• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作最果ての君へ (新装版)

尊堂家御曹司・尊堂晄人(高校生)
尊堂家に引き取られた孤児・汐未陵(高校生)

その他の収録作品

  • epilogue(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)

あらすじ

両親を亡くした陵は、兄と共に尊堂家に引き取られ、跡取り・晄人と淡い恋心を育てながら、幸せな日々を過ごしていた。真実を知るあの日までは──。身体でしか繋ぎ止められない、運命の恋。

作品情報

作品名
最果ての君へ (新装版)
著者
みなみ遥 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
発売日
ISBN
9784862632531
3.4

(13)

(4)

萌々

(2)

(4)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
42
評価数
13
平均
3.4 / 5
神率
30.8%

レビュー投稿数5

みなみ遥作品では初のシリアスものです!

こちらは凌辱シーンから始まります。

お互いの気持ちがすれ違い、体でしかつなぎとめることができない関係になっていたものの、離れ離れになってしまうとお互いの真の気持ちがわかって、最終的にはハッピーエンドを迎えます。

初シリアスものでしたが、今までとは違うストーリー重視なお話なのでとても素敵な作品に仕上がっていると思います。

一番せつないのは、兄が京一郎に子供の頃から抱かれていたという設定があることですね。
また、その事実を知った陵が家を出ていこうとしたために、無理やり体をつなげたという設定も切ないです。

辛口ですが、兄が京一郎に抱かれていたというのはありだと思いますが、それを知った陵を無理やり抱くというのは話的におかしいと思いますね。
好きな相手だったら、心まで気づ付けてしまうような関係を絶対にしたくないと思うのですが…。

しかし、この設定のおかげで、すれ違った二人が最後にラブラブになる時の幸せ感が倍増しています。

7

みなみ先生がシリアス描くと凄味がある!

みなみ遥先生というと、アマアマ+エロエロ+シュール+ナンセンスが定番ですよね。
ですが、これは珍しい超シリアスもの!!!

いやー、みなみ遥先生の絵って甘く美しいだけに、
それがシリアスになると妖艶なアンティークドールのようです…。

エロエロといっても、痛いエロス。
それに冷めた可愛い顔がなんとそそることか。
まさにアンニュイとはこういう状態なんだなと実感いたします。

甘やかな少年が心に負った傷、残酷で冷たい現実がところどころシュールに表されておりまして、それがとても退廃的。意外にも読みごたえあります。

こういうものも描けるんだなーみなみ先生。

5

王道なすれ違い愛

子供の頃に両親を亡くした陵(受)は遠縁の晄人(攻)の家に兄ともども引き取られる。
同じ年という事ですぐに仲良くなった二人は、いつしか恋人のような関係になっていくのですが、実は兄が晄人の父に陵辱されている事を知ってしまう。
家を出ていく、と言う陵を引き止める為に晄人は陵を強引に抱いてしまう。

そこから物語は始まります。
一見、傍若無人で俺様な晄人ですが、それもすべて陵に害が及ばないため、裏では結構努力をしていたり、実は中々健気なタイプだったり(笑)
子供時代には、他の友達を話していただけでちょっと焼きもちを焼いてしまったり、と可愛い面もあったりします。
勿論、陵がその事に気付くのは最後の方ですが(^^;
陵自身も、色々辛い事があって自分自身の事でいっぱいなので仕方ありませんが、そんな所も王道かもしれません。

ラストは、ちょっとお約束展開ですが、ハッピーエンドです。

ひとつ気になる事と言えば、兄と晄人の父の関係についてですね。
あまりこの辺りは深く描かれていないのですが、こちらはこちらでまたドラマになりそうです。

4

みなみ先生の初シリアス

みなみ先生のコミックはほとんど持ってますが
シリアスものは今回が初めてだと思います!

結構内容が深刻で、感動しました。
子供の頃に両親を亡くした陵と兄は遠縁の晄人の家に引き取られる。
そして、仲良くなっていく2人(陵×晄人)...
しかし大人へと成長してゆくなかで2人の関係は変わりゆく。
そんな中、兄が晄人の父と体を重ねている場面を見てしまい...
自分たちは晄人の家に買われた「もの」とゆう事実を突きつけられる。

その後、兄は自殺し(未遂)陵は晄人の家から捨てられる。
陵は自由になったはずなのに、晄人を求めしまう...

こんな感じのストーリーになっています。
最後はハッピーENDですけど!
かなり深刻ですよね?
でもすごく感動するし、オススメです!
Hシーンもあり、萌えあり、感動ありです!

全体的な評価は★★★★
(5が最高評価)

4

胸が苦しくて。

みなみ遥先生の作風からすると、おそらく唯一のダークトーンのシリアスな物語だと思います。
いつものポップに弾けるカワイイ男のコたちのエロスではありません。

幼いころ両親を事故で亡くした兄弟は尊堂家に引き取られますが。
美しい兄、雅也は尊堂家の当主の慰み者になる為でした。その代わりに弟の陵の教育となに不自由無く暮らせる生活の保障と引き換えに。何も知らず、尊堂家の同じ年の跡取り、晄人と同じ学校へ行かせて貰い、邸宅の離れで暮らしていた陵。
ある日、陵は兄の秘密を知ってしまいます。
知られてしまった兄は取り乱して自殺を図りますが。未遂に終わり、前後不覚に陥ってしまうのです。苦しすぎる…

それだけでも相当重いのに。一緒に育って来た尊堂家の子息、晄人に勝手な想いをぶつけられ、陵辱され。
陵が本当に不憫受け極まり。

もちろん、大人になることで成長し、自らの力で解決して行くのですが。
そこらへんはパタパタとしていて。
本当に幸せなのかが読者には伝わりきれないと思います。

エピローグで「幸せな2人」を描き下ろして下さってるのですが。
ただセックスしてるだけで。
このやるせない気持ちは満たされません。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP