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◆エンドルフィンマシーン(表題作)
整体師である五樹の無意識な色気がすごかったです。患者が軒並み骨抜きにされてしまう施術、私も受けてみたい。最初は本人も自覚していて楽しんでいるのかと思ったけれど、五樹自身はいたって真面目な性格で、整体師としての教えを乞う戸川にもきちんと教えてくれるんですよね。そして、モテてきたけど互いに求め合うような恋愛はしたことがなく、自分を追いかけてきてくれた戸川に心をがっちり掴まれてしまったという経緯もなんとも可愛らしい。それで戸川を責めるテクニックは一流なんですから、魅力がたくさん詰まったキャラクターでした。
井上佐藤さんのデビューコミックスという事なのかな…
今現在「10DANCE」で押しも押されぬ、の場所におられる先生ですが、この頃の作品は随分とエロ特化というか…
いや、エロは今も物凄くエロい。ただ、「10DANCE」のエロはセックスを経ずとも読み手に感じさせるエロ、この頃のエロはセックスシーンのとてつもないエロさで描かれているように思う。
「エンドルフィン・マシーン」
「エンドルフィン・マシーン2」
整体の気持ち良さが性感に変化しちゃうような。これ読んだら整体行くのためらうな。
人体をみるプロは、快感も支配する⁉︎
エッチシーンの、体位や筋肉の感じなどがリアルに快感を伝えてきます。あーやらしい。
「102」
ゲイだらけのアパートにて。
ゲイじゃないパティシエの卵君が、男にDVされている隣人に惹かれていくお話。
長髪といいメガネのフレームの形といい、どこか70年代を思い起こさせる。独特。
ここから先の3作品は、やはり初期もののせいか設定と展開のバランスがあまり取れていない印象があります。ちょっとわかりづらい。
「コーリング」
脅されて学生と関係を持つ予備校の講師。無理矢理なエッチシーンが見所。
「蜜蜂の発見」
Mっぽい受けに、男2人が翻弄される?
「荒野のラブストーリー」
投稿した作品だそうです。絵柄は大体完成形、ストーリーはかなり荒削り。私は一度では内容がよくわからなかったです、すみません。勢いはいいですよ。
井上佐藤さんのデビューコミック。
今より絵が青年誌寄りで、ストーリー展開も荒削りなところはありますが、当時から発想のユニークさやエロシーンの魅せ方の上手さ、画力の高さ等は健在です。
■表題作
セックスの超上手い(ただし恋愛は下手な)整体師・五樹先生と、研修生の戸川君のお話。
イケメンで絶倫で整体テクも凄い五樹先生ですが、本人は非常に真面目で不器用な性格。
性格的には戸川君の方が強気なのに、ベッドでは五樹先生の方が上手というギャップが面白いです。
整体の師弟であり、恋人同士であり、家族であり…と色んな関係が描かれているところにも萌。
戸川が五樹を追いかけて九州に行ってからの展開はもう少し整理してほしかった気もしますが、キャラの豊かな個性と激しいエロを楽しめるお話です。
■「102」
ゲイだらけのアパートに引っ越してきた青年(小柄・攻め)と、年上長髪美人(受け)のお話。
身長差21cm(受けの方が長身)というなかなか珍しいカプです。
受けが実はすごく太りやすい体質で…という設定に意外性があって面白く、
そんな受けの全てを包み込む攻めの(人間の)デカさに好印象でした。
■その他の収録作で印象に残ったのは「蜜蜂の発見」。
サラリーマンの三角関係モノで、主人公の受けは、会社の後輩に脅され体の関係を持ちますが、実は後輩は受けのことが好き。
そして、かつて受けが片想いしていた上司(既婚者)も実は受けのことを…という三角関係です。
上司とのすれ違いについては、当時の上司の態度が分かり辛すぎて、ちょっと不自然さを感じる展開。
しかし良い年して不器用すぎる上司のキャラはツボで、上司×受けの本番がなかったのは大変残念です。
上司と後輩、どちらとくっつくのか分からない終わり方で、最初のシリアスな空気がいつの間にかコミカルなラブコメ風の雰囲気に一変しているところに井上さんのストーリーテラーとしての技を感じました。
これ以後の作品と比べ、すごく好き!という感じではないですが、当時から健在であった井上さんの男臭くユニーク作風を楽しめるという意味で、オススメな一冊です。
よく知れた作者さんなのにちゃんと御本を読んだのはこれが初めてです。
独特の雰囲気に、色気に、可愛いさに・・・純愛なのにこなれた大人の恋愛、なのに笑い所も多くて、満足できた1冊でした。
攻めも受けも、なぜかガタイのいい方が可愛いんです。
普段は受けは受けしい、攻めは攻めらしいキャラの方が好んで読みますが、これはその概念を崩してガツンと一発くらわされた感じです。しっかりしていて大人の色気もあるのに、自立した冷静な大人なのに、何故か主導権を取れない…。そんな可愛い大人が堪能できました。
大の大人が赤くなったり青くなったり、その様子が可愛くてこっちまでにやけてしまいます。
シリアス?コメディー?というようなお話が多かったです。
そして何より、えろいシーンが本当に気持ち良さそう。いやらしいというより、すっごく気持ちいいんだなぁというのが伝わってくる。えろいんだけど、単なるえろい本を読んだというのとも、ぜんぜん違うタイプの作風だと感じました。
面白さ、可愛さ、えろさにずっとにやにやしっぱなしでした。
五樹先生セクシーですね!
イイ匂いってやばいなぁと。
(フェロモンむんむん)
昔、何かの番組で、
見た目が良くないおじさまが
(デブハゲ系)
すごく女性にモテていた理由は、
「彼からとてもイイ匂いがする」
からだったというのをやっていて、
それを思い出しました。
匂いだけでもモテるのに、
外見もイケてるのだから恐ろしい。
でも、女性達に育成ゲームされていたという、
悲しい過去を持っている先生は不憫でした。
戸川君が追いかけてきてくれて
本当によかったなぁと。
先生との交わりは麻薬という表現がありましたが、
失神するほどイイってどんな感じでしょうか?
・・・未知です。
表題作以外で好きなのは、
野村×柴田でした。
野村がやさしくて素敵でした。
(父とパパの子だったとは!)