルはだいぶしっかり
してきたように思うんですけど、
たまに目の端で捉えてしまいます。

期待してたほど、でしょうか。

1

泣ける・・・続きを切望

オメガバースのようでそうではない雌雄/両分化な世界のお話。

番ったあとの雌化がめちゃくちゃ切ないです。番の体液を摂取しなければ弱っていく・・・というのはラブラブカップル(絶対死語)であればたまらない展開なのですが、、なぜこの世界では雄側の家系にはその仕組み?が言い伝えられてないんでしょう、、?物語を面白くするために必要なんだろうなと思いながらもここが解せない。受ちゃん可哀想切ない可愛いぃぃ・・・!(可愛いの語源が可哀想なのほんっとにけしからん、でも萌える

使用人の皆さんが意地悪なのと、受ちゃんがめちゃくちゃ健気というコンボで、終盤涙が止まりません・・・!

小説をコミックにしているので、きっと書ききれなかった部分があるのだと思います、、途中、もうちょっと情報くれ!なところがあります。が、なにより、続きがほしい!胸がきゅーーーんとする作品です。

0

もっとゆっくり読みたかった

面白かったです。
でも、もっとゆっくりストーリーが進んでも良かったのになー、という残念な気持ちが大きいです。

番になったら結晶ができるとか、素敵すぎません?その結晶の色の意味合いだとか、お互いが結晶を持つことによる力についてだとか。
そういうのがもっと知りたかった。
お兄ちゃんの番は誰なのかな?とか、友達の家に連れていかれたけど、どんな所なのかなとか。工房みたいな感じなのかな。そこで色んな石を見て感慨にふける葵が見てみたい。
体液を取らないと痩せ細る設定。
出張に行く前にエッチをしたけど、 その時にはもうそれでは体を維持できないくらい弱っていたということなのかな。
あと、お手伝いさん達はサボってたってこと?
意地悪だけじゃなくて、主人が居なくなったら、家から居なくなってたって事なんでしょ。
これはダメですね。
凄く設定が素敵なんですよ!だからこそ、もっとゆっくりストーリーが進んで作品を楽しみたかったです。

征爾さんが、葵への気持ちに気付くのが遅かったけれど、ちゃんと迎えに行ってくれて良かった。
これからは仕事も大事だけれど、家族を第1にして欲しいです。
私は不憫な子が幸せになる話が好きなので、この作品、とっても大好きです。
原作者さんの小説版も出ないかな?

3

ワルツはどこだ

ジャケ買い。原作付き。オメガバース亜種。
雌は妊娠するために内臓を作り変えるのだけれど
そのために雄の体液を摂取しないと超絶苦しむし下手すると死ぬ設定。
すれ違いで雌が体液を得られず吐血しだして雄のトラウマにならないよう
身を隠すんだけど結局雄が探し出してハッピーエンド。

全体に受がふわふわしてて、酔っぱの攻に乗っかられたからって命かかってんのに簡単に許すとか希少種として育てられたわりには安い命だなとか、腐っても是枝家なら成り上がりんちの使用人くらい懐柔するなり追い出すなりなんとかしろよとか、庭いじりが趣味だとわかったあとも攻の庭から花摘んで活けるとか小さな命にやさしい設定は対動物だけかよ等、受に対して疑問が沸く沸く。吐血の染み抜きもできないし家事もだめならお前なんならまともに出来んだよ。タイピンの匂わせだけは一丁前だけどよとヤカラな気持ちになります。攻は攻で猫拾って酔っぱらって受の寝込み襲っただけ。こんな二人なのでハッピーエンドもとってつけたように感じました。
そして身体作り変えたらBLじゃなくてNLでは。新刊で急ぎ買う必要はなかったなあ。

ジャケットと帯のコピーが美しかったので中立です。

6

ひとりぼっちの人魚姫。

オメガバースよりずっと。あけすけで驚いてしまう。性を雌雄に分け、雌は雄と番い、結ばれるという。取り立てて美しくも無ければ特技も無い葵は、「出来損ない」の烙印を押され、新興の成金だという、征爾の元へ嫁ぐ。これは家同士の政略結婚で、征爾はおよそ人を寄せ付けない。使用人も葵を激しく疎み、征爾が仕事で遅い時は食事さえまともに出されない家なのだ。
それでも。見合い前に偶然出逢っていた征爾に恋焦がれていた葵は、ひたすらに征爾を想い慕う。
葵には雌という性別の他に、代々秘匿された特質があった。それは、生命に関わる事なので、おいそれと語る事は許され無い。葵は征爾に秘密にしたまま、ひっそりと。人知れず自分の恋に生きていた。これが最初で最期の恋なのだと。冒頭からずっと。これが悲恋なのだと匂わせ半端ない。ひたすら恋焦がれ、征爾の家で疎まれ、飢餓に耐えて。それでもただ生き続ける葵。ちょっと待って。葵が弱過ぎて、辛い。
葵は大人なのだ。征爾に金を無心するのが嫌なのならば、少し働いてみる、とか。全くの無一文で嫁に出されたとは考え難いので、食事は出されなければ、自分で作るなり、買って来るなりすれば良いものの。実際、何処から手に入れたのか、猫の餌はやっている。嫁は監禁されているわけでは無いのだ。これ見よがしにドンドン痩せ細って行く葵の異常さに気付かない征爾の愚鈍さ。もちろん、何も知らずに酔った征爾と番ってからは、食事だけでは生きて行けなくなるのだが。それでも。葵の生きる気力の無さに引いてしまう。
健気にもしっかりと。自分らしく生きようと足掻くのが昨今の主流なので。
葵の弱さは、虐げられた生活から成るものでは無く、本人の弱さから来るのでは?と、どうしても思ってしまう。哀しい。

原作ありきの作品だというので、そこに忠実に描かれていると思うけれど、羽純ハナ先生の新作だー!と喜んでしまっただけにガッカリ感も凄いのかも。
もちろん一応のハッピーエンド。なれど、この後味の悪さは消え去ってくれない。

8

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